エロくないエロくないエロくないほ〜らエロくないな本当に。
「ひどいよぉ〜、メガネかえしてよぉ〜」
「へへ〜んだ、返してやんないよぉ〜だ!! お前がのろまじゃなくなったら返してもいいけどなー」
幸司は美樹のメガネを高く掲げたまま、ひょいひょいと逃げ回った。同い年のはずなのに、幸司に比べると美樹は圧倒的に運動能力が低かった。もちろんそんなのは個人の資質にもよるわけだが、10歳になるかならないかという小学生にとっては、からかいのネタでしかない。
「かーえーしーてー!! ご本よむのー!! ないとダメなのー!!」
「じゃあオレに追いついたら返す!! 指いっぽんでもオレに触れたら返す!!」幸司は大見得を切った。「んじゃさいなぁ〜らぁ〜〜〜」そして逃げ出した。
「やーだー、コウくん、まってー!! かえしてよー!!」
幸司は敷地の境の柵を跳び越え、猛烈なダッシュで自宅の角を曲がり、角に隠れて美樹が追ってくるかどうかを伺った。自宅の敷地は柵ひとつで牧場と隔てられているが、厩舎に逃げ込むには障害物は無い。ただし、ちょっと距離があるのが難点だ。一気に逃げてしまっては、美樹が追いつけなくて泣いてしまうかも知れない。
美樹が必死で駆けてきて、角を曲がり、幸司に気づかず駆け去っていった。そしてもう一つ向こうの角まで辿り着いて、そこで壁にぶつかったように立ち止まった。幸司の姿を見失ったことに気づいたらしい。立ち止まったまま大きく肩で息をし、茫然と角の向こうの牧場に顔を向けている。もう泣くしかない、と背中が語っていた。
「なんでオレを追いこすんだよ。隠れたかいが無いじゃんか」
後ろから声をかけると、美樹は猛烈に振り向いた。「かえせ!!」思いがけない素早さで美樹の手が伸びたのを、幸司はかろうじてかわした。
「おっとー。ふ、まだ修行がたりんな、こわっぱ」
女の子をからかって喜んでるほうがよほど「こわっぱ」だろうが、幸司にも美樹にもそんな醒めた視点は無い。上手いことからかわれたと勘違いした美樹は、猛烈に幸司を追い始めた。
幸司は危地に陥った。本来なら厩舎に逃げ込んで、メガネを馬の鼻先に差し出し、「ほうら馬にべろっとやらせるぞぉ」とか言ってからかうつもりだったのだ。しかし今や自分と厩舎の間には美樹が立ちはだかり、そればかりか美樹の猛烈な勢いに幸司は一歩、二歩、と後退を余儀なくされている状態だ。
「オレを……なめるなよっ!!」
会心のフェイント!! 右へ逃げると見せかけ、左に出来た空隙を幸司は一瞬で抜き去った。その背中を美樹の手が追ったが、その手が伸びきる前に幸司はおおきく距離をあけ、そのまま厩舎へと走り込んだ。「ついてきな!!」
薄暗い厩舎の中には大人は誰もいなかったが、馬はいた。幸司の予測どおりの状況だった。あと1時間もすれば大人たちが戻ってきて、馬房に留めおいたこの馬を種付けのために連れて行くだろう。だが今は誰もいない。美樹をからかうには、今、この時間をおいてはないのだ。
「コウくん……どこ……?」
追いかけて入ってきたものの、内部の薄暗さにとまどった美樹は、入り口から一歩はいったところで様子を窺っている。
「ここだ、ここ!!」
たった1頭だけ馬がいる馬房の前で、幸司は腕を振った。その手には美樹のメガネが掲げられている。
おっかなびっくり、美樹は厩舎のなかを進んだ。何かいるのではないかというように、空の馬房を覗きながら足を進める。
「はやく来いよ」幸司はせかした。「でないと、ほら」メガネを持った手を馬房の中へ差し入れる。「メガネが馬に食べられちゃうかも」
そうはならなかった。
ふいに、何か大きなものが幸司の顔の横にあらわれると、興味深そうに頬をひと舐めした。ぎょっと顔を引くと、馬の眼が上から見下ろしている。
「うえ……あ……な……いきな」べろり「っ……り、くるなぁぁぁ……あぶ」
「コウくん……?」
必死で顔をそむける幸司に長い顔を押しつけ、種馬はいたずらっ気たっぷりに顔を舐めまわす。馬が柵に身体を寄せると、馬房の中に入れたままの幸司の手に馬体が押し被さってくる。
ごつん、と何かが幸司の手を突いた。
何かは判らなかったが、馬体の下に押し下げられた幸司の手を、それは何度となくごつごつと突きとばす。極度に硬いようでありながら生物特有の柔らかさが感じられるそれは、確かに馬の体の一部のようだった。しかし、どの一部だろう? 膝にしては位置が上すぎるが……。
メガネを握りしめたまま、幸司はそれをまさぐった。棒のようなそれは馬の腹に平行に伸びていて、どこか幸司の手の届かない遠くへと続いている。先端の形状は棒を断ち切ったような断面だ。いったいこれは……?
いきなり、その先端から熱湯のようなものが噴きだして、幸司の手を熱く濡らした。
「うあああああああーーーーーーっっ!!」
さらにもう一撃。火傷しそうなその汁は妙にべとついて、まるで血を浴びせられたようだ。幸司は馬房から飛びすさった。
「手……手が……」
厩舎の薄明かりを反射して、幸司の手がぬらりとひかる。そして異様な臭気……。
「コウくん!! 大丈夫……?」
左腕にすがった美樹が心配そうに覗きこんだ。
「だだだだいじょうぶけがはしてない……」奇妙に白いその液体は、幸司の袖口から先をべっとりと濡らしている。指の間に入り込んだ汁がねばねばして気色悪い。「美樹、ごめん、メガネが……」
突然の出来事にもメガネを落とさなかったのは評価されてしかるべきだろう。しかし幸司の手にあったそのメガネは、馬の汁を浴びせられ、全体が異臭を放つ粘液でねとねとになってしまっていた。
「……うん」
美樹はメガネを受け取った。幸司を責めることは思い浮かばなかった。2人は厩舎を出て、外の水道で手とメガネを洗った。どちらも何も言わなかった。メガネはなんとかきれいになったが、美樹はどうしてもそれを掛ける気になれなかった。幸司は家まで彼女を送ってくると、最後にもう一度「ごめん」と言って、それから走って自分の家に帰っていった。
自分の部屋に入ってようやく、美樹はそのメガネを顔に掛けてみた。きれいになったはずなのに、どこかまだべとついているような気がした。顔を汚されたような気がして、美樹はメガネを外した。
けっきょく、美樹は次の日に両親にねだって新しいメガネを買ってもらった。それは前のより軽くて、かわいらしくて、もっとよく度が合っていた。新しいメガネは美樹のお気に入りになった。
それでも、美樹はどうしても古いほうのメガネを捨てる気にはなれなかった。そして時々、部屋で一人でいるとき、家族が出かけて家に自分一人しかいないような時に、その古いメガネを掛けてみる。それはなんだか自分に悪い秘密ができてしまったようで、なのにどうしてか胸が高鳴るのだった。
「真・三国無双4 猛将伝」を買って、最初にやったのはコンフィグ・モードの起動だった。や、ボタン配置がデフォルトのままじゃ、ちょっとね。だって一番使う通常攻撃が□ボタンなんて一番遠いとこにあったら、親指操作じゃきついでしょ。……って、アレ? すでに○ボタンが通常攻撃になってる。そ、そういえば電源入れた後に「4のデータを読み込みますか」って聞かれたような。コンフィグ情報もいっしょに読み込まれてたのね。
必要が無くなったコンフィグ・モードを終了し、気を取り直してエディット・モードへ。やっぱ最初にしておくべきなのは、加代とか亜実とかを作っておくことでしょ。おおお、顔とか髪型とか、いろいろ増えてるなあ。なんか「無限の住人」に出てきそうな痣(入れ墨?)のついた顔とか、ミニスカでも似合いそうなツインテールな髪型とか。それにしても身長と体の太さが能力にどう影響するのか、よくわからん。見た目も変わって無さそうだし、体力や攻撃力もさほど変わって無さそうだし。移動力とか? 謎だ。
さて、とりあえず加代だけ作って、次はさっそく立志モードへ。さーて、これから加代の燦然たる戦歴が……、ってなんでいきなり名前とか性別とか聞いてくるんだよ!! ああああ、立志モードって武将エディットこみなのね。シナリオごとにキャラを作成するのか。そうか。じゃあエディット・モードで加代を作ったのって、まったく無駄じゃん。○| ̄|_
火計が超便利だ。計略撃破 30 なんて楽勝。敵拠点が少ないマップだとちと苦しいけど。戦闘指揮が発動したときも計略撃破数がカウントされるから、火計&戦闘指揮を兼ね備えたキャラなら、普通に戦ってるだけでどんどん計略撃破が上昇していく。オイシイぜ。
ポッドじゃねえよボットだよ。濁点と半濁点が見分けづらい。pod と bot ね。機能だけはずっと以前からあったけど、コメントの削除機能なんて初めて使った。元に戻す機能も存在する(うろ覚え……ってオイ!)ので、削除不要であれば「ひとこと送信フォーム」かなんかで教えてください。てゆーか「ラッキー」がどこから出てきたのか分からん……。誤爆?