雑談の広場
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Entrance Hall
[ 1188 ]
Re:落日2-3-1
[ 名前:
maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時19分
]
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[1182]親コメントを読む
[1182]ルートを読む
3
「お父さん……。私、お父さんと……」
(お母さんの言う通り、私はいやらしい娘だ)
昇り詰めた瞬間に彩子が想像していた光景は、彩子の脚を肩に掛けた父親に覆い被さられ、キラキラ光るペニスで繋がっているものだった。
もし許されるならば大好きな父親と一つになりたい、初体験の相手が父親であって欲しいと彩子は願っていた。
スカートの中から右手を引き抜いた彩子は、その手を顔の前に持ってくる。指先を濡らすいやらしい粘液の、チーズ臭さや魚臭さの入り混じった雑多で不快な臭いに顔をしかめる。
オナニーをした後は、決まって罪悪感に苛なまれた。
のそのそと四つん這いになった彩子は、クシャクシャになったスカートを腰にまとわり付かせながらティッシュの箱へとその手を伸ばした。
彩子が部屋の入り口にお尻を向けた時だった。細く開いていた部屋のドアが音を立てて開かれ、そこから飛び出してきた影が彩子の右手を掴んだ。
強い力で手を引っ張られ、ベッドの上に仰向けに転がされた彩子に大きな影が覆い被さる。影の右手が悲鳴を上げようとした口を塞いだ。
(お、お父さん!)
突然の凶行の主が父親であることを知って、彩子は目を見開いた。ギラギラとした凶暴な目で見下ろす父親の顔を、彩子は涙の滲む目で見上げている。
恐怖に怯えた娘の顔を見た祐介は、自らの蛮行に気付いて狼狽した。冷静さを取り戻すために、目を閉じて深呼吸をする。
「す、すまん、彩子。怖がらせるような真似をしてごめんな。――もう酷いことはしないから。この手を退けても大きな声を出さないでくれるね?」
すうっといつもの穏やかな表情に戻った父親の口から優しい声が聞こえると、彩子は安堵の息を吐き、躰の力を抜いて静かに頷いた。
「そう、いい子だ……」
口を塞いでいた手が離れ、その指先が微かに震えている彩子の顔の輪郭を優しいタッチで上に辿った。額にかかる髪を撫で上げられ、
露出した額にキスをされた彩子は、目を閉じて小さく甘い喘ぎを漏らす。続けて祐介は自らの唇を愛娘のふっくらとして艶やかな唇に押し付けた。
突然のキスに目を見開いた彩子だったが、すぐにうっとりと目を閉じ、密かに思い続けていた人との初めてのキスに胸を熱くした。祐介が唇を離し、
指先で彩子の目から零れ落ちる涙を拭った。
「ごめんよ、突然キスなんかして。彩子があまりにも可愛くて、父さん、我慢できなかったんだ。赦してくれ」
「いいの……。ねぇ、もう一度キスして……。今度はお母さんとしてたみたいに……」
顔を優しく撫でる父親の手に彩子は手を重ねて指を絡ませる。微笑む愛娘と父親は、今度は男と女のキスを始めた。
経験豊富な舌先が期待に震える娘の唇をなぞり、その狭間へと滑り込む。わずかに開かれた唇から漏れ出す甘い吐息に祐介の股間が疼いた。
柔らかいグミのような唇をついばみ、父親の舌が閉じられた歯列をノックして初心な娘の舌を誘い出す。
誘い出された舌は導かれるままに淫靡なダンスを踊り、少しずつ大胆になっていく。
混じり合う唾液と吐息。淫らに絡み合う指先。ダンスを終え、離れ離れになった二人の唇が唾液の透明な糸で結ばれた。
[ 1187 ]
Re:落日2-2-4
[ 名前:
maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時17分
]
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[1182]親コメントを読む
[1182]ルートを読む
「はぅっ!――あンッ、ダメぇ、声が出ちゃう……。お父さんに聞こえちゃう……」
早鐘のような鼓動が彩子の耳元で鳴り響いている。こみ上げてくる嬌声を抑えるために彩子は左手を口に当て、躰を左に向けた。
指先が包皮に包まれたままのクリトリスを擦り上げ、腰の引けた躰がくの字になる。
下半身に拡がるもどかしさに曲げ伸ばしを繰り返していた膝が固く閉じ合わされ、間に挟んだ手を締め付ける。快感が背筋を這い上がり、
たまらず漏れそうになる嬌声を彩子は左手の人差し指を噛んで押し殺した。
(お母さんが泣いてるような声を上げてたのは、これよりももっと気持ちよかったからなの?お父さんとアレをしたらもっと気持ちいいの?)
二つ折りにされた母に覆い被さり、ベッドが軋むほど激しく腰を叩きつけている父親。薄明かりの中で煌く大きな男の証を易々と受け入れている母親が、
寝室の扉の隙間から覗いている彩子の耳にまで届くほどの嬌声を上げていたことを思い出しながら、次々と襲ってくる快感の波に彩子は飲まれていく。
今声を漏らしたら、あのときの母親と同じ嬌声を上げてしまうだろうと彩子は思った。
全身に感じるくすぐったいようなもどかしさに髪を振り乱して耐え続ける彩子の躰は、精神まで押し流してしまう最後の大波を待ち構えている。
背中を丸め、固く閉じた膝を抱えて蕾のように小さくなる。歯形が付くほど指を噛み締め、太腿に力を籠めて一気に締め付ける。
こぶしを握った右手が最後の大波を呼ぶためのボタンを強く押し込んだ。
「んっ、んふぅ、んんっ、ん、ンンーーッ」
耳元で聞こえていた激しい鼓動がドクンと一つ大きく打って聞こえなくなる。躰が爆発して四散するような感覚。
彩子の総身がビクンッと一度大きく震えてから固く強張り、細かな痙攣が全身を襲った。
視界が白く染まり、耳がキーンとなる。彩子の時間《とき》がしばらく止まった。
痙攣が治まり、息を吹き返すと同時に丸くなっていた彩子の躰が徐々に綻びていく。
仰向けになった彩子の全身は薄く桜色に色付いている。強張っていた膝が伸び、彩子の呼吸は次第に落ち着いたものになっていった
[ 1186 ]
Re:落日2-2-3
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時17分
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[1182]親コメントを読む
[1182]ルートを読む
そして、軽蔑するような冷たい視線と、吐き掛けられた侮辱の言葉。思い出しただけで彩子の気はさらにくさくさしたものになる。
(お父さん、起きてこないよね……)
夕御飯を作り終えて揺り起こすまで、あの状態になった父親が目を覚まさないことを彩子は知っている。くさくさした気分を紛らわせるために、
彩子はスカートのホックを外してファスナーを下げた。弛んだウェストから右手をスカートの中に忍び込ませ、軽く曲げた両膝を心持ち開き気味にする。
自由に動ける空間を得た右手が肉付きの良い太腿の内側を撫で上げる。左手は中学ですでにCカップになり、今ではDカップのブラジャーをしている乳房を制服の上から撫で回していた。
「んっ……、はぁっ……。気持ちいい……」
母親との軋轢から来るストレスを解消するときなどに自らを慰めていた彩子が、性の衝動に目覚めたのは小学生の頃。
不思議な行為をしている両親の寝室を覗いたときだった。
覗いている彩子の、おしっこをするとき以外には触ったことのない場所に、いつもと違うむずむずとした感覚が沸き起こっていた。
汚いと思いながらもパンツの上からその場所を手で触ると、躰がふわふわと浮くような感じがしてとても気持ちが好かった。
不思議なことに必ず寝室の扉は細く開かれていて、時には母親と目が合ったような気がしてぎくりとすることもあった。
いけないことをしていると自覚しながらも、好奇心と気持ち好さに負けた彩子は、セックスしている両親を機会がある毎に覗き見ながらオナニーをするようになっていた。
目を固く閉じた彩子が脳裏に思い浮かべているのは、今では意味を理解できるようになったそのときの光景であり、その中の母親に自らの姿を重ね合わせている。
以前よりも親密になった父親との関係は彩子の心と躰に変化をもたらしていた。父親に抱いていた淡い恋心は、いつしか肉欲を伴うようになっていたのだった。
父親と寄り添う度に肩や腰に廻された父親の手を意識して胸がドキドキし、躰が火照ったように熱くなることがあった。
その興奮が冷めやらぬ夜には、ベッドの中で自らを慰めなければ眠れないようにまでなっていた。
太股を撫で回していた手が、白いコットン生地のパンティに包まれた彩子の大事なところへと近付いていく。
太腿に緊張が走り、無意識に手を締め付けようとする。クロッチ部分を包み込んだ掌に熱気と湿気が感じられた。
中指が二重になっている布地越しに柔らかな割れ目を擦り上げると、布地に新たな湿り気が加わる。
「んんっ、はぁっ。いいの、お父さん、ソコ気持ちいいのぉ。あはっ、ァアッ」
自らの荒い息遣いが彩子の気持ちを高めていく。指先がパンティの中へと忍び込み、柔らかな茂みを掻き分け、媚粘液を湛えている二枚の肉びらの狭間に潜り込む。
わななく肉びらの狭間に、ぬるぬるになった中指が抵抗なく沈み込んでいく。下半身が跳ね、スカートが捲れ上がった。
はしたなくさらけ出されたパンティの中で指が蠢く様を、幼い頃の彩子と同じように細く開いたドアの隙間から覗いている人物がいた。
その人物は先週もその前も彩子の痴態をドアの隙間から観賞していた。目を閉じている彩子はその人物の存在はおろかドアが細く開いていることにも気付いていなかった。
[ 1185 ]
Re:落日2-2
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時15分
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[1182]親コメントを読む
[1182]ルートを読む
土曜の昼過ぎ、学校から帰った彩子は、父親が酔い潰れてソファで寝てしまっているのを見つけ、思わず溜息を吐いた。
半年ほど前から酒量の増え始めた父親。最近では休日の朝から飲むようにもなっていた。健康のためにもお酒を止めて欲しいけれど、
仕事でのストレスを思うと、彩子は父親に対して強く言うことができなかった。
自分の部屋へと戻った彩子はセーラー服を着替えることなくベッドに倒れ込み、ごろりと寝返りを打って天井を見つめた。
背中の中程まで伸ばした黒髪の先を指でもてあそびながら、彩子は父親にお酒を止めさせるにはどうしたらいいのかを考え、自棄酒の原因を探し始めた。
母親が居た頃は、あんな無茶な飲み方はしていなかったことを思い出す。
お酒を飲んで気分の好くなった両親は、娘の前にも関わらず濃厚なキスをしたりと、年頃の娘を困らせてもいた。そして、その晩は必ずといっていいほど、
夫婦の激しい夜の営みがあったことを思い出す。
(やっぱりお母さんが浮気して、出て行ったのが一番の原因よね)
いつもその結論にたどり着き、母親とのこじれた関係を思い出して彩子の気はくさくさする。いくら考えを巡らしても、どうしても母親の不倫の原因は解らなかった。
そして目の敵のようにされる謂れも。
(お母さんとの仲が完全にダメになったのは、あのときからかな)
母親との仲が完全にこじれる少し前、怒った母親が実家に帰ってしまうほどの大喧嘩を、両親がしたことがあった。
彩子がお風呂に入っていた時に、脱衣所を兼ねている洗面所にいた父親と母親が喧嘩を始めたのが始まりだった。
(で、帰ってきたら私を冷たい目で見るようになってて)
娘に冷たく当たる母親。親子の関係は完全に冷え切っていた。彩子が学校から戻っても家に居ないことが多くなったのは、その頃から母親が浮気をしていたからかも知れない。
[ 1184 ]
Re:落日2-2-1
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時13分
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[1182]親コメントを読む
[1182]ルートを読む
彩子がまだ16歳で、肌を突き刺すような強い日差しの降り注ぐ夏のことだった。
両親が一年前に離婚し、彩子は父親の祐介と二人きりで暮らしていた。離婚の原因は母親、弓子の不倫だった。周囲が羨むほど仲が良かったはずなのに、
どうして家族を裏切るようなことをしたのか。彩子にはその理由がどうしても分からなかった。
今でこそ、彩子は母親のことが嫌いにはなっていたが、小学生の頃は一緒に買い物に出掛けたり、夕ご飯の手伝いをしたり、
初めて作った黒コゲのハンバーグをおいしいといってくれたりと優しい母親のことが大好きだった。あの頃は本当に笑顔が絶えることはなかった。
あの頃の母親ならば今すぐにでも戻ってきて欲しいと彩子は思っていた。
母親との仲がおかしくなり始めたのは、彩子が中学に入るか入らないかの頃だっただろうか。
いつものようにリビングで父親に寄り添うようにテレビを見ていると、不機嫌な様子で宿題は終わったのかと小言を言ったり、
自分のことを棚に上げて、風呂上りにTシャツとパンティだけのラフな格好でいる彩子を叱り付けたりと、
なにかにつけて突っ掛かってくる母親との距離が離れていったのも、ちょうどその頃だった。
その一方、母親との対立でくさくさする彩子を優しく慰めてくれる父親との距離はますます縮まっていき、それは母親の機嫌をさらに悪くする要因になっていた。
ある時を境に母親との仲は完全にこじれてしまった。彩子を冷たい眼差しで見るようになった母親は、『淫乱娘』という謂れもない中傷の言葉を浴びせかけるようにまでなっていた。
優しい父親の存在がなければ、この家から居なくなっていたのは彩子の方だったのかも知れない。
そして母親の不倫が発覚し、両親は離婚した。鬱陶しかった母親が居なくなって、彩子は清々した気分になったものの、不実な妻に裏切られた父親がかわいそうでならなかった。
不貞を働いた母親の存在は、居なくなってもなお、残された彩子を苦しめた。
嘲笑と憐れみのこもった隣近所からの視線は彩子の心をすり減らし、明るかった性格と笑顔を奪っていった。そして彩子は出掛けるときには地味な服を着て、
人目を避けるように道の端を歩くようになっていった。
そんな彩子の唯一の心の拠り所は、居なくなった母親の代わりに家事をする娘を労い、作った料理をおいしいと言ってくれる父親の存在だった。
父親以上の男性の存在など周りにはなく、結婚するならば父親のような人がいいと彩子は常々思っていた。
彩子は二人きりの生活をまるで新婚生活のような感覚で過ごし、大好きな父親の喜ぶ顔を見るのが一番の楽しみになっていった。
[ 1183 ]
Re:落日2-1-2
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時12分
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[1182]親コメントを読む
[1182]ルートを読む
「あら、まだ起きていたの?」
あゆみを寝かしつけて夫婦の寝室へと戻った彩子は、いつもならばすぐにいびきをかいて寝ているはずの夫が、彩子を待っていたことに驚いていた。
拓雄が静かに立ち上がり、ドレッサーに向かっている妻の後ろに立った。
黒い影が背中から彩子に覆い被さる。その瞬間、彩子はジョンに躰を許してしまったときのことを思い出していた。夫の影が自分の躰を穢した飼い犬の姿へと変化していく。
無言のままの拓雄が彩子を背中から抱き締めた。
「イヤァッ!やめてっ!」
パニックに陥った彩子は、悲鳴を上げて身を激しく捩り、夫の抱擁を振り解いた。
妻の突然の拒絶に驚いた拓雄は、すまんと呟き、肩を落として自分のベッドに戻っていった。
「――ごめんなさい。その、アノ日だから少し気が立ってしまって……」
落胆した夫の背中を見た彩子は、自分のしてしまったことの重大さに気付いた。その場を取り繕うために、まだ数日先のはずの生理を言い訳にする。
だが、背中を向けて寝てしまった夫は妻の言葉に何の反応も見せることもなかった。
朝から二人の間に気まずい雰囲気が流れていた。普段通りに振舞おうとしていた二人だったが、目を合わすこともなく、会話も碌に続かない。
突然変わってしまった家の雰囲気に、あゆみは子供ながらに自分がどうにかしなければならないと張り切り、殊更に明るく振る舞っていた。
この子のためにも拓雄が赴任先へと戻る前にちゃんと謝らなければならない。はしゃぎ疲れた娘の寝顔を見て、彩子は決意していた。
「――昨日は本当にごめんなさい。せっかく拓雄さんがその気になってくれたのに、私ったら……」
テレビを見ていた拓雄の隣に座った彩子は、夫の手に自分の手を重ねて言った。手が触れた瞬間に拓雄は躰を固くしたが、すぐに気を取り直してその手を握り返した。
「ああ、あれは彩子のことを考えずにいきなり誘った俺が悪かった。女には女の事情があるからな……」
少し硬い表情のまま、拓雄も自分のほうこそ悪かったと謝った。漸く二人は目を合わせることができた。笑みを浮かべ、彩子は昨晩払いのけてしまった夫の手をさすった。
「ごめんなさい、突然のことでびっくりしただけ……。拓雄さんのことを嫌いになったとかそういうのじゃないから。信じて……」
拓雄の顔を引き寄せ、久しぶりに唇を重ねた彩子は、躰を硬くしている夫の胸にしな垂れ掛かった。
(拓雄さんは何も知らない。大丈夫、ジョンとのことさえ忘れてしまえば、ちゃんと普通の生活を送れるようになれる……)
「――二週間後に。ね?」
二週間後に昨晩の失敗をやり直そうと、彩子は夫に言った。
「ああ、わかってる……」
だが、そう答えた拓雄の声は微かに震えていた。
夫を無事に送り出し、彩子の下に退屈だけれど平和な日常が戻ってきた。
だが、安心しきっていた彩子の心に突如として暗雲が垂れ込めた。順調だった生理が予定から一週間経っても訪れず、倦怠感と乳房の張りがいつも以上に酷かった。
妊娠の兆候なのかもしれない。あと数日、この週末には夫が戻ってくる。彩子は焦っていた。
(どうしよう……。やっぱりジョンの……)
夫とも夫以外の男性とも性交渉などなかったのだから、原因はジョンしか考えられない。
ただの生理不順ならばいいが、万が一ということになれば医者に心当たりを尋ねられたときにどう説明すればいいのだろうか。
犬の子供を妊娠した女性を医者はどんな目で見るのだろうかと彩子は不安になる。
不吉な未来図に彩子はうつむき、服の上から腹部をさすった。
(いけない行為で出来た子供……。あのときと同じ……)
彩子の思考は、家族という仕組みが崩れ去った昏い過去の記憶に引き摺り込まれて行った。
[ 1182 ]
落日2-1-1
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時11分
]
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落日 第二話「禁忌」
踏み込んではいけないと言われる場所がある。
禁忌の場所。とても美しく、何の害もないように見えていても、決して踏み込んではならない。
そこには踏み込んではならない理由があるのだから。
その禁を破り、踏み込んだことを必ず後悔するような理由が……
1
彩子がジョンに躰を許してしまってから一週間以上が経ち、拓雄が単身赴任先から戻ってくる週末が訪れた。あの日以来、
スカートからジーンズに履き替えた彩子は、食事を与えるとき以外は意識的にジョンを避けるようになっていた。本来ならば毎日のように連れて行かなければならない散歩も、
その途上で襲われることを恐れて、どうしてもできなかった。
だが、飼い主の心配をよそに、ジョンは彩子への関心を失ったかのように振舞うようになっていた。飼い犬との呪わしい過ちを忘れようとした努力の甲斐もあってか、
彩子はジョンの姿を見て心を乱すこともほとんどなくなっていた。このまま以前と変わらぬ平和な暮らしを続けることができそうな予感に、彩子はホッと胸を撫で下ろしていた。
「パパ、ありがとう!」
あゆみが拓雄から手渡されたお気に入りのアニメキャラクターのプリントされたポシェットを大事そうに抱え、
大好きなお父さんに満面の笑みを浮かべてお礼をしている。何一つ変わっていない温かい家庭の情景に彩子の顔が綻ぶ。
「今日は彩子にもプレゼントがあるんだ」
愛娘へのプレゼントの入っていた袋を覗き込んでいた拓雄が、シルバーアクセサリーで有名なブランドの包みを微笑んでいる妻に差し出した。
「あら、どうしたの?――記念日はまだ、よね?」
彩子の記憶では自分の誕生日も結婚記念日もまだ先のはずだった。
「その、なんだ。いつも彩子にばかり苦労をかけているからね」
誕生日と結婚記念日以外にプレゼントなどしたことのない夫が、少し照れ臭そうにしている。先日、電話口で泣きついたことを気遣ってくれたのかもしれない。
まだ自分のことを心配してくれているのだと思うと、彩子は嬉しさを隠せなかった。
夫からのプレゼントは小さなクロスのついたシルバーチェーンだった。
「素敵なプレゼントをありがとう。大事にするわ」
突然のプレゼントのお礼に夫の頬にキスをした彩子を見て、あゆみが「あゆみもパパにチューするぅ」と拓雄の膝に飛び乗る。
微笑ましい光景に彩子は久しぶりに心からの笑顔を見せていた。
早速プレゼントを身に着けた彩子に向けられている拓雄の視線は、光り輝くクロスの下の豊満な胸へと注がれていた。
Tシャツを押し上げている妻の乳房を、もう何年も直に見ていない。うっすらと透けて見えるブラジャーの中身は以前と変わらない張りを持っているようだ。
不意にムクリと拓雄の牡の部分が立ち上がった。
嬉しそうに笑う彩子はリビングの片隅にある姿見に向かい、前屈みになって胸元に光る宝物を見ている。
今度は、ぴちぴちに張った彩子のジーンズに包まれた臀部に拓雄の視線が惹き寄せられる。以前と変わらずむっちりとしている。また、牡の部分が反応した。
拓雄の目に、今日の彩子はいつもの見慣れた妻の姿とは違って見えていた。
普段はゆったりした衣服で隠されていた豊満な躰のラインが、ぴっちりした衣服によって再認識されたからなのかもしれない。
久しく忘れていた妻への情欲が拓雄の内に湧き上がっていた。
このコメントには 23 個のレスが付いています。
1183
Re:落日2-1-2
1184
Re:落日2-2-1
1185
Re:落日2-2
1186
Re:落日2-2-3
1187
Re:落日2-2-4
1188
Re:落日2-3-1
1189
Re:落日2-3-2
1190
Re:落日2-3-3
1191
Re:落日2-4-1
1192
Re:落日2-4-2
1193
Re:落日2-4-3
1194
Re:落日2-5-1
1195
Re:落日2-5-2
1196
Re:落日2-5-3
1197
Re:落日2-5-4
1198
Re:落日2-6-1
1199
Re:落日2-6-2
1200
Re:落日2-6-3
1201
Re:落日2-6-4
1202
Re:落日2-7-1
1203
Re:落日2-7-2
1204
Re:落日2-7-3
1205
Re:落日2-7-4
[ 1181 ]
Re:報告、発見!
[ 名前:
kokokon
]
[ 日付:
2010年11月10日(水) 21時58分
]
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[1180]親コメントを読む
[1180]ルートを読む
是非ともお願いします!
[ 1180 ]
報告、発見!
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月10日(水) 02時01分
]
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検索サイト百度で、「だぶんにっき 落日」で検索しキャッシュの部分を
クリックしたら、「落日」全話をゲット出来ました!
これもみなさんのおかげです。
ありがとうございました。
もしよければ、アップしたいと思いますがどうでしょう?
※P,S他にも「オオガミ様」、「マシラ様」「霊長類研究室」もあります
このコメントには 2 個のレスが付いています。
1181
Re:報告、発見!
1323
Re:報告、発見!
[ 1179 ]
ツリー編集しました
[ 名前:
ZooM
Home
]
[ 日付:
2010年11月06日(土) 10時04分
]
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[1178]親コメントを読む
[1178]ルートを読む
# どこにレス置こうかと迷いましたが、とりあえずここに書きます
zooskool さん、お疲れ様でした。
ツリーが分散しててちょっと見づらかったので、勝手ながらツリーを編集させていただきました。
以上、ひとこと連絡でした。
これからもよろしくお願いします。
[ 1178 ]
ありがとうございます
[ 名前:
Maxi
]
[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時55分
]
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zooskoolさんありがとうございます。
感謝感激です!
早く続きが、読みたくなっちゃいます・・・
このコメントには 1 個のレスが付いています。
1179
ツリー編集しました
[ 1177 ]
7
[ 名前:
zooskool
]
[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時24分
]
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[1165]親コメントを読む
[1165]ルートを読む
7
シャワーが激しい勢いで彩子の躰から獣欲の名残を押し流そうとしていた。
(消えない!なんで消えないの!)
石鹸をたっぷりとつけたスポンジで全身を執拗に洗っても彩子は落ち着かなかった。
胎内に放たれたジョンの獣液を、彩子はビデを使って何度も洗い流し、躰もこうして念入りに洗っている。なのに彩子には、洗っても洗っても穢された全身の毛穴から汚辱に満ちた獣の臭いが立ち昇り、受け入れてしまった獣の子種が、夫の子種だけを受け入れるべきところにこびり付いているような気がしてならなかった。
(飼い犬に躰を許すなんて……)
彩子の脳裏に昼間の出来事がフラッシュバックする。
(アソコを舐めさせて……)
はしたなく脚を開いた彩子は、溢れ出る愛液をジョンに舐めさせた。
(自分の手でアソコに導いて……)
彩子は牝犬の姿勢でジョンのペニスを導き、受け入れた。
(アソコに、いっぱい注ぎ込まれて……)
根元のコブで膣に蓋をされ、彩子は獣の子種をたっぷりと胎内に注ぎ込まれた。
(何度も、何度も、頭が真っ白になって……)
ジョンの熱いものが子宮口に噴きかかり、理性のたがが外れた彩子は、自らの手で何度も訪れる快楽をむさぼった。
「なんで……なんでなの……」
(なんで私はジョンに……)
拒まなければならなかったのに。イヤだったはずなのに。彩子の躰は悦んでジョンを受け入れていた。
力を失った手からスポンジが落ち、崩れるようにしゃがみ込んだ彩子は両手で躰を抱き締めた。とめどなく溢れる大粒の涙が激しい水流に流されていく。
(どうかしてた……何かの間違い……そうよ、私はジョンにレイプされたのよ)
彩子は自ら求めたのではない、ジョンに無理矢理犯されたのだと思うことで、おかしくなってしまいそうな心の平穏を保とうとしていた。
「忘れるのよ……ジョンとは何もなかった、そう何も……」
自分に言い聞かせるように彩子は呟き、顔を上げてシャワーを止めた。
夕日が差し込むリビングで彩子は茫然とガラス戸の外を眺めていた。その視線の先では、ジョンが皿にたっぷりと盛られたドッグフードをガツガツと食べている。
「ただいまー。ママー、ママー、どこー」
学校から帰ってきたあゆみは、学校での出来事をいち早く伝えようと彩子を呼びながら廊下を走った。
「あっ、いたっ。ねえ、ママ、聞いて……」
リビングで彩子を見つけたあゆみは、いつもとは様子の違う母親の姿を見て言葉を詰まらせた。
「……ああ、おかえりなさい、あゆみ」
あゆみが帰ってきたことに気付いて、彩子は無理に笑顔を作る。いつもの母親に戻ったとあゆみはホッとし、今日学校であったことを嬉々として話し出した。
「今日学校にワンちゃんが来たんだよ。ジョンよりもちっちゃいのにみんな怖がって……」
『ジョン』という言葉が、彩子に自分のはしたない姿を思い起こさせる。ジョンと繋がり、胎内にたっぷりとその子種を注入されたことを思い出し、彩子の目から涙が零れ落ちた。
「ねえ、ママ。どうしたの?おなか、いたいの?だいじょうぶ?」
急に涙を流し始めた彩子にあゆみが心配そうに声を掛ける。
「……大丈夫よ、なんともない。なんともないから……」
心配させまいと、彩子はあゆみを強く抱き締めた。
その夜、彩子は拓雄に電話をした。
「ごめんなさい……」
彩子の口から最初に出たのは夫への謝罪の言葉だった。
「ごめんなさい?……彩子、何かあったのか!?」
「ううん、何もなかったわ……急に電話したりして、ごめんなさいね」
急な電話を拓雄に謝りながら、彩子は何もなかったんだと自分に言い聞かせていた。
「おっ、おお、別にかまわないさ……ところで、あゆみは元気にしてるか?」
「ええ、元気よ。ねえ、拓雄さん。お願いよ、単身赴任なんて止めにして。早く戻ってきて……」
「……あゆみがそう言っているのか?」
いつもとは様子の違う彩子を拓雄がいぶかしむ。
「ううん……」
「おいおい、無茶言わないでくれよ。彩子とあゆみのために頑張っているんだ。それにこの前帰ったばかりだろう?」
「……うん」
「今週は帰れないけれど、その次には必ず帰るからさ」
「うん、わがまま言ってごめんなさい……拓雄さん、体に気をつけてね」
「ああ、彩子もな。あゆみにもよろしく。じゃあな」
電話が切れた後も彩子は受話器を耳に当てたまま立ち尽くしていた。
(ごめんなさい、拓雄さん……ごめんなさい……)
涙が溢れ、一筋また一筋と零れ落ちる。
電話口に立ったまま、彩子は声もなく泣き続けていた。
[ 1176 ]
6-2
[ 名前:
zooskool
]
[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時23分
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彩子の胎内へと熱い獣液は止まることなく注ぎ込まれている。
「熱い……熱いのでいっぱいになっちゃう……気持ちいぃ……」
牝の本能が発する、牡を受け入れた歓びが、獣液の温かさとともに子宮から彩子の躰にじんわりと広がっていく。
「あふぅ、いいの、気持ちいいの。ジョンの熱いのが気持ちいいのぉ」
彩子が腰をジョンに押し返す。
ジョンがさらに奥へと肉槍を突き入れる。
電撃のような快感が彩子の躰を突き抜け、ジョンの獣液を搾り出すように肉壁が収縮した。
「ああんっ、まだ出てくるぅ……ジョンのおちんちんから熱いのがいっぱい……」
胎内の充足感に彩子の躰は歓喜に震え、更なる収縮がジョンに獣液を吐き出させた。
ペニスの根元が膨らみきり、不意にジョンがそわそわとし始めた。
「あんっ、どうしたの、ジョン?……そんなに動いたら、ウグッ」
ジョンが器用に片足で彩子の臀部を跨いだ。彩子の膣内でジョンのペニスが根元のコブごと回転する。
「オオウ!またっ、またきちゃうっ……あひぃ、ひぐぅーーーっ!!」
膣をねじ切られるような痛みが鋭い快感に変換され、彩子は絶叫を上げながら絶頂へと押しやられた。
ジョンと彩子は繋がったまま、お尻とお尻をくっ付ける格好になっていた。完全に後ろを向いたままでも、ジョンのペニスは盛んに獣液を彩子の胎内へと送り続けている。
ジョンはときおり彩子の様子を窺うように振り返る以外は疲れたようにじっとしていた。
自らの吐瀉物に顔を埋め、彩子は焦点の合わない瞳を空に泳がせながら荒い息を吐いている。彩子は何度もクリトリスを擦り上げ、次々と訪れる快楽をむさぼった。
テレビの画面はワイドショー番組へと変わっていた。
ジョンが小さく一声啼いて前に進み出る。コルク栓が抜けるような音とともに、彩子に獣液をたっぷりと流し込んだペニスが抜け出ていった。
膣が引きずり出されるような感覚に彩子は何度目かの絶頂を迎え、ジョンという支えを失った躰が力なく横倒しになる。倒れた衝撃で、彩子の膣からジョンの獣液が床に勢いよく飛び散っていった。
ジョンは彩子を振り返ることなく、ガラス戸を抜けて庭へと出て行った。
ごろりと仰向けになった彩子の乳房が、荒い呼吸に合わせて上下する。少し粘り気のある獣液が、赤く腫れ上がった彩子の花びらを伝って滴り落ちる。彩子はふわふわとした快楽の余韻に浸っていた。
(何回イッたのかしら……気持ちよすぎて、もう躰が動かない……)
汗まみれの躰が冷たい床板に冷やされ、彩子の頭にかかっていたもやが次第に晴れていった。焦点の合い始めた彩子の目が時間を確認する。
(三十分も経ってる……それにしても、途中から最後までジョンは私の中に……)
「……!?」
彩子の手が股間に伸び、黒々とした茂みと太腿を濡らしている獣液に触れる。夫のものよりも少し水っぽい白濁液は、いまだに彩子の膣からとろとろと流れ出していた。
(ジョンの精液……)
指先に絡みついた、ぬるぬるする白濁液から牡の臭いが立ち昇っている。あれだけ長い時間ずっと出ていたのだから、彩子の膣内はおろか子宮にも大量に残っているだろう。
(早く、早く洗い流さないと……)
頭は焦っているのに彩子の躰は思うように動いてはくれなかった。鉛のように重い四肢で、よろよろと這いずるように風呂場へと彩子は向かった。リビングの床には、彩子から漏れ出た獣液の白い点がぽつぽつと残されていた。
[ 1175 ]
6-1
[ 名前:
zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時23分
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6
不思議な感覚に彩子は現実に引き戻された。根元まで彩子に押し込められたジョンのペニスに異変が起きていた。
(何……何コレぇ……)
膣口付近の異物感が急速に高まる。膣内で風船が膨らんでいくような感覚に、彩子はジョンのペニスに拘束されようとしていることに気付いた。
「イヤァ。おちんちんが、おちんちんが抜けなくなっちゃう!」
躰の内側から恥骨が押し上げられ、Gスポットが圧迫される。不規則に揺れる彩子の上でジョンが身じろぐ度に、未知の鋭い感覚が彩子のスイートスポットを襲った。
「でも、アンッ、スゴイっ。またっ。あっ、あぐぅ、クゥーーーッ!」
異常事態にも拘らず、彩子は押し寄せてくる快感の波にのまれ、二度目の絶頂に押しやられていった。
真っ白な世界の中で彩子の意識は明滅し、波間で揺れる躰が無自覚にデタラメな動きをする。そして、ぷっつりと糸が切れたように彩子の躰は動くのを止め、ときおりピクリと四肢を震わせるだけになった。
ビシャッ、ビチャッ。熱い粘液が胎内への入り口に噴きかかる。その水音は躰内を木霊して彩子の耳に届く。彩子は、それがいままで噴きかかっていた先迸りではなく、牝犬を孕ませる獣液であることを本能的に理解した。
白一色だった彩子の世界に、黒い雫が一滴、また一滴と落とされる。次々と落ちてくる雫で、彩子の精神と躰が真っ黒に染め上げられていく。
やがて、黒一色になった彩子の世界に一つの小さな白い点が浮き上がる。大きくなっていくその点は、ヒトノカタチをしていない白い影となり、彩子に忌まわしい過去を思い出させた。
「ぃ、イヤァーーッ!ジョンの、ジョンの子供が出来ちゃう!」
ぅぐぷ。酸っぱいものがこみ上げてきて、彩子は昼食の一部を吐き出した。
「いやあぁぁぁ……ぅぐぇっ……」
自ら嘔吐した物が放つ饐えた臭いに、彩子の胃がまた痙攣する。彩子の胃に残っていた物が次々とこみ上げ、涙でグシャグシャになった彩子の顔が自らの吐瀉物にまみれた。吐き出すものがなくなっても彩子の嘔吐感は治まらなかった。
「ぅぐ、んむぅ……やあっ、だめぇ、お願いだから、抜いてぇ!……あぁぁ……」
ジョンは彩子の哀訴に耳を貸すことなく、前足で彩子の躰を押さえつけ、次々とその胎内に獣液を放った。
彩子の子宮が一滴でも多くの獣液を受け入れるために、その入り口を穂先へと向け、収縮を繰り返す。獣液が胎内への入り口を叩く度に、躰は彩子の意思に反して、牡を受け入れる態勢を整えていった。
小さな孔と、続く狭い通路を通り抜けた熱い獣液が胎内へと侵入したのを感じた彩子が獣の叫びを上げる。その叫びには隠し通せない、牝の悦びが含まれていた。
[ 1174 ]
5-2
[ 名前:
zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時22分
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彩子の哀願などお構いなしにジョンは彩子に穴を穿つかのように、激しく腰を叩きつける。突き込まれる度に穂先が子宮口を拡げんばかりに彩子の最奥にぶつかり、引き裂かれるような痛みが彩子の躰を突き抜ける。
「はんっ、痛いわ、ジョン、ぁぐぅ、お願いよぉ……そんなにっ、はぅっ、激しくされたらっ……アアッ、壊れちゃうっ」
内臓ごと突き上げられるような激しい抽送に、彩子の躰がソファに押し付けられる。肉槍が凄まじいスピードで肉壁を擦り上げる。尖った穂先は子宮を突き上げ、その度に彩子の奥底からじわじわと快感が湧き上がり、膣内が愛液で満たされていく。
肉槍が引き出される度に、押し包んでいた肉襞が引きずり出され、彩子の愛液とジョンの先走りが結合部からダラダラと滴り落ちる。攪拌された愛液は、白い糸を引いて彩子の茂みを伝い落ちていった。
彩子とジョンの結合部から、ぬかるみを踏み付けるような水音が部屋中に木霊する。やがて彩子の躰は、二つに引き裂かれるような痛みでさえもが、この上ない快感へと変換されるようになっていった。
「すごいっ、もっとぉ、もっと激しく突いてっ……彩子をこなごなにしてぇ!」
ぬめる肉同士の立てる猥らな摩擦音は彩子を一匹の獣へと変えていった。ジョンの抽送に合わせて、彩子は嬌声を上げながら腰を押し返す。獣液をたっぷりと貯えた睾丸が濡れた音を立ててクリトリスにぶつかり、彩子を絶頂へと押し上げる。
「おおう、ォオウ、ガァッ……」
彩子の口から獣のような叫びが上がる。彩子の目の前にチカチカと星が瞬く。
(堕ちちゃう……ジョンのおちんちんでイッたら、本当の牝犬に堕ちちゃう……)
微かに残る彩子の理性がジョンによって絶頂へと押し上げられることを拒んでいる。しかし、快感の荒波はすぐに理性による抵抗を押し流していった。
(でも、イイの。牝犬に堕ちてもイイのっ!もうガマンできない!!)
激しい快感が雷《いかずち》のように彩子の躰を貫いた。壊れたゼンマイ仕掛けの玩具のように彩子の全身がガクガクと震える。
「オオウ、イクッ……ジョンのおちんちんで、イッちゃう……あひぃっ、堕ちちゃう……牝犬みたいに、アアアッ、イクッ、イッ、イグゥッ、アアウッ、アグゥーーーッ……」
躰を支えていた手が力を失い、彩子はカーペットの上に上半身を突っ伏した。
「ウォオオオーーーン」
激しかった腰の動きを止め、ジョンが彩子の背中を前足で押さえつける。そして、この牝犬を征服したと宣言するかのように誇らしげな遠吠えを上げた。
彩子はその声を混濁した意識の中で聞いていた。
[ 1173 ]
5-1
[ 名前:
zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時22分
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5
待っていたかのようにジョンが彩子の白い大きな臀部に飛びかかる。
前足でがっしりと腰を掴み、少しずつ前に進みながら滅茶苦茶なリズムで腰を押し付ける。ぬるりとした穂先は何度も見当違いな場所を突いていた。
「んふっ。ジョンったらせっかちなんだから……人間相手は初めてだから仕様がないわよね……いいわ、どこに挿れたらいいか、教えてあげる……」
彩子は股間から右手を伸ばし、肉槍の根元を優しく手で包んだ。激しかったジョンの動きがピタリと止まった。
「いい子ね、ジョン……ほら、ココよ。分かる?」
期待にうち震え、愛液とジョンの唾液でグショグショになっている秘裂を彩子は脈動する穂先でなぞり、彩子から生み出された潤滑剤を穂先にまぶしていった。
薄白い粘液が絡み付いた穂先をヒクつく膣口に宛がい、ゆっくりと腰を押し付けていく。彩子の手に導かれたジョンのペニスが彩子を割り裂き、先端から三分の一ほどが彩子の膣《なか》に消えた。
(ジョンのおちんちんが、挿入《はい》っちゃった……)
熱くて太い肉槍にぬめる隘路を押し広げられた彩子の口から熱い吐息が押し出される。
「くっ、くぅぁあッ……」
肉槍から彩子の手が離れ、ジョンが少しずつ前に進み出る。
(すごいっ、どんどん奥まで入ってくる!)
柔らかくなったバターに沈み込んでいくバターナイフのように、ジョンのペニスが彩子の中に消えていく。
「ぁぁあああアアア!」
肉槍の四分の一ほどを残した状態で、穂先が子宮口を擦り、袋の底を押し上げる。
(まだ入ってくるの!?)
「ダメぇ、これ以上はおなかが、おなかが破れちゃう!!」
ジョンがグイッと腰を押し付け、肉槍は根元まで彩子の膣内へと消えていった。
膣内を強引に押し広げられた彩子は苦悶の表情を浮かべる。しかし、伸縮性に富む肉壁で出来た袋はこれまでにない程押し広げられながらも、すぐに巨大なジョンのペニスに順応していった。
(……全部、挿入っちゃったの?)
彩子の背中から太腿にかけて、暖かい毛皮に包まれたジョンの体が密着している。膣内に異物を無理矢理詰め込まれているような感じはすっかり消え去り、肉槍をピッタリと押し包んだ肉壁からジョンの体温と脈動が彩子に伝わってくる。子宮に感じていた疼きの替わりに、じんわりと心地好い波動が全身に拡がっていった。
「あはっ……ジョンのおちんちん、すごいわ。とっても気持ちいい……」
久しぶりに牡の生殖器を受け入れた彩子は、その生殖器が本来受け入れるべきものではないことを忘れ、それからもたらされる快楽だけを享受していた。
しかし、彩子を犯している牡はいつまでも彩子を甘やかしてはくれなかった。ジョンが獣の本性を取り戻したかのように無茶苦茶なリズムで激しい抽送を始めたのだった。
「イヤッ、ジョン、お願いよ!そんなに激しくしないで!」
[ 1172 ]
4-2
[ 名前:
zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時21分
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ジョンの鼻先が彩子の秘められた場所に近付く。
(ジョンはソコが気になるのね……いいのよ……臭いを嗅いで……舌で舐めて……)
ザラッとした舌が粘つく蜜を舐め取った。
「あっ、アアッ!」
秘芯からヒクつく真珠までを一度に舐め上げられ、オナニーの途中でお預けされていた彩子が歓喜の叫びを上げる。
次々と湧き出る蜜をジョンの舌は音を立てて舐め取り、彩子の腰は痺れるような快感にうち震え、さらなる蜜を吐き出した。
「あぁん、イイッ……ザラザラしてっ、気持ちイイッ……」
秘芯から躰中を駆け巡る快感に、彩子の全身が雷に打たれたように跳ねる。目を閉じた彩子はセーターをまくり上げ、ブラジャーを上にずらした。二つの白い大きな山のような乳房が締め付けから解放される。その双子の山は、彩子が躰をくねらせる度にぷるぷると揺れる。
山の頂上を飾る突起は、その土台にあたる乳暈自体が盛り上がり、これまでにないほど硬く尖っている。二つの突起を彩子は指で強く抓み、躰中を駆け巡る快感を加速させた。
彩子の子宮がジンジンと痺れだす。
「はぁん……あンッ、うくっ……いいわっ、ジョン……もっと奥まで舐めて……」
彩子は立てた膝をさらに割り開き、卑猥なM字開脚をした。ザラザラの舌で擦られ、紅く肥厚した肉びらを自分の指で割り拡げ、蜜を舐め取っているジョンにその源泉を教えた。
ジョンは彩子の意図を察したように、ヒクついている襞のトンネルに舌を忍ばせた。
「クッ……クゥーーッ……」
ジョンの舌が彩子の濡れた隘路を突き進む。久しぶりに感じる指以上の太さのものに彩子の肉壁がざわめく。ジョンの鼻先がクリトリスにぶつかり、彩子の腰がピクンと跳ね上がった。
「そうよ。そのまま奥まで来てっ」
しかし、ジョンは彩子の要求を蹴って舌を途中で引き返らせ、一歩身を引いた。
「あんっ、どうしたの?……ねえ、ジョン、もっとよ。もっと気持ちよくさせて!」
彩子はジョンの興味を惹こうと蜜に濡れた秘裂を指で叩き、はしたない水音をさせた。
だが、ジョンは獣欲の籠った瞳で見つめるだけで、彩子に近付いては来ない。まだ彩子に興味を持っているのは、その股間のものからも明らかだった。ポタポタと滴り落ちる先走りの液はその間隔を速め、肉槍は根元まで毛皮の鞘から飛び出している。
彩子の視線が肉槍に注がれる。あの長さと太さのモノが彩子の中に挿入ってきたらどうなるのだろうか。今までとは違う体験の予感に彩子の子宮がキュンとなる。ジンジンとした痺れは強さを増し、疼きへと変わっていった。
彩子は秘裂に中指を突き立て、指先を疼いている子宮へと伸ばす。
(指じゃ届かない……誰でもいい、この疼きを消して……)
指よりも長いもの。それは今、彩子の目の前にある。しかも指よりも、夫のものよりも長く、太い。長らく満たされることのなかった彩子の隘路を突き抜けて、疼きを消してくれるものがすぐそこにある。
(欲しい……ジョンの長くておっきいのが欲しい!)
「はぁん……ジョン、挿れて……あなたの牡の証を私にちょうだい……」
彩子は躰をくるりと回転させ、ソファにもたれかかりながら、お尻をジョンに向けて突き出した。
[ 1171 ]
4-1
[ 名前:
zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時21分
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4
「バウッ、ワフッ、バウバウッ」
庭に面したリビングの大きなガラス戸を引っ掻きながら、ジョンが大きな声で吠えている。その声を聞いた彩子は、ぼやっとした視界の中でレースカーテンに映るジョンの影を確認した。
「……はふっ、なぁに?……ああん、もう……いいところだったのにぃ……」
ジョンに大きな声で騒がれるとご近所の迷惑になると思った彩子は、のろのろと立ち上がった。ブラジャーのストラップを掛け直してセーターを下ろし、脱ぎ捨てたパンティを探す。リビングの床でクシャクシャになっている布切れは、穿き直す気にはなれない代物になっていた。
スカートを穿いているから大丈夫だろうと、彩子はそのままスカートの乱れを直し、ガラスに映った影で髪の乱れを直すと、ジョンをなだめる為に覚束ない足取りでガラス戸に近付いていった。
レースのカーテンを引き開け、彩子がガラス戸を開け放った。開かれたガラス戸からジョンが凄い勢いで彩子に跳び付いた。大人の男性並みにある体重の体当たりを受けた彩子は床に押し倒された。
「ヒッ、ゃめ……やめなさぃ……」
凶暴な牡の表情をしたジョンに覆い被さられ、彩子は恐怖に慄《ふる》えた。ジョンを叱る声も小さく震えている。
ジョンの口からよだれが滴り落ち、彩子のセーターに点々とシミを作る。彩子はジョンの下から逃れようと、肘を使ってゆっくりと後退する。ジョンは悠然と怯える彩子を見下ろしていた。
膝あたりまで抜け出し、あと少しでジョンから逃れられると彩子が気を抜いた刹那、その期待は無残にも打ち砕かれた。ジョンが巻きスカートの裾に噛み付き、グイグイと引っ張り始めたのだ。
「ダメッ、ジョン、やめなさいっ!」
いくら彩子が声を荒げてもジョンはスカートの裾を引っ張るのを止めなかった。彩子は必死になってスカートを押さえる。
だが、その努力も空しく巻きスカートは彩子の躰を離れ、パンティを穿いていない下半身がジョンの前に剥き出しにされた。
「イヤアッ!なにするのっ、ジョン!」
ジョンは恐怖に怯える獲物を追い詰めるようにゆっくりと左右に動き、彩子をリビングの奥へと追い立てる。ずるずると後退させられていた彩子の背にソファが当たった。行き場を失くした彩子はそれでも逃げようと必死にもがいた。
「いやっ……来ないで……」
彩子の視線がジョンの股間に惹き付けられる。ジョンのペニスはいつもより大きさを増していた。
(ジョンに欲情してなんか……ああっ、ジョンがまたおっきくしてる……)
彩子がごくりと生唾を飲み込んだ。じわりと彩子の泉が湧き始める。彩子の指が剥き出しの秘裂をなぞり、とろりとした愛液が絡み付く。
ジョンの妖しく光る瞳が彩子の瞳を見つめている。涙と快楽にかすむ視界の中で彩子は、その瞳に牝犬を籠絡した牡犬の、勝ち誇ったような昏い輝きを見た。
(そうよ。ジョンの勝ちよ……私は発情した牝犬……)
彩子は抵抗する気力を失い、四肢をだらんと弛緩させた。
「ぁはあっ、あなたの好きなようにして……」
ジョンの前でしどけなく脚を開いた彩子は、ぐにゃりと歪んだ世界の中で熱い吐息を吐いた。
[ 1170 ]
3-2
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zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時19分
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彩子は喘ぎを押し殺すことなく、はしたない嬌声をリビングに響き渡らせていた。
セーターを首元までまくり上げ、薄桃色のブラジャーに包まれた白い二つの頂とその谷間をあらわにしている。左手がブラジャーの上縁から差し込まれ、頂を飾る突起を勃ち上がらせた。
「んんっ……ぁはっ……」
右手の指先が太腿の内側をなぞり、眉間に皺を寄せた彩子が小さく吐息を漏らす。触るか触らないかの微妙なタッチに彩子の太腿がピクピクと痙攣する。
躰がソファからずり下がり、ブラジャーと同じ色のパンティがスカートから顔を覗かせた。彩子の右手が熱を発し始めている柔肉のあわいに近付く。柔肉を隠しているナイロン素材のその部分は、早くも縦に細長い筋状に変色していた。
「ンッ……んふぅ……」
クチュッ。薄いナイロン越しに触れた指先が熱い柔肉のあわいにわずかに埋もれ、シミを大きくする。指先がツーッと肉の畝をなぞり上げ、快楽への道標である小さな突起を見つけると、その周囲でくるくると踊り始めた。
「ぁアッ……あふぅ……ソコぉ……」
太腿と腹筋に緊張が走り、ヒクッと腰が浮き上がる。縦筋に沿って何度も指先が往復し、布から滲み出た粘液がネットリと絡み付く。筋状の小さなシミは楕円形の大きなシミへと変化していった。
「もうこんなに濡れてる……」
とろんとした目で指先を濡らす粘液を見つめた彩子は、擦り合わせた指を拡げて指の間に半透明の橋をかけた。
右手が股間に戻り、今度は親指でクリトリスを圧迫しながら、爪を立てた人差し指でカリカリと柔肉のあわいを細かく引っ掻いた。
「ぁん、ぁっ、あっ、あふっ、ぁアッ、アンッ……」
目を閉じた彩子が、背中をぐうっと反らし、胸を突き出す。白い喉を仰け反らせて、振動と同じリズムで甘い吐息を漏らす。細かな振動はクリトリスにも伝わり、彩子の足指が気持ち好さを我慢するように開閉を繰り返した。
薄いナイロン越しの刺激をもどかしく感じ始めた彩子はパンティの縁に指を掛け、するすると下ろし始めた。籠った熱気と湿気に曝されていた肌に冷たい外気が触れ、やや高めの丘に繁茂する黒い茂みがそそけ立つ。
抱えるように上げられた膝を通り、踵から抜き去られた小さな布切れは、フローリングされたリビングの床にポトリと落とされた。クルッと縮こまった布切れのクロッチ部分はぐっしょりと濡れていた。
彩子はスカートを腰までまくり上げ、大きな桃尻をソファから突き出し、膝を大きく割り拡げる。左手のVサインでクリトリスを包むベールを上に引き剥がすと、赤みがかった肉の真珠が顔を出した。右手の人差し指がその周囲を旋回する。
「……はふっ、くぅうーん……」
子犬が啼くような声を上げ、つま先立ちになった彩子の腰がぐうっと迫り上がった。
[ 1169 ]
3-1
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zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時19分
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3
いつものように、彩子は午前中でほとんどの家事を終え、ささやかな一人だけの昼食を摂った後の物憂げな昼下がりを過ごしていた。
田宮にジョンのことを相談してからは、言われたとおりに食事の順番を変えてみたりはしたものの、これといって効果があるようには思えなかった。相変わらず、散歩の度に彩子はヘトヘトになるまで走り回されている。
ただ、彩子自身には変化が起こり始めていた。
気が付くとジョンの股間を見つめていることが多くなっていた。慌てて視線を逸らし、その度に彩子はジョンに見透かされているような感じを受けるのだった。
あゆみを身篭ったときから望月夫妻はセックスレスになった。
彩子はあゆみが大きくなり、ある程度手を掛けなくても済むようになったこともあって、第二子を視野に入れて拓雄をベッドに誘ったことがあった。しかし、拓雄はそんな彩子の誘いを無下に断り、その直後に拓雄の単身赴任が決まったのだった。
女としての悦びを彩子は捨てたわけではない。ときおり自らを慰め、その度に虚しさを感じていた。
鏡で見る豊満な肢体には自信があった。ただ、夫が閨《ねや》の誘いを断ったことに、自分に女としての魅力がなくなってしまったのではないかという不安を感じ、彩子の自信は深く傷付けられていた。
(拓雄さんはもう私のことを女として見てくれないのかしら)
近所の奥さんが急にめかし込むようになり、平日の昼間に出掛けているのを見て、あれはきっと出会い系サイトかなにかで見つけた不倫相手に逢いに行くのではないかと彩子は思ったことがある。
(私だって……ううん、ダメよ。浮気は絶対ダメ)
不倫、浮気。彩子はその言葉に、中学生の彩子に冷たく当たり、夫と娘を置き去りにして出ていった母親のことをいつも思い出す。そして、自分は絶対に母親のようにはならないと心に誓うのだった。だが、近所の奥さんが自由気ままに女を謳歌《おうか》しているのだと思うと、なぜか彩子は歯痒い思いに駆られるのだった。
(女として見てくれているのがジョンだけだなんて……女ではなく牝としてかしら)
田宮の言った『発情した牝犬』という言葉が彩子の頭の中にこびり付いていた。
ジョンの股間を見つめていると気付く度に、あの逞しいペニスを思い浮かべる度に、自分は発情した牝犬のように牡犬を、ジョンを求めているのではないかと自問し、その度に彩子は否定した。
(そうよ。ジョンになんて……そんなことあるわけ……)
彩子はリビングのソファに座り、何とはなしに見続けているメロドラマで退屈な昼下がりをやり過ごしていた。テレビの画面では、昔清純派アイドルだった女優が、同じくアイドルだった俳優と白いシーツの下でなまめかしく躰を絡み合わせている。
(あんな風に拓雄さんとしたのが遠い昔のようだわ……)
彩子の膝が自然と開き、右手がこげ茶色の巻きスカートの裾を割り拡げ、ストッキングを履いていない白磁のような太腿をあらわにした。左手が乳色のセーターの上からブラジャーに包まれた乳房を柔らかく刺激する。昼下がりのリビングに彩子の押し殺された喘ぎ声がしめやかに響き始めた。
リビングのすぐ外では暖かな日差しの中で微睡んでいたジョンがピクリと耳をそばだてた。すっくと身を起こし、レースのカーテンの引かれたガラス戸越しに、リビングの中を見据える。周囲の臭いを嗅ぎ、嗅ぎ覚えのある匂いを嗅ぎ当てたジョンが、あたりをうろうろとし始める。ジョンのペニスは毛皮の鞘から顔を出し、血管の浮いた赤紫色の表面をぬめり光らせていた。
[ 1168 ]
2-2
[ 名前:
zooskool
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[ 日付:
2010年11月06日(土) 03時18分
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散歩に関しては今の助言を基に対処することにして、彩子はジョンのもう一つの困った行動を相談すべきかどうかを迷っていた。ジョンが覆い被さってきて犯されそうになったことは、さすがに相談できない。だが、いつも付きまとってきて、スカートを引っ張ることならば相談しても大丈夫だろうと彩子は考えた。
「どうしました?なんでも相談してください、できうる限り力になりますよ」
彩子にいいところを見せたい田宮は、困惑気味の彩子を安心させるため、優しさを込めた声で言った。そして、その声に決心したかのように彩子は話を切り出した。
「実は、その……ジョンが私のス、スカートの中……いえ、スカートにすり寄って来て、裾を引っ張ったりと、じゃれついて困っているんです……」
うつむいた彩子が小さな声でジョンのイタズラを告白する。話し出した瞬間に、スカートの中に頭を突っ込んだジョンに股間の臭いを嗅がれたことと、その後の自分の行動を思い出した彩子は顔を赤くした。
彩子がこれほど羞ずかしがるのは、ただじゃれ付いてくるだけではないと田宮はうすうす勘付いていた。
「はあ、なるほどねえ。先程の話と併せると、やはりジョン君は自分が人間で、家族の一員だと思っているのでしょうねえ。そして奥さんを牝として意識しているのかもしれませんねえ」
(牝、として……)
『牝』という言葉を意識して、彩子は耳まで真っ赤になった。羞じらう彩子の姿は、やはり何かあると確信した田宮の、淫虐的な欲望を喚起させた。
きっと、この魅惑的な人妻の大事なところにまで破廉恥な犬の鼻先が到達したのだろう。しかも、羞じらう美女の秘められた箇所に籠る馥郁《ふくいく》たる匂いを嗅いでいたのかと思うと、田宮はジョンを恨めしさを籠めた目で睨みつけた。
「いやいや、失敬。犬も、特にペットは人間の男女の違いが判りましてねえ。じゃれ付いてくるのは、男の子が好きな女の子の気を引こうとイタズラするようなものです。ですから奥さん、そんなに恥ずかしがらなくてもいいんですよ。それと、犬というのはご承知の通り、ニオイに敏感なんです。特に女性の尿のニオイに性的興奮を、ンッ、ンンッ……失敬。ニオイに敏感に反応しますからねえ。たまたま、奥さんの尿のニオイを嗅ぎ当て、発情した牝犬のニオイと間違えたのでしょう。もし、また同じことが起こったら、主従関係をはっきりさせるためにも、ちゃんと叱ってやることですねえ」
田宮の『発情した牝犬』という言葉に彩子は内心ドキッとした。
(私が発情……よりによって犬なんかに……そんなことあるわけないじゃない。そうよ、私は犬に欲情してなんかいないんだから)
だが、彩子の脳裏にはあのとき見たジョンの逞しいペニスのイメージがよぎっていた。躰の奥に小さな妖し火がともり、彩子の中の牝が頭をもたげる。ジョンが不意に頭をもたげ、彩子を見上げた。
「……分かりました。ありがとうございます、田宮先生」
平静を装いながら彩子は田宮に丁寧に頭を下げ、ジョンを連れて診察室を後にした。
残された田宮の脳裏には彩子の股間に鼻先を突っ込み、その臭いを嗅いでいるジョンの映像がよぎっていた。そして映像の中のジョンは次第に田宮に変わり、彩子の秘めやかな部分を舐めている。
田宮の股間のものは硬く勃起していた
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「お父さん……。私、お父さんと……」
(お母さんの言う通り、私はいやらしい娘だ)
昇り詰めた瞬間に彩子が想像していた光景は、彩子の脚を肩に掛けた父親に覆い被さられ、キラキラ光るペニスで繋がっているものだった。
もし許されるならば大好きな父親と一つになりたい、初体験の相手が父親であって欲しいと彩子は願っていた。
スカートの中から右手を引き抜いた彩子は、その手を顔の前に持ってくる。指先を濡らすいやらしい粘液の、チーズ臭さや魚臭さの入り混じった雑多で不快な臭いに顔をしかめる。
オナニーをした後は、決まって罪悪感に苛なまれた。
のそのそと四つん這いになった彩子は、クシャクシャになったスカートを腰にまとわり付かせながらティッシュの箱へとその手を伸ばした。
彩子が部屋の入り口にお尻を向けた時だった。細く開いていた部屋のドアが音を立てて開かれ、そこから飛び出してきた影が彩子の右手を掴んだ。
強い力で手を引っ張られ、ベッドの上に仰向けに転がされた彩子に大きな影が覆い被さる。影の右手が悲鳴を上げようとした口を塞いだ。
(お、お父さん!)
突然の凶行の主が父親であることを知って、彩子は目を見開いた。ギラギラとした凶暴な目で見下ろす父親の顔を、彩子は涙の滲む目で見上げている。
恐怖に怯えた娘の顔を見た祐介は、自らの蛮行に気付いて狼狽した。冷静さを取り戻すために、目を閉じて深呼吸をする。
「す、すまん、彩子。怖がらせるような真似をしてごめんな。――もう酷いことはしないから。この手を退けても大きな声を出さないでくれるね?」
すうっといつもの穏やかな表情に戻った父親の口から優しい声が聞こえると、彩子は安堵の息を吐き、躰の力を抜いて静かに頷いた。
「そう、いい子だ……」
口を塞いでいた手が離れ、その指先が微かに震えている彩子の顔の輪郭を優しいタッチで上に辿った。額にかかる髪を撫で上げられ、
露出した額にキスをされた彩子は、目を閉じて小さく甘い喘ぎを漏らす。続けて祐介は自らの唇を愛娘のふっくらとして艶やかな唇に押し付けた。
突然のキスに目を見開いた彩子だったが、すぐにうっとりと目を閉じ、密かに思い続けていた人との初めてのキスに胸を熱くした。祐介が唇を離し、
指先で彩子の目から零れ落ちる涙を拭った。
「ごめんよ、突然キスなんかして。彩子があまりにも可愛くて、父さん、我慢できなかったんだ。赦してくれ」
「いいの……。ねぇ、もう一度キスして……。今度はお母さんとしてたみたいに……」
顔を優しく撫でる父親の手に彩子は手を重ねて指を絡ませる。微笑む愛娘と父親は、今度は男と女のキスを始めた。
経験豊富な舌先が期待に震える娘の唇をなぞり、その狭間へと滑り込む。わずかに開かれた唇から漏れ出す甘い吐息に祐介の股間が疼いた。
柔らかいグミのような唇をついばみ、父親の舌が閉じられた歯列をノックして初心な娘の舌を誘い出す。
誘い出された舌は導かれるままに淫靡なダンスを踊り、少しずつ大胆になっていく。
混じり合う唾液と吐息。淫らに絡み合う指先。ダンスを終え、離れ離れになった二人の唇が唾液の透明な糸で結ばれた。