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2005/06/06(月)

唐突ながら本日以降、ZooM-Palace は XHTML 1.1 に移行することにした。

今までは XHTML 1.0 Transitional で書いていた。これは HTML 4.01 Transitional と実質的に同等で、ただタグの書き方などが XML のルールになっているというだけのものだ。そして今日からは XHTML 1.1。これは……えーと……よくわからんが実質的に XHTML 1.0 Strict と同等品らしい。ということはつまり、HTML 4.01 Strict と同等ってことだ。ま、それだけではないが。

移行の理由なんて他愛もないもので、XHTML 1.1 では ruby タグがサポートされた、と聞きかじったからだったりする。ruby タグというのはつまり、文字にルビを振るためのタグだ。XHTML 1.0 までは ruby タグは I.E. の独自拡張タグでしかなく、他のブラウザでは使えない。

で、それを何とか出来れば、ということで一昨年の暮れにいろいろ実験したりした(2003/12/242003/12/26)。が、結局あまりにも面倒だったので、それ以降は放置していた。

あれから1年半。XHTML 1.1 に関する情報もだいぶ豊富になり、移行の敷居はじゅうぶん低い。まして ruby タグが正式サポートされるとあっては、移行しない理由などありはしない。さあ移行しよう!! いま移行しよう!! すぐ移行しよう!!

たしかにサポートされたのは事実だけど、表示は CSS-3 の仕様確定待ち、ってあんた……○| ̄|_

このページも XHTML 1.1 で書いてるんだけど、実際にルビ表示をやってみるとこんな感じちょっと変になってしまう。いや、IE 6.0 ならちゃんと表示されるけど。くそう、ルビが表示できればいろいろ表現に幅が出るのになあ。金色きんとか、彼女めすいぬとか、婚約者飼い犬とか。いや、むしろ飼い犬婚約者のほうがハァハァ指数が高いか。本文の文字では物理的・現実的な実体を示し、ルビのほうで精神的・抽象的な意味を表すというのが、一般的なルビの使い方だからな(ぇ、フリガナじゃないの?)。ちなみに前者にしてしまうと、相手にバレたときシャレにならないので要注意(そんな奴いねえって)。

実は Mozilla / Firefox でもルビ表示を行う方法はある。Ruby Supportという拡張機能をインストールすれば良い。これで上記のルビもばっちり表示可能になる。しかしそれでも Opera では依然としてルビは表示できないし、拡張機能だってすべての人がインストールしているわけでもあるまい。まあ、アクセスログによればこのサイトの訪問者の 95% は Internet Explorer なので、95% の人に対しては問題ないとも言えるのだが……。

とりあえず、いつか ruby タグがきちんと表示できるようになるその日を夢に見て、XHTML 1.1 に移行だけはしておくことにする。ああ、そんな日がいったい何時になったら来るのやら……。

って言ってるそばから、リンクの target="" 属性は XHTML 1.1 では非サポートだった。あう……。


アウトライン・プロセッサとやらいうものを使ってみた。どんなシロモノなのかもよく知らないので、有料製品は避けてフリーソフトのやつをいくつかダウンロードしてきた。今のところ“AUTLA”とか“Story Editer”とか“ZLCan”とかいうのを試しているが、どれもこれも、どうもしっくり来ない。とりあえずお話のタイトルを決めてから、「章」→「節」→「本文」という感じにトップダウンに書いてみたのだが……今までとあまり変わらないような。

そもそも何でアウトライン・プロセッサなどというものを使おうかと思い立ったかというと、自分の状況として、

という状況があって、「なんでツールは作れるのに小説は作れないんだろう?」という素朴な疑問が湧いたからなのだった。頭が沸いてるんじゃないのか、とか思われそうだが、しかし小説を書くのもツールのコードを書くのも、どちらもクリエイティブな知的作業ということに変わりはない。なのになぜ一方はわりとすいすい出来て、もういっぽうは「ああ、めんどくせえ」で止まってしまうのだろうか。

そこで非常に短絡的な発想ながら思いついたのが、「じゃあ小説もツール作るのと同じように、要件定義 → 仕様作成 → 実装作業、って進めればいいじゃん」ということで。そうやって段階的に階層を降りつつ設計し、最終的に本文を記述する……となると、これはアウトライン・プロセッサというものを使うのではないかな、と。

いま気がついたんだが、もしや私は“アウトライン・プロセッサ”の使い方を激しく間違っているのでは無かろうか。

ぬう、XHTML 1.1 といい、アウトライン・プロセッサといい、なんかやりかけては躓くという……あああ、ハァハァの妖精さんが遠ざかっていく。


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