【第3章】


シャワーを終えた与志子と章吉は、昼食を食べ始めた。

与志子がまだ半分も食べ終えていないうちに、章吉は用意した餌をあっという間に平らげてしまった。

与志子が食べるところを横で見ていたと思ったら、ヌーッと手を伸ばし与志子のたわわに実った豊かな乳房を鷲掴みにして揉みだした。まるでハチ切れんばかりの弾力を楽しんでいるように。

「イヤーだ、エッチ」与志子は睨み付ける様に言い、手を軽く払ったが直ぐに手を伸ばして来て、

今度は下から掬い上げるようにタプタプと弄び始めた。

「もー邪魔しないでよ」

「ウキキーッ」章吉は、喜んで止めようとしない。

「もーっ」

与志子は無視して、そのまま食事を続けた。与志子が食べ終わるまで章吉は与志子の乳房を弄んでいた。

章吉は初めて射精の快感を教えてくれた与志子の身体に興味を持ち始めていた。



食事を終えた与志子は、ソファーの上で肘掛を枕にして横になってテレビを見ていた。

すると章吉が近づいて来た。

「・・・・・・?」

章吉は与志子の股間の匂いを嗅ぎ、そっと手を伸ばし陰毛を撫で始めた。

また章吉が毛繕いをするのだと与志子は悟り、章吉が弄りやすいように股を大きく開くと、

片足をソファーの背もたれの上に置いた。

「さあ・・・どうぞ」

「いいのよ・・・好きにして」

与志子は毛繕いを始めた章吉を見詰めながら思った。もう後戻りは出来ない。

そして、近い内に章吉を受け容れるであろう自分を感じていた。

章吉は暫くの間、嬉しそうに与志子の陰毛を熱心に毛繕いをしていた。

与志子は章吉の好き勝手にさせて、テレビを見続けている。

暫くした後、「ホホーッ、ホホーッ」と吼えながら与志子の手を掴み股間へ持っていった。

掌にハチ切れんばかりに勃起した肉棒の感触が伝わってきた。

「また・・して・・ほしいの?」

「オウッ・オウッ」と鳴きながら与志子の手を股間に擦り付ける。

「さっき出したとこなのに?」

「・・・・・」

「・・・・・・」

「わかったわ」

与志子はこの時、章吉を受け容れる決心をした。



昨日、初めて章吉と会った時点で誰がこんなに早くこのような展開に成ると思ったであろうか?

与志子自身も思ってもいなかったであろう。

それだけ、章吉の存在が与志子の中に急速に広がって行ったのである。

「ベッドへ行きましょ」

与志子は立ち上がり、章吉の手を引いて寝室へ向かった。

ベッドは昨夜与志子が使ったままなのでシーツがクシャクシャであった。

章吉が童貞で無くなるかもしれない記念日のために、与志子はシーツの皺が1つも無いようにベッドを整えた。

与志子がベッドの上に足を崩して座ると、章吉もベッドの上に上がって来て与志子の前に座った。

章吉は早くして欲しいのか、座ると直ぐに与志子の手を肉棒に握らせようとした。

「あせらないの」

章吉を制して、与志子はベッドの上で膝立ちになり、肉棒を握りゆっくりと扱き始めた。

与志子の手の動きに合わせるかの様に、章吉は腰を振り始めた。

与志子は片腕を章吉の首に巻き、乳房を章吉の顔の前に突き出した。

「・・・吸って・・」甘えるような声で催促した。

章吉は目の前の与志子の乳首を見て、本能的に吸い付いた。

柔らかい章吉の唇の感触が、乳首を伝わって与志子に分かった

哺乳瓶で乳を飲む時の要領で、章吉は乳首を思い切り吸った。

「・・・ああ〜ん・・」

「・・・いい・・」

今まで出会ってきた人間の男達に比べ、乳を本当に吸われているという感覚になった。

与志子は思った。赤ちゃんへの授乳はこんな感じなのだろうと。

章吉は、吸っても、吸っても乳が出てこないので、吸うのを止めてしまった。

そして、口の中で乳首を舌先でチロチロと弄び出した。

それが、与志子に堪らない快感を与えることになった。

「んふッ・・・たまらないわ」

「じょう・・・ず・・ね」

「あーーーーん」

与志子は章吉の首に腕を巻いたままゆっくりとベッドに倒れていった。

そして、章吉の唇を乳首から離し、優しく下腹部へ誘導していった。

章吉の肉棒を扱くのを止め、両手で自分の膝裏を抱え、股を大きく開いた。

章吉の目の前に媚裂を曝け出し、肉襞は与志子の愛液で潤い少し開いていた。

与志子は恥裂を章吉に舐めて欲しかった。

章吉は恥裂から放たれる匂いに気付き、鼻を媚裂に近づけクンクンと嗅いだ。

しかし、今の章吉にはその匂いが牝の放つ、牡を誘う匂いとは気付かなかった。

章吉は、与志子の陰毛を毛繕いし始めた。

「・・・・・?」

「・・・そうか・・」

「・・・・・・まだ分からないのね」

「・・・・・・・・」与志子は少し考えて、ある事を思いついた。

「少し待ってね」と言うと、キッチンに走って行った。

そして、1つの瓶を持って帰ってきた。

瓶の蓋を開け、中のドロドロの液体を指で掬い上げた。

瓶の中身は蜂蜜だった。

与志子は蜂蜜を、指で掬い膣の中に注ぎ込んだ。

たっぷりと蜂蜜を膣に注ぎ込むと、また両手で膝裏を抱え込んで、大きく股を開いた。

章吉の頭を股間の媚裂へと導いた。

「さあ・・・召し上がれ・・」

章吉の手が与志子の内腿を掴み、与志子は股間に章吉の鼻息を感じ取った

章吉はクンクンと鼻を鳴らし、匂いを嗅ぐと蜂蜜だと分かり、

媚裂を押し開くようにして舌先を分け入らせてくる。

熱くザラザラとした舌が、女芯や肉襞をペロペロ舐め始めた。

「んん・・・・」

「ああ・・・いいわ・・」

章吉は与志子の開いた恥裂の淵を舌先でペロペロと舐め続けている。

与志子の愛液と混じり合った蜂蜜は膣から溢れ出して肛門の所までビチョビチョになっていた。

章吉は肛門の辺りもペロペロと舐め上げる。

章吉は媚裂の奥の蜂蜜を舐め取ろうと、舌を膣の奥深く滑り込ませ肉襞に付いた蜂蜜をレロレロと舐め始めた。

鼻息がちょうど与志子の女芯に当たり、与志子はうめき声を上げる。

オラン・ウータンなど、類人猿は白蟻の蟻塚の小さな穴に奥深く舌を入れ蟻を食べる習性がある。

その為、舌が細長く伸びる特徴があるのだった。

章吉は今、与志子の膣の最深部にある子宮の入り口をチロチロと舐めている。

膣の奥深くで蠢く快感に与志子は悶えた。

子宮の入り口を舐められる快感は、人間の男とのSEXでは決して得られない快感である。

「ああう・・ううん・・・」

「はぁ〜〜ん・・」与志子は章吉の舌戯に酔った。

与志子は無意識のうちに章吉の舌の動きに合わせ、腰を浮かせて股間を章吉の顔に押し付ける様にして

腰を振っていた。

与志子は身体の芯を官能の炎にジリジリと炙られる様に、昏迷の中に快感がはしり、絶頂へと上り詰めて行く。

「はああっ・・んんっ・・・・あうんっ」と大きく喚くと同時に与志子は激しく腰を振り、

つま先がピンと真っ直ぐに伸び宙に浮いた。

与志子は絶頂に達したのだった。与志子はオラン・ウータンの舌戯によって絶頂へ登りつめたのである。

ハアハアと小刻みに呼吸をし、呼吸を整えるとまだ膣の中を舐めている章吉の頭を移動させると、

上身体を起こし章吉の肉棒を扱き始めた。

与志子は朦朧とした意識の中で、牝としての本能として章吉の肉棒を欲した。

入れて欲しい・・・・

熱く硬い肉棒を・・・

章吉は与志子の肩に手を乗せ、腰を激しく振り始めた。

与志子はハアハアと呼吸を整えながら、内腿で章吉の身体を挟んだ。

そして、片方の手を章吉の背中に回し、章吉と一緒にゆっくりとベッドに倒れた。

「・・・あなたを・・男にしてあげる・・・」

章吉は与志子の扱きに合わせて腰を振っている。

与志子は章吉の肉棒を、自分の媚裂に導いた。

与志子の股間は、章吉の唾液が入り混じった愛液でベチャベチャに濡れていた。

「んうっ」与志子は小さく呻いた。

章吉の肉棒が与志子の媚裂にゆっくりと分け入ってきた。

突き上げては退く章吉の肉棒に、与志子の肉襞は逃すまいと絡みついた。

章吉の腰を振るリズムに合わせてグチョグチョと湿った音がした。

獣であるオランウータンに犯されている事がまた一段と与志子を燃え上がらせた。

与志子は章吉のリズムに合わせ、無意識のうちに自ら腰を振っていた。

毎秒ごとに、動きを速める章吉に恥骨と恥骨がぶつかり合う音がパンパンパンと

リズミカルに寝室に響いていた。

よがり声と共に与志子の裸身がうねり、汗にヌラヌラと光りつつ匂う様なピンク色に色づいていく。

章吉が突き上げる度に豊満な乳房はタプタプと大きく揺れ、恥骨と恥骨がぶつかる度に女芯を刺激され、

与志子は絶頂に昇りかけていた。

章吉に貫かれている媚裂からは絶えず愛液を吐き続けている。

章吉の背中に回した手が激しく背中の毛を毟り始めていた。

「あううっ・・・」

「ああ・・・ああん・・はあっ・・んんっ・・・」

「ああぅ・・いいわ・・・・あん・・」

「・・・いい・・・く・・」

与志子の目は焦点を失い、身体が章吉の下で何度も激しくうねり、身悶えが一段と激しくなった。

一目で与志子が絶頂に近づいているのが分かった。

焦点の失った瞳で章吉を見詰め、章吉の唇に吸い付き舌を激しく絡ませ、貪るように唾液を吸った。

相手がオランウータンであることも忘れたように、狂ったように舌を絡ませるのだった。

背筋を反りかえして与志子はのけぞり、痙攣が汗まみれの白い裸身に走った。

「ひッ、ひッ、ひいッ」

激しいまでに生々しい声をあげ、絶頂を迎える言葉を絞り出したのである。

与志子はほとんど悲鳴に近い声を上げて2回目の絶頂を迎えた。

章吉はまだ腰を激しく振り続けている。

類人猿の仲間でオラン・ウータンは、もっとも交尾時間が長く、1分半から10分程と言われている。

挿入から射精までの時間なら人間の男達では到底敵わないのである。

与志子は絶頂感にグッタリとする余裕も与えられずに、たて続けに責められている。

与志子は章吉の下でハアハアと呼吸をしながら

「・・・おねがい・・・早く・・」

「・・・まんぞく・・・し・・て」

与志子の身体は、なおも責め続ける章吉の肉棒にまた反応し始めていた。

「・・・ああ、・・そんな・・・」

与志子の裸身が、またくねり始めた。

玉の様な汗が肌を滑り落ち、うつろな視線が宙をさまよい、口元から唾液があふれでた。

章吉は愉悦のうなり声を上げている。

章吉も絶頂に近いのか、さらに突き上げが激しく力強くなってきた。

与志子の豊満な乳房はさらに激しく暴れるように揺れている。

恥骨と恥骨のぶつかり合う音も一突き毎に力強くなり、パンッパンッパンッと別荘中に響きわたる。

与志子は成す術もなく、また絶頂へと追い立てられていく。

まるで電流でも流されたように与志子の身体は何度も痙攣し、萎縮した。

膣の肉襞は章吉の肉棒に絡みつき、グイグイと締め上げた。

頭の中はしびれきって、身体を貫くドロドロの官能だけが渦巻いていた。

恍惚にのけぞる与志子の美貌は、汗に濡れてほとんど苦悶の表情に近かった。

「もう・・・かんにんして・・・」よがり泣きながら与志子は哀願した。

「しょう・・・き・ち・・さ・・・ん・・」

与志子の子宮の入り口は度重なる快楽にだらしなく緩み、章吉の遺伝子を今か今かと待ち望み

大きく口を開けている。

「ああッ・・なかへ・・ううッ・・なかへ・・・ちょうだい・・」与志子は薄れる意識の中で懇願していた。

たくましい子孫を残そうとする牝としての本能なのか

与志子はこの時、章吉の子供なら孕んでも良いと思った。

与志子は腰を跳ね上げる様にしてのけぞった。

身体の芯が引きつるように収縮を繰り返し、肉という肉が快美を貪ろうと蠢く。

言葉にならない悲鳴を上げて、与志子はめくるめく絶頂へと昇りつめた。

章吉が唸るような声を上げ、ドッと大量の精を与志子の子宮に目掛け勢いよく放った。

与志子の肉襞は一滴の精も逃すまいとギュッと章吉の肉棒を締め付けた。

章吉の肉棒はさらにドクッドクッと与志子の子宮に向け大量に精を放出している。

「あ〜〜〜」

灼けるような精のほとばしりを感じて、与志子はガクン、ガクンと何度も跳ね上がった。

身体の芯を火柱が貫き、頭の中を真っ白に灼きつくした。

与志子は気を失い、身体は力なくグッタリとし、動かなくなった。

獣によって3度目の絶頂を極めさせられた瞬間であった。

今までに何人の男と経験したが、一度も絶頂に達した事は無かったのに、章吉とは1度の交尾で3回も絶頂に昇りつめてしまったのだ。

透き通るような白い裸体の美女が、褐色の獣の下で歓喜の声をあげてよがり狂う

見るからに妖しい人獣交配の模様であった。



章吉は、満足そうにゆっくりと、与志子の膣から肉棒を抜いた。

気を失い動かなくなった与志子を心配して、傍に座った。

心配そうに与志子の顔を覗き込み、「ク〜ンク〜ン」と鼻で鳴き。手で頬を撫で始めた。

暫くして、与志子の意識が戻った。

まだ、先程までの激しい交尾の余韻が残っているのか、頭の中がボーッとなっている。

頬を撫でる章吉の掌を握り、覗き込む章吉を見つめ。

「心配してくれていたの?」

「・・・やさしいのね・・」

「・・童貞卒業、・・・おめでとう」

与志子は章吉の掌を握っている自分の手の指に数本の毛が着いているのを発見した。

「うふっ、ごめんね。随分、毟っちゃったわね」

汗でベタベタになった身体をよく見ると所々に章吉の抜けた体毛が付いていた。

与志子はまだ交尾の余韻から身体に力が入らず、暫く章吉の手を握ったまま横たわり、

開いた太腿を閉じ合わせる気力もなかった。

暫くしてから、与志子はシャワーを浴びようと上体をゆっくり起こし、

2度も絶頂を味合わせてくれた章吉の肉棒に愛しいそうにキスをした。

「なかなか性能良いじゃない」

与志子は軽く人差し指で肉棒を弾いた。

「・・・・!・・・」

与志子が上体を起こすと、膣からダラリと章吉の獣液が零れてきた。

獣液は次第にガム状に固まりだし、やがて、与志子の膣の入り口を塞いだ。

与志子は指で膣栓を触り、「うふっ・・・これなら、ティッシュも要らないわね」と呟いた。

与志子が子宮で精液を受けとめたのは、章吉が初めてであった。

今まで、何人かの男と関係を持ったが、中出しする事は絶対に許さなかった。

与志子は生まれて初めて子宮で体温を感じる快感を、獣の精によって味合わされたのだった。

与志子はガム状に固まった膣栓を剥がしてみた。

ダラリと精液が垂れてきて、直ぐに固まりだした。

まるで、章吉の子供達が子宮の中から「出たくない」と、必死に訴えているようである。

与志子は膣栓を触りながら、ふっと思った、とても大事なものを授かったのだと。

そして、洗い流すのを考え直した。

「ふふっ・・しょうがない子達」と与志子は下腹部を摩りながら呟いた。

「章吉さんと私の記念として、もう少しこのままで居よう」



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