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[ 1188 ] Re:落日2-3-1
[ 名前:maxi  [ 日付:2010年11月12日(金) 02時19分 ] 


「お父さん……。私、お父さんと……」
(お母さんの言う通り、私はいやらしい娘だ)
 昇り詰めた瞬間に彩子が想像していた光景は、彩子の脚を肩に掛けた父親に覆い被さられ、キラキラ光るペニスで繋がっているものだった。
もし許されるならば大好きな父親と一つになりたい、初体験の相手が父親であって欲しいと彩子は願っていた。
 スカートの中から右手を引き抜いた彩子は、その手を顔の前に持ってくる。指先を濡らすいやらしい粘液の、チーズ臭さや魚臭さの入り混じった雑多で不快な臭いに顔をしかめる。
オナニーをした後は、決まって罪悪感に苛なまれた。
 のそのそと四つん這いになった彩子は、クシャクシャになったスカートを腰にまとわり付かせながらティッシュの箱へとその手を伸ばした。
 彩子が部屋の入り口にお尻を向けた時だった。細く開いていた部屋のドアが音を立てて開かれ、そこから飛び出してきた影が彩子の右手を掴んだ。
強い力で手を引っ張られ、ベッドの上に仰向けに転がされた彩子に大きな影が覆い被さる。影の右手が悲鳴を上げようとした口を塞いだ。
(お、お父さん!)
 突然の凶行の主が父親であることを知って、彩子は目を見開いた。ギラギラとした凶暴な目で見下ろす父親の顔を、彩子は涙の滲む目で見上げている。
恐怖に怯えた娘の顔を見た祐介は、自らの蛮行に気付いて狼狽した。冷静さを取り戻すために、目を閉じて深呼吸をする。
「す、すまん、彩子。怖がらせるような真似をしてごめんな。――もう酷いことはしないから。この手を退けても大きな声を出さないでくれるね?」
 すうっといつもの穏やかな表情に戻った父親の口から優しい声が聞こえると、彩子は安堵の息を吐き、躰の力を抜いて静かに頷いた。
「そう、いい子だ……」
 口を塞いでいた手が離れ、その指先が微かに震えている彩子の顔の輪郭を優しいタッチで上に辿った。額にかかる髪を撫で上げられ、
露出した額にキスをされた彩子は、目を閉じて小さく甘い喘ぎを漏らす。続けて祐介は自らの唇を愛娘のふっくらとして艶やかな唇に押し付けた。
突然のキスに目を見開いた彩子だったが、すぐにうっとりと目を閉じ、密かに思い続けていた人との初めてのキスに胸を熱くした。祐介が唇を離し、
指先で彩子の目から零れ落ちる涙を拭った。
「ごめんよ、突然キスなんかして。彩子があまりにも可愛くて、父さん、我慢できなかったんだ。赦してくれ」
「いいの……。ねぇ、もう一度キスして……。今度はお母さんとしてたみたいに……」
 顔を優しく撫でる父親の手に彩子は手を重ねて指を絡ませる。微笑む愛娘と父親は、今度は男と女のキスを始めた。
経験豊富な舌先が期待に震える娘の唇をなぞり、その狭間へと滑り込む。わずかに開かれた唇から漏れ出す甘い吐息に祐介の股間が疼いた。
 柔らかいグミのような唇をついばみ、父親の舌が閉じられた歯列をノックして初心な娘の舌を誘い出す。
誘い出された舌は導かれるままに淫靡なダンスを踊り、少しずつ大胆になっていく。
 混じり合う唾液と吐息。淫らに絡み合う指先。ダンスを終え、離れ離れになった二人の唇が唾液の透明な糸で結ばれた。


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