【第4章】


夕日が西の空を真っ赤に染める頃、与志子は裏庭で夕涼みをしていた。

形よく張った乳房、滑らかな腹部とくびれた腰、そして肉感的な双臀と太腿も

どこも女の艶気が妖しく匂うようで、眩しいばかりに白い裸身である。

その白い裸身を夕日が黄金色に妖しく染め上げている。

章吉の精を子宮に受け容れたからなのか、益々艶気が増したように見える。

海から吹いてくる風が心地よく頬をつたい、爽やかな心地であった。

与志子は裏庭の木製テラスの柵にひじを着いて、遠く太平洋の水平線を眺めながら考えていた。

西山が「交尾できたら連絡をしてくれ」と言っていたが、どうしようか迷っていた。

最初はお金欲しさに引き受けた仕事ではあったが、章吉との交尾を体験してしまった今では

もう仕事など、どうでも良いと思えた。

それよりも、もう少しこのまま、章吉との生活を楽しみたいと与志子は思い、連絡する気にはならなかった。

章吉の事を単なる仕事の相手としか見ていなかったが、気絶するほどの快感を与えてくれた事で、

今や与志子の心の中では仕事の相手以上の存在に成っていた。

章吉にとって与志子は初めての牝であり、与志子にとって章吉は初めて子宮へ受け入れた牡である。

与志子は章吉との激しい交尾を思い出した。

今まで何人かの男と関係を持ったが、満足に絶頂に達した事は一度も無かった。それなのに、

章吉には三度も絶頂に昇りつめらされ、挙句の果てに失神までしてしまった。

事もあろうに、気絶するほどの絶頂を味わせてくれた相手は、オラン・ウータンなのだ

章吉の挿入から射精までの時間の長さは人間の男達では到底適うものではない。

あまりの長さに与志子は、章吉の激しい突き上げが永遠に続くのではないかと思えた。

事実、与志子は章吉の激しい突き上げの責めに、逞しい子孫を残そうとする牝としての本能なのか、

薄れる意識の中で「中に出して欲しい」と懇願していた。

子宮で章吉の体温を感じた時、孕む事は無いと分かっていても、章吉の子供なら孕んでも良いと思った。

与志子は、やっと自分と相性が合う者が現れたのだと思い始めていた。

自分と相性が合う者が人間ではなく、たまたまオラン・ウータンだっただけの事である。

与志子は水平線を眺めながら下腹部を摩り「章吉さんの子供達が私の中に居るんだ」と独り言を言った。



突然、与志子のキュウと細くくびれた腰を、章吉が背後から掴み腰を振ってきた。

与志子の太腿に章吉の硬く勃起した肉棒がコツコツと当たった。

「ダメッ・・・今すぐはダメッ」と振り向きざまに章吉の手を払った。

章吉は叱られたと思い、後退りして壁を背に小さくうずくまった。

与志子は、勃起している章吉の肉棒を見た。

「・・・また!・・・」章吉の傍に行き頬を撫でた。

「・・タフなのね・・・」

「・・・わかったわ・・・」

「少し待ってね」

与志子は、黙ってバスルームへ向かった。

バスルームへ入るとシャワーを片手に、しゃがみ込んで股間に手を伸ばし膣栓を剥がした。

媚裂を指で広げ、シャワーの湯で膣の中を洗い流した。

与志子は白濁とした液が湯と交じり合って、排水口へ吸い込まれていくのを見て思った。

私が始めて子宮へ受け容れた子供達、生命を奪ってしまったのかもしれないと。

「ごめんなさいね。キミ達。せっかく出会えたのに」

「・・・仕方がないの。・・・キミ達のパパが私を欲しがるから」

「でも、直ぐにキミ達の弟妹を受け容れるから・・許して・・ネ」与志子は一人呟いた。



テラスへ戻ったが、そこに章吉は居なかった。

「・・?・・何処へ行ったのかしら」

与志子は心配になり、別荘中を探し回った。

ようやく居間のソファーの裏でしょんぼりしている章吉を見つけた。

「ふふっ・・・ばかね」与志子は章吉の傍に行き顔を覗き込んだ。

「私は怒ってなんかいないわよ」章吉の頬を撫でながら言った。

「あのね、いい・・・女の子は直ぐには出来ないのよ」

「私としたいのなら、まず準備をさせなくちゃダメよ」

「こういう風にするのよ」与志子は章吉の前にひざまずき、章吉の乳首を人差し指で転がすように弄んだ。

章吉はこそばいのか、フガーッと喚いて与志子の手を払う。与志子は面白がってまた続ける。

「いい、次はこうするの」と、章吉の乳首を吸った。そして舌先でチロチロと乳首を舐め回した。

章吉はこそばいので半身にして避けた。

「次は、同じ事を私にして」と、与志子は章吉の手を取り乳房にあてがった。

「いい・・乳房はこう揉むのよ・・・」与志子は章吉の掌に自分の掌を添えて乳房を揉み始めた。

章吉は先程、与志子にされた事を真似て乳房を揉みながら人差し指で乳首を転がすように弄んだ。

「あ、ああ・・・あむ・・じょうずよ・・・」与志子はうっとりとした声で喘いだ。

与志子は片方の乳房を章吉の唇の前に突き出した。

章吉は乳房にしゃぶりついた。与志子に教えられたように吸ったり、舌先で乳首を舐め回したりした。

「う、う・・・・うむ・・・」徐々に与志子の呼吸が激しくなり、媚裂はネットリと潤いを増してきていた。

与志子は章吉の片方の掌を媚裂の淵をなぞる様に滑らせ、ゆるゆると媚裂をまさぐらせた。

章吉は面白半分に合わせ目をめくったり、指先を分け入らせて肉襞をまさぐったり、

女芯をクリクリと、いじったりして弄ぶ。

「ああ・・・ああっ・・・」与志子の呼吸はさらに激しくなり、章吉の頭を鷲掴みにして乳房に押し付け

媚裂を愛撫する指の動きに合わせるように腰がうねりだした。

媚裂を愛撫する指が与志子の愛液で濡れてきた。与志子は愛液で濡れた指を章吉の鼻に擦りつけた。

淫靡な甘い匂いがした。

「・・・この匂いを覚えてね」与志子は優しく言い聞かせた。

そして、萎えていた章吉の肉棒をゆっくりと扱き始めた。

暫くして、章吉の股間に顔を埋め、肉棒を口に含んだ。

口を窄め顔を上下にゆっくりと動かした。

強く吸ったり、激しく上下したり、舌先で肉棒の先をチロチロと這わしたりして愛撫を加えた。

肉棒から口を離し、睾丸へと唇を移動し、睾丸を舐めたり、口に含んで吸ったりした。

章吉も気持ちいいのか、上を向いてフガーと唸っている。

与志子は股間から顔を上げ、ゆっくりと背中を床につけた。

ひんやりとして火照った身体には気持ちがよかった。

膝を曲げ大きく股を開き、章吉の頭を股間に押し付けた。

章吉の長い舌で、また子宮口を愛撫して欲しいと与志子は望んだ。

決して人間の男とでは、味わう事が出来ない快感である。

身体の奥深くを舐められ、まるで身体の芯をとろかされる様な愛撫である。

章吉は与志子の内腿に掌をかけ、さらに大きく股を開かせ、与志子の股間に顔を埋めた。

章吉は与志子の肛門から媚裂の淵を舐めまわし、女芯を吸っては時折、舌で弄んだ。

「あ、ああ・・・あう・・・」

あられもなく開ききった股間を覗き込むように舐めまわす愛撫に、

与志子は身体の芯のたぎりが声に出るまでこらえ切れなかった。

章吉は口を窄めた。舌が与志子の媚裂にゆっくりと分け入っていくのが、はっきりと見えた。

与志子は待ち望んだ愛撫に唇を噛み縛った美貌を大きくのけぞらせた。まるで麻薬にでも侵されたみたいに、双臀がブルブル震えて止まらなくなった。

「ああ・・・・あああ・・・」

章吉の長い舌が与志子の子宮口に達するとチロチロと舐め始めた。

与志子は顔をのけぞらせ、激しくかぶりを振った。

与志子の子宮口が待ち焦がれたようにざわめくのがわかった。

与志子の子宮がひきつり収縮し、膣の肉襞が章吉の舌を貪るように蠢いた。

「あ・・・あう・・」

与志子は顎を突き上げ、背を反り返らせるようにして、ひいーッと喉を絞った。

たちまち錯乱に陥るようで、我を忘れてガクガク腰をゆすりたてた。

「いッ、いっ・・・いいッ・・・」

真っ赤に上気した表情をのけぞらせたまま、与志子は悦びの極まりを告げて、総身に痙攣を走らせた。

しとどの汗にヌラヌラと光る双臀に、玉の汗がツーと流れた。

「ああッ・・いいっ・・・く・・」

やがて与志子の身体からグッタリと力が抜けた。与志子は絶頂に達したのであった。



与志子は硬く眼を閉ざしたまま半開きの唇をハァハァッと喘がせていた。

与志子は股間にしゃぶり付いている章吉の頭を優しくずらすと、唇から唾液がねっとりと糸を引いて股間から離れた。そして、ゆっくりと四つん這いの姿勢になった。

与志子の媚裂はパックリと口を開け章吉の唾液と与志子の愛液が入り混じり、ベチャベチャになっている。

「・・・さあ・・・どうぞ・・・」与志子は章吉に双臀を向け、催促するように尻を振った。

「私を・・うんと・・可愛がって」与志子は甘えるようにクネクネと尻を振って懇願した。

色白の美女が尻を振って、オラン・ウータンの牡に交尾を催促している姿は妖しい雰囲気を醸し出している。

色白の肉感的な形のよい双臀を、章吉の黒い手がしっかりと掴んだ。

章吉は双臀の割れ目に目掛けて何度も腰を振ったが、なかなか上手く入らない。

「じ、じらさないで・・・・ああ・・・」

与志子は我慢できず章吉の肉棒を掴み、媚裂へと導いてやった。

「あんっ・・・」

章吉の硬く勃起した肉棒がニュルという感じで、媚裂を分け入ってくるのを感じた。

章吉は与志子の双臀目掛けて激しく股間を打ち付ける様に腰を振り始めた。

パンッパンッパンッと打ち付ける毎に、脂ののった尻肉がプルンップルンッと揺れるさまがなまめかしい。

形よく肉付きが豊かなだけに、打ちがいのある尻である。

打ち付ける度に章吉の睾丸が与志子の女芯に当たり、その刺激が与志子を徐々によがり狂わせ始めた。

「もっとッ・・・・ああ、もっと強く・・・」与志子はうわごとのように言った。

与志子はよがりながら求め、もう汗まみれの乳房をゆすり、腰を激しく振る。

ドスン、ドスンと打ち込まれるようで、腰の骨がきしむほどである。

乱暴に打ち込まれる肉棒が胃を押し上げて口から出てくるかと思った。

「あ、ああ・・・たまらない・・ああッ・・」

章吉の手を取り、乳房に持っていった。章吉は豊満な乳房をわしづかみにした。

乳首がツンと尖りきって、ちょっと触るだけで悲鳴をあげんばかりにわなないた。

章吉は先程教えられたとおりに乳房を揉みながら、乳首を親指で擦るようにして愛撫を始めた。

「いッ・・いいッ・・・いくッ」そう叫ぶなり、与志子は顔をのけぞらせ、背を弓なりに反らせた。

両肘がガクガクと振るえ、上半身をバタッと床に伏せる格好になった。与志子は白目を剥き涎を垂らした。

もうどのくらい時間がたつのだろう。章吉はまだ荒々しく与志子の媚裂を突き上げ、双臀に打ち続けていた。

与志子は全身汗びっしょりになって、ハァハァッと喘いでいる。

「ああ・・・・待って、少し休ませて・・・」与志子は息も絶えだえに哀願した。

オランウータンの章吉にはそんな言葉は通じず、それよりも、章吉も絶頂が近いのか

次第に挿入する動きが大きく、激しくなっていった。

章吉が与志子を追い立てる。与志子を片時も休ませようとはしなかった。

グッタリする余裕も無く、与志子はうめき声を上げた。

火に包まれた身体が、さらに煽り立てられて、灼けただれるような火柱が走った。

そしてまた、与志子の身体はめくるめく絶頂に向かって、なりふりかまわず暴走し始めていた。

一種壮絶な表情をさらして、与志子はのけぞり声にならない声を絞り出した。

甘美の火柱が与志子を貫き、灼きつくしていく。うつ伏せの裸身に痙攣が走った。

章吉の肉棒をキリキリと締め付ける収縮と、痙攣を繰り返した。

章吉は最後の一突きを与え、おびただしくドバッと与志子の膣の最奥深く野生の精を吐き出した。

「いッ・・いいッ・・・」与志子は汗まみれの裸身に何度も痙攣を走らせつつ、やがて暗く深い淵へ果てしなく落ち込んでいった。



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