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2003/01/17(金)

「現界への望楼」にコミックスを2冊追加。もしかしたらと思って古本屋さんに立ち寄ってみたのだが、まさか2冊も収穫があるとは。と言っても、小邑紗希の「美しく禍き翳り」は確信があって買ったわけではなく、「小邑紗希ならもう1冊くらい押さえておくか」くらいの気持ちで購入したのだが。

2月からは更新間隔を「2日更新、3日休み」にしようかと。それじゃ休みのほうが多いじゃないかとか、そこまで休むのならいっそ不定期更新にしてしまえ、とかも考えたのだが、ま、ネタ切れながらも定期的に更新を続けるということで。

いろいろ調べたりしていると、時に世の中に対してムカつくことも。特に家畜関係の歴史をまとめた本が無いってのは、どうよ? どうよ、と言われてもどうもこうも無いが、例えば馬が日本に渡来したのがいつ頃で、その当時はどういう目的で飼われていて、どういうふうに世話されていたのか。そういう事が全然分からない。当初は放牧だったとしても、厩が出来たのはいつ頃からですか、厩の世話はどんな身分の誰がやってたのですか、厩の掃除は誰が何時やってたのですか、掃除をするのは朝ですか昼ですか夜ですか普通の日ですか雨の日ですか別に関係なくて気が向いたときですか、売買はどんなふうに行ったのですか、それとも売り買いではなく無料であげちゃったりしてたのですか、繁殖はどうしてたのですか、自然まかせですか、種付けなどで人手が介入するようになったのはいつ頃からですか、種付けに関わるのはどんな身分の誰でしたか、武将などが乗る軍用馬と荷役用の駄馬は厳密に隔離されてたのですか、軍馬・駄馬の間で交配は無かったのですか、別にそういう分け方はしてなかったのですか、などなどなど……。

山内一豊が馬を飼うときのエピソードはけっこう有名だが、その馬を連れてきた商人(?)は、どんなふうにその馬を育てていたのか、馬をどんな風に扱っていたのか、他に何頭くらいの馬を飼っていたのか、軍馬しか飼っていなかったのか、とか考え出すと、やはり何も知らないことに気づいてしまう。あうう。

馬だけではない。他の家畜も同様だ。例えば、羊。「羊」と書いて「ひつじ」と読む。これは訓読みである。訓読みであると言うことは、もともと大和言葉として存在していたのだろう(多分)。大和言葉として存在していたというならば、「ひつじ」という言葉が指し示す動物も、すでに日本に存在していたということだ。で、それは何時から存在していたのでしょう? 江戸時代? 戦国時代? 平安時代? 家畜化したのは、何時の時代? 家畜化した目的は? 食肉用? それとも羊毛が目的? ほおら、分からない。たった今、google で検索をかけてみたら、かろうじて「推古天皇の頃(A.D.599)に百済の使者が羊2頭を献上したのが最古の例」というのを見つけたが、この程度では家畜としての歴史など分かるかボケェ、てなもんである(2003/01/18 追記:いや、そのサイトはとても参考になったんだけどね。本を探してもインターネットで探してもこのくらいしか情報を見つけられない世の中に対して、怒っているわけで)。えーと、検索で見つけたそのページには、獣姦絡みの解説も載ってました。

書店にある歴史関係の本を見ると、どれもこれも「政治」の歴史ばっかりで嫌になる。どこそこの国の成立だとか、何処と何処が戦争したとか、そういう方面の「歴史」しかない。もっと民俗とか風俗とか技術とかの歴史を知りたい、と思ってもどうにもならない。なら自分でやれよ、とか言われそうだが、ごめんなさい、無理です。m(_ _)m (← 根性なしな私)

そんなわけで自作を諦めて翻訳に逃げたりして……。とりあえず1本ダウンロードしてきた。使えるかどうかは、まだ不明。


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