出版年月日を見て分かるように、とっくに絶版になった本です。古本屋さんで入手するしかありません。
ストーリーは謎めいたガミアニ伯夫人を中心に、その奔放な性生活や性遍歴の想い出などをとりまぜて展開されていきます。ストーリー中ではレズの描写が多いですが、途中、レズっている最中の女に犬がのしかかったり、また回想の一部としてオランウータンやロバと姦った女の話などが出てきます。
昨今の小説やコミックスの強烈な描写に馴れてしまった身としては、獣姦シーンの描写はさほど濃厚とは思えませんでした。しかしロバの相手をしている場面の挿絵があったり、レズ描写などでも「その大きさときたら、もっとも血統正しい種馬だってあれほどにはなるまい」というほどの巨大な張り型を使ったり、それなりに楽しめる場面はあります。
獣姦描写のある作品としてはけっこう有名な小説でもあるので、コレクションという意味でも押さえておいてよい本と思います。
ちなみに、以下のURLからデジタル書籍で入手することもできます。
http://www.gutenberg21.co.jp/erotica.htm
また、これを「超訳」した「肉の宴」という本が、2000年に河出文庫から出版されています。
「ガミアニ伯夫人」の超訳版です。
ストーリーの流れは、原作である「ガミアニ伯夫人」とほぼ同じです。ただし、細部の描写などで大きく手が入れられており、例えばロバと女の絡みでは、最後に女がロバに踏みつぶされて死んでしまったことにされています。また犬と女の描写では、上記「ガミアニ伯夫人」では「犬が女にのしかかった」程度の描写しか無かったのが、もう少し細部まで踏み込んだ描写になっています。
若干嬉しい(?)ことには、イラストでの動物登場率が多くなっていることでしょうか。とはいえ、動物との性交状態を描いた絵は、やはり少ないのですが。
出版が2000年なので、入手するのはそれほど難しくないと思います。「ガミアニ伯夫人」の筋立てを知りたいというのなら、こちらを買うほうが簡単と思います。
小説ではなく、月刊誌に掲載された投稿手記を一冊にまとめたもの。
手記の内容の信憑性はともかくとして、まあ、いろんな話のあること……。投稿手記なので文章レベルは低く、しかもことに及ぶのは男女とも中年以上が大半。実用にするつもりなら想像力に気合いを入れる必要があります。
ちなみに上記ジャンルに記載した「男 × 犬(♂)」は、タイプミスではありません。旦那さんが愛犬に後ろからやらせていたのを見た、という手記です。
最近では、2も出たらしい。でもさ、投稿手記がオッケーなら、小説もアリのような気がするんだけど、だめなのかな? (駄目だからこそ「投稿手記」という形態を取っている、とも考えられますが)
12世紀中期〜末期に成立したとおもわれる「唐物語」の現代語訳および解説。全27話からなっており、最後の第27話が、犬と2人の娘が契る「雪々」という話。当 ZooM-Palace でも独自に「雪々」の現代語訳をやっていますが、この本は専門の研究者の方々によるものなので、内容の正確さははるかに上です。というより、この本が去年の6月頃に出ていれば、私が翻訳することもなかったはずですが。
肝心の第27話ですが、現代語にするとわずか2ページちょっとにしかならないので、値段と比べると割高感があります。解説文も他の話に比べると少なめですが、やはりあまり扱いたくない話なのでしょうか。
もし買うなら、コレクション・アイテムと割り切った方がよいでしょう。
存在することは知っていたものの、店頭では新刊を見つけられず、amazon などでも検索に引っかからないため、半ば以上購入をあきらめていた本。ISBN で検索してもヒットしないという状況ですが、じつはこの本の発売元の勁文社が、2002年4月19日に民事再生手続きを申請しています(この情報は倒産情報のページから入手したものです)。週末、何の気なしに初めて立ち寄った古本屋で発見、即ゲットしました。
犬専門のオンライン・ペットショップを営む母子が主人公で、この二人を中心に、レズやら獣姦やらの性の饗宴が繰り広げられます。物語の開始早々、母のほうが飼い犬を相手にクンニしてもらうという描写から入るのですが、しかし実際の挿入描写は意外と少なめです。ただ、男 × 犬(というか、男←犬)の描写は数カ所有り、そこではちゃんと挿入もあるという……男女が逆だろうと言いたくなりますが、自主規制なのかもしれません。実際、女 × 犬で膣挿入という描写は、わずか1カ所のみです。
とはいえ、獣姦専門に訓練した犬の販売・レンタルという発想はきわめてソソるものがあり、これを種にして自分なりに妄想を広げてゆくという愉しみ方もアリでしょう。
p.77〜p.78 にかけて、酔って寝ている女の股間を犬が舐めるシーン、p.184〜p.186 にかけて、女が犬に股間を舐めさせるシーンがあります。実際に犬と性交する描写はありません。
ポルノ描写はたしかに多いのですが、ストーリー自体はポルノというよりミステリが主題のようです。
獣姦モノとしてはほとんど基準以下なので、購入する意義は無いと思われます。
ポルノ映画の撮影シーンで、犬とやる描写があります。性交シーンは約1ページ分のみ。描写そのものはかなりあっさりですが、そもそも普通の性交シーンでさえあっさり描写な小説です。
そもそも30年も前に出版された作品ですし、ポルノ描写が少ない・淡泊なのは仕方ないでしょう。
2008年現在の基準から見た場合、実用とは言えません。購入する場合はコレクションと割り切ってどうぞ。
獣姦と言うより、人間と異生物の恋愛・交歓をテーマにした短編集。実用レベルはかなり低い。むしろ解説のほうが、他の文献の存在を知ることができるので価値があるかも知れません。
獣姦という文化(?)について、まじめに考察した本。有史以来、文化の中で獣姦がどう位置づけられてきたのか、ということがメインになっています。
著者略歴を見ると、オランダの生物学者・作家で、一貫して人間と動物との共通基盤に焦点を合わせて執筆活動を行ってきた、とあります。文中、著者が友人から「また獣姦の本を書いているのか」と言われたとの記述があるところから察するに、獣姦関連の本はけっこう書いているのではないかと思います。
図はかなり豊富で、なかには浮世絵などもあるのですが、本文とはあまり関係ないのがちょっと残念。
女性と馬との心の交流を描いたエッセイ集(のようなもの)。肉体的な交流はいっさいありません。
エロじゃないとはいえ、馬を愛する女性の情熱をせつせつと語られると、読んでるこちらとしては少々あやしい気分になってしまいますが。登場人物の中には「乗馬を続けるか、夫と別れるか。おそらく、夫を失うだろう」という人もいたりします。読みようによってはかなりきわどいのですが、しかしあくまでも、心の交流にとどまっています。
アメリカでの、馬の状況を解説した本としても読めます。
メインはSMで、獣姦はヒロインへの陵辱として行われるという位置づけです。
ストーリーが非常にダークというか、ハードな内容で、趣味に合わないかたは読まないほうが無難です。ヒロインと犬(または責め手側の登場人物)との間には、精神的な共感や愛情といったものはありません。また、ヒロインが積極的に状況を受け入れることもありません。徹頭徹尾、ヒロインは被害者の立場にあります。いちおう、購入前に立ち読み等で雰囲気を掴んでおくことをお勧めします。読んでから後悔しても遅いですから。
この小説には上巻(人妻・地獄の生贄)もあるのですが、そちらは獣姦はありません(下巻への伏線として、獣姦への言及はある)。すべてSM、またはアナル姦です。
肝心の獣姦シーンですが、まず、蛇の膣挿入から始まります。その後、ストーリー上は少し間が空いてから、獣姦ショーとして犬との交合があります。犬種はドーベルマンとシェパード。なお、この時点でヒロインはすでに夫との間の子供を妊娠しているので、妊婦を獣姦するというシチュエーションでもあります。さらにその後ストーリーが進んでから、蛇を使ったアナル姦とか、黒人男性と犬を同時に相手にする3Pとかのシーンも出てきます。
そういうふうに見ていくと、獣姦ものとしてはけっこう盛りだくさんな小説ではあります。
出版年月日がやや古いですが、著名な作者・出版社でもあり、2002年現在でもさほど困難なく入手できると思います。値段がやや高めですが、初版の出版からだいぶ時間がたっているので、古本屋さんを狙うという方法もあるでしょう。
双子の姉妹が生活を入れ替わって云々、というのがメインのストーリーなのですが、獣姦描写はそれより前にあります(だいたい p42-p48 あたり)。クンニから始まって、挿入、射精まで行っています。ただし、瘤については特に触れていませんし、射精した後、すぐに引き抜いています。作者が見落としていたのか、それとも瘤までは挿入させなかったのかは不明ですが。
女性側は特に嫌悪感は無いようで、むしろ積極的に悦しんでいるという描写になっています。
この本は出版されたのがだいぶ昔なので、入手するには古本屋さんをあたるしか無いでしょう。なお、私は税込で \630 という値段で入手できましたが、インターネットで検索したところ \800 〜 \1000 というのが相場のようです。(例えば絶版文庫など)