すいっち〜おん!! 3、2、1……しーん。
電源トラブルなんて、初めて遭遇したぞ。まったく。ディスプレイがいつまで経っても明るくならないから、「あれ〜? 電源、入れ忘れたかな?」って、もう一回入れ直して……それでも何も起こらないから、何度も何度も、カチカチッ、て……カチカチッ、て……(T_T)
電源スイッチを何度押しても、何も起こらないとわかって、正直、血の気が引いたよ。サイト立ち上げたばっかしなのに……まだ2週間そこそこなのに……最新のデータは、全部、マシンの中なのに……。バックアップはとったけど、それは1週間も前の話。サイトからFTPでダウンロードするっていう手もあるけれど、書いてる最中の話とか、アクセスログとかは、マシンの中にしか、ない。
どーしても電源がはいらないと知って、半分なみだ目になりながらも、マシンの筐体を開けて検査開始。ああ、どこが悪いんだろう……? 電源スイッチの線が切れちゃったのかな? どこかの接続がゆるんでいるのかな? まさか、まさかハードディスクが死んだなんてことは……イヤーーッ!! それだけは勘弁してぇ!!!
いろいろ調べたけれど、でも、悪そうなところは全然なくて……でも、電源だけは入らなくて……僕のマシン、いったい、どうしちゃったんでしょう?
そのうち、私は気がついた。電源コードを抜き差ししたとき、何の音もしないことに。いつもなら、電源コードを差しこんだとき(厳密には、本体裏の主電源スイッチを ON にしたとき)、一瞬、CPUファンがまわるのに。でも今日は、うんともすんとも言わない。こ、これは、もしや……
電源が死んだ?
不吉な予感が脳裏をかすめる。でも考えれば考えるほど、それが原因のように思えてくる。確かめねば……本当に電源が死んでしまったのかどうかを。しかし、どうやって?
数分後、わたしは隣に鎮座している5年くらい前に作った自作機の筐体を開けていた。スペックがかなり見劣りするようになった今、起動することはほとんどない。そのマシンの筐体を開け、電源部を固定しているネジを緩めていく……。これしかない、と思ったのだ。そう、実際に電源部を交換してみれば、はっきりする。CPU がパソコンの頭脳なら、エネルギーを供給する電源部は、パソコンの心臓だ。マシン同士の電源ユニットを交換するというのは、まさに心臓移植そのもの。しかもこの電源ユニット、現行マシンも旧マシンも、筐体に付属していたやつだ。拒絶反応が起きねばよいが……。
拒絶反応というのは、けっして冗談ごとではない。いや、いわゆる「相性」問題ではなくて……だって、現行マシンの CPU は Athlon なんだもの。Thunder-Bird コア、Slot A、750 MHz。電力バカ食いしそうなやつだ。だから現行マシンを自作するときも、わざわざ 300W の電源を搭載している筐体を買ったのだ。で、旧マシンの電源ユニットは…… 230W。
まっっったくの余談だが、現行マシンを自作したのは 1999 年の年末から 2000 年の年明けにかけてのことだ。世の中が 2000 年問題で戦々恐々としているときに、なんでわざわざ、そんな時期にマシンを作るかなー。トラブったとき、原因の特定に困るだろうとか、そういうことは考えないのか、俺は。
私のバカさ加減はともかく、電源の交換・据え付けは終わった。あとは、実際に電源が入るかどうか、確認するだけ。でも、もし 230W じゃ足りなかったら……あううう、ZooM Palace はむこう1週間くらい、更新をお休みします。マシンが死んでしまいました。新しい環境を構築し終えるまで、みなさましばしのお別れです。……そういうお断りを、マンガ喫茶かどこからか、書き込んでおかねばなるまい。はーん。
おそるおそる、電源スイッチを押し込んで……ふぅぅぅぅーーーーん……というファンの音がしたときは、本当にほっとしました。ああ、よかったあぁぁぁ。(T_T)
とにかく、これで復活……は、したけれど、やはり 230W では心配なので、明日にでも新しい電源を買ってこよう。ああ、また金が飛んでゆく……新しい CPU を買おうと思っていた金が……CPU にあわせて、新しいマザーボードを買おうと思っていた金が……いや、愚痴は言うまい。今は、マシンが無事に蘇ったことを喜ぶことにしよう。
それにしても、世の中なにがあるか、わからんなぁ、本当に。