<< 前へ Delusion Storage へ戻る 次へ >>

2004/12/19(日)

<< 前の妄想 次の妄想 >>

ぶっ壊れてました。で、ひと晩寝て、なんか人並みに戻った気がする。

眠いと良くない。このところ「就寝午前三時、でも起床はいつもと同じ」という生活が続いていたので、慢性的に寝不足だった。ついには「ぶっ壊(略」と書いたっきり、後を本当に全部略しちゃってアップしたりとか、もう、自分でも何やってんだか。

妄想挫折した、と書いたが、実は挫折したと言うより「物語の部屋に新作として上げようか」と欲をかいていたのが本当。冒頭からどーしょーもない駄洒落をぶちかましてたりとか、それに茶々入れてたりとか、ヘンな言葉遊びが入ってたりとか、それ以前に変身ものは邪道だろうとか、いろいろ障害はあったが。

で、さらに問題なのは、この妄想を書くためにやたらな日数がかかっているってこと。

書き始めたの、本当は16日ですよ? それが書ききれなくて17日になり、さらに書けなかったので書き出し部分だけ抜き出して17日分としてアップ。妄想本体は18日のアップの予定にするも、まだまだ書けずにもっとずれ込み。実はこれでもオチの部分はまだ書いていないという……ま、たいしたオチじゃないけど。

見直してみると、ネタを詰め込みすぎなのが明らかだなあ (^_^; 駄洒落とガンネタと変身ものと……ネタバレにしてもしょーがないので、ここでは書かないけど。

とりあえず、ここまで書けた分(そして何とか読めるだけまとまった分)をアップしておこう。


「待てよ、クリス……」「離して!!」

低くたれ込めた鼠色の雨雲が、下界のけばけばしい電飾を写してまだらになっている。今夜はクリスマスのイブ。もはや欲望をぶちまけるだけの日となった聖夜の路地裏で、男と女が押し殺した声で争っている。

「おい、ここまで来て、そりゃないだろう」

「知らないわよ!! 離せって言ってんでしょ、帰るんだから!!」

「帰ってどうするってんだよ」

「マス掻いて寝るわ。邪魔しないで!!」

「クリス!! おいってば!! マス掻いてって……、そうか、クリス・マス……」


ごめんなさいごめんなさいごめんなさい m(_ _)m

ったく、今どき小学生でも言わねえぞ、そんな駄洒落。何事かと思ったじゃねえか。まさか、これで「妄想です」なんて言わねえだろうな。言わねえよなあ? あ〜ん?


「待てってば、クリス……俺が悪かったよ、謝るよ、だから待ってくれよ」

「しつこいってんだよ、馬鹿!! もう!! 素直に帰らせてよ、ジェリー!!」

「頼むってば!!」

「触んな、オタ野郎!! クソ変態!! あんた、犬なんでしょ。ヘンな口説き方しやがって、何さ!! あたしが犬とでも姦るとか、思ったんじゃ無いでしょうね!! ええ!?」

「だから、悪かったって……」

「なら、手ぇ離せよ。あたしは高価いんだよ」

小綺麗で清楚ながらも、品の良い装いの女だった。どこか上流の家庭に育った、現役のキャリアウーマンといった雰囲気をまとっている。しかし可愛げな唇から吐かれるセリフは毒がこもっていて、なおかつ傲慢だった。

「クリス、頼むよぅ」

「金払うんなら、つきあってやろうか? 1時間20万円でどうよ。……あ、やっぱやめ。犬臭くなったら、あたし、値段下がっちゃう。や〜ん」

「そ、それは……俺が、悪かったよ、ごめん……」

「うっわー、オタって謝り方もキモいわ。でも、あたし優しいから許しちゃう。ねえ、ねえ、お金払いなさいよ。そしたら舐めるくらいは許したげる。あたしさあ、欲しかったんだ、バター犬っての。犬なら歓迎するぜ。オタはお断りですけど!!」

「そんな……そんな、汚い言葉遣い、しないでくれよ……」

「汚くてごめんねー、なんせ犬と姦るような女ですのでー。お前みたいなオタ野郎とは死んでも姦らねえけどな」

「ク、クリス……俺、俺は……」

何かが軋む音がする。クリスは目を見張った。骨がねじ曲げられていくような、筋肉がぶつ切れるような、歪んだ音。肩を掴んでいた男の指が、力を失っていく。ものを掴めないほど短くなった指。獣くさい体臭。

「お前がそう言うなら、俺は……」喉が潰れた声。「クリス……クリ……お……まえ……お前は、俺のおおおおおおおおおおおっっ!!!!!」

「ジェリ……ど……どうしちゃったの……」

恐ろしい力がクリスを押し倒し、ねじ伏せる。腰が落ち、靴がどこかへとんだ。「ひ……っ」細長い鼻先に押されて、肩が、頭が、逃れようとそむけた頬がアスファルトに触れる。

「ク……リ……ス……」絶望に満ちた声が囁く。「ダ……メ……、オレ……、モ……ド……レ……」きゅううん、と絞り出すような啼き声が混じった。「モドレ……ナイ……」

不意に頭を上げ、犬は高く啼いた。一生をかけて抑えてきた何かを解き放つように。

遠吠えを終えて、犬は再びクリスを見下ろした。ジェリーではなく、犬が。

「い、いやぁ……ふ、ぐ……」

悲鳴をあげかけた唇を、犬の舌がふさいだ。燃えるような舌が唇から口腔へと押し込まれ、舐めあげる。犬の唾液が滴り落ちる。清楚な口紅が擦れ、左の頬へと紅の筋をひいた。犬の顎が、かっぱりと開く。濡れた牙が頸を挟む。白い肌を牙が抑える。躰が震える。恐ろしい。これが、恐ろしいってことだったの? これが? 躰が震えているだけなのに。何も考えてはいないのに。考えようとしても頭が働かないのに。考えることが出来ないのに、恐ろしいなんて思うはずがないわ。ただ、躰が震えているだけよ。喉元を舌が這ってる。それで、条件反射で震えてるのよ。

犬が顎をはなした。躰を押さえつけていた前脚を下ろし、品定めするように胸と、腰と、太腿を睨めまわす。垂れ下がった舌の上から、せわしない呼吸音が響く。路地の遥かむこうでは、クリスマス・ミュージックがうるさい。

震える腕を突っ張って、クリスはアスファルトの上をいざった。視線を犬から放すことが出来ず、後ろ向きに尻を引く。粗い路面に擦れた布地はもう、見られたものでは無くなっているだろう。力が入らなくて膝が頼りにならない。無理矢理立ち上がったが走ることも出来ず、いっそ四つん這いのままが良かったと思った。

身体をねじり、背を向け、犬から視線が切れたとたんにクリスは走った。脚が動かず、片足は裸足で、歩くより遅い。でも走った。路地を抜ければ何とかなる。あの通りに出れば。

犬が啼いた。

「ひぃ……」

かすれた悲鳴を漏らして、クリスはそこにあった電柱にしがみついた。立っていられなくて膝が再び地面に落ちる。

魂がとんだ。大気ごと消し飛ばされたかと思った。怒号そのものだった。

ひたっ、ひたっ、と足音が寄ってくる。クリスは震えた。恐ろしくて、ふり返れない。ふぅっ、ふぅっ、とそこらを嗅ぎまわる鼻息が、裸足の足を、ふくらはぎを、腰の周りを動いている。鼻先がスカートの裾をひっかけ、上にずらす。

「やだ……やだよ……」

前脚が下着を爪でひっかける。ものを掴めない足が下着を脱がそうと苦闘する。その間、クリスはただ震えた。電柱にしがみついているのが、やっとだった。股の奥が外気に晒され、やがて外気を遮って熱風のような呼吸が送り込まれてくる。すぐそこに犬の鼻面がある。

べしゃっ、と舌が打ち当てられ、股が濡れた。

「いやあ」

べしゃべしゃと犬の舌が股間を舐めまわす。陰部の構造も何も無視した、ただ舐めるだけの動き。恥毛だろうが大陰唇だろうが、膣口だろうが肛門だろうが、お構いなしに犬は舐めている。

じょう、と犬の舌が鳴った。こぼれたお湯が路面を打つと、びたびたと潰れたような音をたてる。あふれた分が太腿をつたって流れ、一部は下腹部から臍のほうに逆流し、スカートとブラウスを尿浸しにしてしまった。漏らしているのに、犬はそれを完全に無視した。舌が割れ目をなぞる。湯気の立つ飛沫がとぶ。自分では止められず、クリスは失禁を続けた。普段のような音をたてまいという抑制が無いぶん、滝のような勢いで尿があふれる。それが全て犬の舌を直撃しているのが分かる。分かってしまうだけに屈辱は無視できない。

何も出なくなった後も、クリスの下腹部は排出を続けようといきんでいた。失禁しようともがく股間を、あざけるように犬の舌が舐める。お湯に濡れて暖まった女性器が、敏感になり始めていた。

不意に鼻面が離れ、クリスは再び氷のような真冬の冷気に股間を襲われた。犬がのそりと動く気配があった。そして背中に、ずしりと体重のこもった前脚が降りる。

「やめてえ」

後ろ足が太腿をこすった。ざらざらした毛皮が肌を引っ掻いてゆく。尻の上に、柔らかい毛皮が乗る。尻たぶに毛皮が密着する。硬いものが太腿の内側をかすめ、股間を突いた。

「ごめんなさぁい」

棒状のものが下っ腹を叩く。先端が、なんだかとんでもなく根本から離れた位置にあるように感じた。気のせいだろうか。犬の腰が捩れる。引いて打ち付ける。挿入する位置を合わせようと、犬は無様にもがいていた。先端が何度も性器をかすめ、見当はずれの位置を打ち抜こうとする。

「元に戻って……、ジェリー、お願い……」犬が腰を引いたはずみに、先端が割れ目をこじ開けていった。「あたしが悪かった……そうよ、あたしが悪いの……ジェリー、ごめんなさい……だから……」

犬の前脚が背中から滑り落ちた。頭のすぐ後ろで、犬が激しく喘いでいる。その吐息に乗って、汚らしい小便の匂いが襲ってくる。

「姦るわ」藁にもすがる思いだった。「ね、あたし、あなたと姦るから……だから、人間に……あの、駄目なら犬のままでも仕方ないけど……、でも……」

片方の前脚をはずしたまま、不格好に犬が腰を振る。多少腰が引けたのが幸いしたのか、先端が突いてくる位置が、高さだけはぴったりのところを狙うようになった。

「あ、あのっ……こ、ここじゃあれだからっ……わ、私のマンションで、どう……?」何とかしなければ、入ってしまう。「い、いちおうっ……、犬も大丈夫なマンションだからっ……、ひうっ……、ここじゃ寒いしっ……、あ、駄目……!!」

ずん、と膣が広がる感触があった。

「いやあっ……!!」

がっ、と毛皮が密着した。下腹部の奥で、鋭い痛みが生じる。犬の腰が激しく動く。股の間から下腹部へと、異物が激しく往来する。

「離れろ!! やめろ!! あっ……!! このっ……ケダモノのくせにっ!!」クリスは喚いた。「離せっ!! 離してよっ!! 誰がっ!! あんたなんかとっ!!」

ゆっくりと、犬の動きが止まった。そして、

「なにを……」

高々と、犬は吠えた。普通の遠吠えとは明らかに違う声音で。まるで注目を呼ぶように。いや、それは確かに、皆を呼び集める意図が込められた吠え方だった。だがクリスには、その下に込められたもう一つの意図がはっきり感じられた。それはこう言っていた。「お前を見せ物にしてやる」と。

「やめて……、おとなしくして……」犯されるより、なお悪かった。「ごめんなさい、もう逆らわないから……。好きなだけ姦って……あたしを好きなようにして……」

犬はもう一声上げそうな気配だ。

「じゃ、じゃあ……ええと……あたしを……」クリスは必死で考えた。どうすれば、この犬をおとなしくさせておけるだろう? 犯されるのはやむを得ないとしても、人目に付かないように全てを終わらせるには、どうしたら良いのだろう?「あたしを……買って!!」

犬が動きを止め、訝しげに唸った。

「そう!! そうよ、あたしを買ってよ!! それなら、文句ないでしょう? 買ってくれるなら、あたしもおとなしく相手するから……」どっ、と涙がこみ上げてきて、クリスはそれを抑えることが出来なかった。「買って下さい……買ってくれてもいいでしょう? あたし……あたし……人間が相手だって、売りなんかやったこと無いのに……」抱え込むように電柱にすがって、クリスは泣いた。「売りだけは……やらなかったのに……、いいわよ、いくらで買ってくれるの? 1万? 2万? まさか20万てことは無いわよね」

20万、のところで鋭い啼き声があった。

「そう、商談成立ね」あははと笑って、クリスはすすり上げた。涙が止まらない。「20万でひと晩つき合って上げる。大金だわ。頑張らないと元が取れないわよ、お客さん」

クリスは腰をせり上げ、片手を廻して尻の肉を開いた。残った1本の腕では電柱にしがみついていられず、掌を地面について体重を支える。それで背中が上がりすぎたのか犬が姿勢を崩しそうになると、やむを得ずクリスは肘を折って肩を下げた。腕を曲げた状態では腕が持たないので肘で身体を支えると、もういっそ肩も胸も地面に着けたほうが楽だった。冷えた小便が水たまりになっていたが、もはやどうでも良かった。スカートも上着も、今着ているものは何もかも、二度と着られない状態になってしまっただろう。それも料金のうちだ、とクリスは内心で嗤った。20万を誰が払ってくれると言うのか。少なくとも、犬には無理だ。

クリスは両肩を着けて地面に這いつくばると、左右の手を後ろに廻して、自分で自分の尻たぶを掴んで、割った。

「ほら、今夜は貸し切りよ。思いっきり姦ったら?」犬が動こうとしないので、クリスは自分から尻をくねらせた。「ほら? どう? 気持ちよくない? ね、いっぺん思いっきり奥まで挿れてみたら? ほら……あ……ちょっと、長すぎるかも……ん……でも、大丈夫……ほら……ね……ああ……なんとか言って……」

犬の腰がゆっくりと引いた。それにつれて、腹の奥から入り口へとむかって、太いものが抜けてゆく排出感が移動してゆく。入り口付近の肉が引っぱられ、めくれ上がる感覚があった。

そして、突入。

「……っ!!」

出来たばかりの空隙が埋められる、一瞬の充填感。不覚にも、それは快感でさえあった。そして再び犬が腰を引き始めると、クリスは恐怖を押し殺して待ち受けた。自分の中に期待感のようなものが在るような気がして、それを次のひと突きで打ち消して欲しいと思いながら。


と、とりあえずこれで、「ニセ教祖」の封印を解いてもいいよね? って、もう12/20(月)の午前1時ですがな……(泣)。

<< 前の妄想 次の妄想 >>

<< 前へ Delusion Storage へ戻る 次へ >>