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2004/05/17(月)

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いちおう確認してみたが、5月21日は今週の金曜日だ。いよいよ栗田勇午のコミックスがっ!! よ〜し、おとうさん頑張ってカウントダウン開始しちゃうぞ……って、今日からカウントダウンしたら、“4”から始めることになるじゃないか。うわあ、中途半端な数字。

それはそうとして、どうしてその大事な日に会議をスケジュールするかね、うちの会社は。しかも思いっきり定時後……。なんというか、もう……、もしかしてワザとですか? ワザと私の邪魔してますか? この半年、めったに会議なんかやらなかったくせに、どうしてこうピンポイントでぶつけるんだよぉ〜(泣)。え〜い、もう休んでやるぅ!! 急に腹痛になってズル休みしてやるぅ〜!!(よい子は真似してはいけません。変態な会社員の人も、真似してはいけません。つーか実際にやるなよ?>俺。……自信ないなぁ)

つーか、これまでの統計によると、ことあるごとにピンポイントでバッティングしすぎ。ありえねえよ、この確率。○| ̄|_

今週の少年ジャンプ、「未確認少年ゲドー」は、「人間じゃないのに恋しちゃった!?」とか、“上半身ハダカの女子高生”+“産卵”とか、言葉だけだとすさまじくきわどいな、これ。(^_^; まあ、あくまで「言葉だけ」なんだが(実際は、ほのぼの系)。

そういえば、「蛇で獣姦」ってのはあるけど、「亀で獣姦」ってのは無いな。入れようったって、入りようがないけど。


「ああ、どうかお待ちになって……!!」

亀の帰着を見届ければそれでよい、礼などいらぬ、と竜宮城に着くなり帰りかけた浦島太郎を、乙姫は懸命に引き留めた。

「なんのお礼もせぬままお帰ししたとあっては、竜宮の乙姫は恩知らずと笑われます。浦島さま、どうか、どうか一刻だけでも、わたくしのもてなしをお受け下さいませ」

「む……そうか。そなたの名を貶めるのは、拙者の本意ではない。では一刻だけ……かっきり一刻だけ、そなたのもてなしを受けるとしよう」

「ああ……ありがとうございます……ありがとうございます、浦島さま!!」

わあっ、と歓声を上げたかのように、その場を見守っていた官女たちが宴の準備に散っていく。艶やかな赤や黄色の衣服がひるがえって、まるで春の風に巻き上げられた花びらが舞うようだ。

さっそくに広間に通され、最も奥まった席に座らされると、どこからともなく現れた若鮎のような童女たちが浦島の側に添うて、酒の酌をとり、箸で珍味を口元へと運ぶ。浦島は自分では何もすることがない。あまりに待遇が良すぎて憮然とされるがままにしていると、やがて妙なる楽の調べが流れはじめ、そそと現れた妙齢の女たちが舞を披露する。

「どうも、これはまいったな」浦島はひとりごちた。「これが世の“もてなし”というものなのか? 俺のごとき漁師ふぜいには、なにやら窮屈でかなわんが……」

「まあ、なにをおっしゃいますか、浦島さま」いつの間にやら現れた乙姫に耳元で囁かれ、浦島は飛び上がるほど驚いた。「本来なればこんな粗末なものでなく、七海の珍味、美酒を尽くしてもてなさねばならぬところでございます。なれど一刻かぎりとの仰せなれば、これが精一杯。どうかこれでお許し下さいませ」

「いや、許すもなにも、拙者には勝手が違いすぎて何が何やらわからん。礼儀知らずで許して欲しいのは、こちらのほうだ。すまぬ」

「まあ、まあ、すまぬなどと仰らないでくださいませ、浦島さま。あなたが救ってくれた亀は、われら竜宮の者にとって掛け替えのないものなれば、どれほど謝礼を尽くしても過ぎると言うことはございません」

「そうか、それならば、良いが」浦島は窮屈そうに身じろぎした。「それにしても、あの亀はいたく大事にされておるのだな。たしかにあれほど歳経た亀は、そうはおるまいが」

「はい。あの亀なしでは、われら竜宮の者は……」

そこまで言って、乙姫はふと、うつむいた。

妙なる楽の音が潮騒のように引いては寄せる。いつの間にか、そちらでも、こちらでも、官女たちが舞を舞い、浦島がどちらを向いても目を楽しませるように計らっている。唯一、顔をうつむけた乙姫の白いうなじだけが、舞から逃れうる場所だった。

「浦島さま……」ふたたび面を上げた乙姫の、黒い瞳が水面のように潤んでいた。「これはお礼とはとても申せませんが……あの亀が、なぜそれほどまでに竜宮にとって大事なのか。そのわけを、浦島さまに知っていただきたく存じます」

「お、乙姫さま、それは……!!」童女の1人が、うわずった声をあげた。

それまでしきりに浦島の世話を焼いていた童女たちが、驚愕のあまり目を丸くしている。中には、袖で顔を覆って、床にうずくまってしまった童女もいる。

「いいえ、良いのです」乙姫はきっぱりとした決意を見せて言った。「浦島さまは、亀を助けていただいた恩人です。であれば、わたくし達が亀を大事にする理由を知っていただくことは、当然のこと。たとえ、それが……」乙姫の手が浦島の袖をきゅうと絞り、唇がわなないて言葉がとぎれた。「たとえ、それが……わたくし達の辱めとなろうとも」

「なに?」

聞き返そうとしたときには、乙姫はもう立ち上がって広間のほうへ進み出た後だった。

「鯛女、平女!!」乙姫は2人の官女の名を呼びつけた。「亀を、ここへ!!」

一瞬、すべての動きが凍った。

「さあ、早く!!」

乙姫の決然とした声に、官女たちは慌てて動き始めた。

「八乃、楽を続けなさい!!」腕が八本ある官女が、我に返ったかのように琴を弾き、笙を吹く。「鮎姉妹たち、浦島さまのもてなしを続けなさい!!」童女達がふたたび浦島の側に戻って、酒をついだり、珍味をさしのべたりを再開する。「空穂(ウツホ)、ちょっとここを片づけてくれる?」にょろりと背の高い官女が、さきほどの騒ぎでひっくり返った膳や酒器をさらうと、どこかへ消える。

そうこうするうちに、先ほどの官女2人が、浦島が助けた老亀をつれて戻ってきた。

「さあ、始めましょう」乙姫の声は、なにやら濡れたような色気を帯びているようだった。「いつもように……」

楽の調子が、ふいに変わった。まるで満月の晩の、あるかなきかの波の音のような。あるいは潮がいっぱいに満ちる寸前の、深いうねりのような。手を出しかねる、波のままに身をゆだねるしかない、神秘の調べだった。

亀を前にして、乙姫がゆっくりと舞いはじめた。波の揺らぎのような、動いたかと思えば止まる、しかし止まりきらずにまた動く、妖しい舞だ。鯛女と平女の官女が、控えめに乙姫を追って舞う。3人の女が、ゆら、ゆら、と動く。けっして激しい動きではないのに、衣服がゆらぎ続けている。袖が翻る。裾が浮く。帯がなびく。

知らず知らずのうちに、乙姫がいちだん引いて、鯛女と平女が浦島の前に出て舞っていた。2人の官女が互いに身体を寄せ、すっ、とすれ違う。すれ違ったと思った瞬間に、どこをどうやったのか、はらりと2人の衣服が床に落ちた。不意に、浦島の眼前に、一糸まとわぬ女体が晒されていた。みっちりと肉の充ちた鯛女。きゅっと要所の締まった平女。甲乙つけがたい対照的な2つの肉体が、すれ違いつつ浦島を振り返る。2人の肉体のちょうど真ん中に、まるで魔法で呼び出されたかのように、亀がどってりと居座っていた。

浦島は目をみはった。

これがあの、なすすべもなく子供たちに苛められていた亀だろうか。どっしりと地に足を据え、首を持ち上げた亀は、侵しがたい威厳を備えてそこにいた。高く掲げた頭は半眼となって、見るともなく全てを見通すかのようだ。

2人の官女が、うやうやしく身体を寄せる。太腿がひらき、片足が上がる。浦島の目に丸見えになった秘所が、濡れた襞も露わにすり寄り、亀の頸をまたいで挟み、しごく。

あからさまに破廉恥な行いだった。竜宮の官女ともあろう女2人が、亀の頸を男根に見立てて淫靡に腰を振っている。代わる代わる、あるいは2人揃って、ときには前から、ときには後ろから頸をまたいで、秘所を滑らせる。傲然と持ち上げられた亀の頭は紅潮し、さらに堅く、大きく、女を圧倒する。

鯛女が亀の正面に立つと、平女が横にどいた。まっすぐ亀の方を向いた鯛女は、片方の太腿を高く掲げると、ゆっくり亀の頭の上に降ろした。

「ご覧ください、浦島さま」亀の向こうから、乙姫の声が語りかける。「私たち竜宮の女は、こうして男のいない寂しさを紛らわしているのです……」

片脚を亀の頭に載せたまま、鯛女は腰を前に滑らせる。太腿がすべり、脚の付け根が亀の頭に載り、それでもさらに腰が前に出てゆく。

「ふっ……う……ん!!」

鯛女の唇から苦悶とも悦楽ともつかない喘ぎが漏れている。腰が揺れ、もがくように身体が半回転すると、鯛女の両脚は床に降りていた。だが、もう亀の頭は見えない。強張ったように背筋を張った鯛女の腰の下に、ただ頸だけが、依然として直立している。つ……、とその頸を雫が下っていったように見えた。

降ろしたのと反対側の脚が上がり、鯛女は再び半回転して亀から降りた。一瞬、亀の頭が淫らなひかりを帯びているように見えたが、そのときには既に平女がそこに跨っていた。再び、浦島には亀の頸しか見ることは出来なくなっていた。

平女が、絞り出すような声で、細く、長く、泣く。平女の細身の肉体には、亀のごつい頭はきついようだ。苦悶しつつ平女が亀から降りると、しかしやはり浦島が先ほど気づいたとおり、亀の頭はぬらぬらとした蜜で濡れ、2人が官女にあるまじき淫らな快楽を楽しんでいた証拠となっていた。

乙姫が前に出た。

乙姫は亀の前に跪くと、配下の官女たちが汚した亀の頭に顔を寄せ、くちづけした。乙姫の陶器のような顔が、牝の愛液に汚れた。両腕が亀の頸を抱くと、竜宮最高の位階をあらわす衣服が、淫らなしみに染められる。まるで奴隷女のように、乙姫は亀の頭から愛液を舐めとり、自らの衣服で官女が楽しんだ後始末をつとめた。

官女たちが亀から離れ、ゆるやかな足取りで乙姫にとりつく。これもまた、舞の一部であるようだ。いや、むしろ舞のほうがこれ全体の……この淫行全体の一部なのだろう。官女たちが、乙姫の衣服に手をかけると、はらりと白亜の肉体が露わになった。

今度は乙姫の番だった。太腿を割って頸をまたぐと、竜宮の姫は、おのが淫部を亀に押しつけ、腰を振り始めた。

官女が両側からすり寄って、乙姫の両手をとる。女たちに支えられながら、乙姫は腰だけを振り続ける。官女の手が、姫の乳房を掴み、嬲る。

「は……あぁ……」

苦しげな吐息が、整った唇からこぼれた。乙姫の乳房に、鯛女が吸い付いていた。もういっぽうの乳房には平女の手が重ねられ、乳首をつまみ、絞り、いたぶっている。平女の顔が寄ると、尖った舌が乙姫の首筋を舐めあげる。

「はあっ……!!」

乙姫の顔が歪む。2人の官女に官能を苛まれて、それでも乙姫の腰は動きを止めていない。亀はまるで銅像と化したかのように微動だにせず、乙姫の淫らな動きを受け続けている。

「帯を……」

高ぶる快楽に歪んだ唇から押し出すように、乙姫は命じた。とまどったように、官女たちの動きが止まった。

「鯛女、平女。……私に、帯を」

「よろしいのですか、姫様?」

乙姫は、頷いただけだった。

平女が、床に脱ぎ捨てられた衣服から、乙姫の帯を拾った。鯛女は乙姫の両手をとって、背中に廻す。浦島が息を呑んで見守る中、2人の官女は帯を使って、自分たちの姫を後ろ手に縛りあげた。

何か、あり得ないものを見ているようだった。竜宮の姫が、配下の官女によって罪人のように縛られている。その股は老亀の頸をまたいで秘所を亀に擦りつけ、とうてい姫とは思えぬ破廉恥な行状を衆目にさらしている。その破廉恥な太腿に官女の手が下からのべられると、2人がかりでひょいと乙姫の身体を持ち上げてしまった。両腕を縛られた乙姫は自分でバランスをとることもできず、腋の下と太腿の下に差し入れられた官女2人の手で支えられるままだ。両側に裂かれた太腿の中心で、可憐な花びらが蜜に濡れている。

「浦島さま……」乙姫のまぶたは、羞恥のあまりだろうか、かたく閉じられている。「これは、亀を使う方法の中でも、もっとも浅ましい楽しみかたです。普通は、罪を犯した官女のために使うのですけれども……」

乙姫は口を閉じた。そして言った。

「鯛女、平女、お願い」

ゆっくりと乙姫の胴体が降ろされていった。だが、その真下には亀の頭が傲然とそびえている。このまま行くと、自分で体重を支えられない乙姫は、酷いことになる……。

「よせ!!」思わず、声が出た。

ぴたり、と乙姫を降ろす官女の手が止まった。

「おやり。私は大丈夫です」乙姫が命じる。

「駄目だ!! やめろ!!」

浦島は、もう完全に止める気になっていた。いくらなんでも、これは駄目だ。乙姫が壊れてしまう。いや、そもそもこんな淫靡な見せ物を行うこと自体、どうかしているのだ。

「浦島さま」乙姫は相変わらず目を閉じたまま、嘆願するように言った。「どうか、最後までやらせて下さい。これが、竜宮に亀がいなくてはならない理由なのです。どうか……どうか、最後までご覧になってください、浦島さま」

「駄目だ。絶対に駄目だ!!」浦島はわめいた。「どうしてもと言うなら、それこそ罪人を使えば良かろう。乙姫、あなたが自分でやることは無い」

「罪人など、おりません」乙姫の答えは、はっきりしていた。「あえて言うなら、亀を危難に遭わせたわたくしが……」

「馬鹿を言え」

どうあっても止める気は無いらしい。浦島は急に気がついた。そうだ、そういうことなのだ。

「馬鹿を言え」もう一度、浦島は言った。「亀が大事な理由がどうのと、白々しい!! あんたは……あんたは、自分がやりたいだけなんじゃないのか? その、罪人がやるとかいうやり方を、自分でもやってみたい。それだけじゃあ無いのか? どうなんだ」

「……」乙姫は、目を固く閉じたまま、答えない。

「そうか。それならやるがいい。だが、建前は無しだ。あんたは自分がやってみたい。罪人のやり方で楽しんでみたい。そうはっきり言うんだな」

乙姫は閉じていた瞼を開いた。溢れそうな泪をたたえて、逃れようのない屈辱に悶える瞳が、浦島を見つめた。

「その通りです。浦島さま……ご覧になって頂けますか?」

「ああ、いいとも。あんたがどれだけ破廉恥な姫君か、ここでじっくり見させていただこう。好きにするがいい」

「鯛女、平女、やって下さい……」乙姫はもう、目を閉じなかった。自分に浴びせられる、軽蔑を帯びた浦島の視線を、まっすぐ受け止めていた。

乙姫の胴体が、腰が、ゆっくりと下がっていく。やがて股間が亀の頭に触れると、官女たちは斟酌せずに乙姫の腋の下から手を引いた。乙姫の身体はいまや、両の太腿と、股間の亀の頭だけで支えられている。だが無論、もっとも体重がかかる股間の柔肉では、彼女の身体を支え続けることは出来ない。

「くうっ……!!」

肉が左右に分かれる音が聞こえるようだった。ずぶ、と亀頭が乙姫の腰の中心にめり込んでゆく。太腿を支える手は、もはやほとんど役に立っていない。乙姫の身体が横に倒れるのを防いでいるだけだ。そしてもちろん、直立した胴体はすべての重みを股間で支えようとし、そして杭と化した亀頭がさらにめり込んでくる。

「あっ!! だ、駄目ぇっ!! 来る……来るぅーーーっ!!」拳のような亀頭が、完全に肉に埋まる。それでも身体は沈んでゆく。「あーーーっ!! は……あ、あーーーっ!! う、浦島さま……どうか……どうか……!!」

「なるほど、たしかにこりゃ浅ましいな」あえて冷たく突き放す。「浅ましい女だ、乙姫ってのは」

「そ、そう……そうです……あうっ……うううぅーーーっ!! ご覧になって……浦島さま……ご覧になってください……!!」

「男が欲しいってんなら、ここに俺がいるだろうに、ふん。それをわざわざ亀を使って、罪人のやり方で、な。亀がそんなに好きか、ええ?」

乙姫は答えない。苦悶が快楽のように押し寄せて、もはや魂は桃源郷に在った。

ふと、浦島は気がついた。乙姫を見る鯛女、平女の目つき。いつの間にか楽を止めて食い入るように見つめる八本腕の八乃。獲物を狙うかのように舌なめずりする空穂。鮎の童女たちでさえ、目に妖しい輝きが灯っている。

長い滞在になりそうだった。


そして、口止めに玉手箱をもらう、と。うっかり口を「開く」と白煙が立ち上って、あら不思議。うーむ、えぐいトラップだなあ。

それはいいが、これを書くのに結局また夜中までかかってるし。しかもまた、なぜ週の初めに書いたりするんだろうね、俺は。書くなら週末にせい、と以前からあれほど(略)。

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