【番外編2】卒業旅行


3月20日

美和子と卒業旅行に来て4日目、美和子一人先に帰国する。


美沙と美和子は卒業旅行と称して、東南アジアのある国に来ていた。

二人とも就職先も決まって、気持ちも一番開放的になっている時期である。

二人は今、ホテルのロビーにいる。

「美沙、ごめんね。急な事で」美和子は美沙に謝っている。

「いいのよ、仕方ないじゃない」

「どうせ明日には、私も帰るんだから」美沙は笑って言った。

美和子の親戚で不幸があり、美和子は予定より一日早く帰国することになった。

美和子はホテルの玄関前に待機しているタクシーに乗ると、空港へと急いだ。

「ああ〜ッ、今日、明日、一人か、つまらないわ」と言いながら、自分の部屋へ戻った。

美沙は時間を持て余していたので、明日の帰る準備を始めた。

準備を整え終えると、正午近かった。

「お腹も少し空いたし、外で何か美味しい物でも食べに行こうかな」

フロントにルームキーを渡すと、フロントマンが片言の日本語で話しかけてきた。

「オデカケデスカ?」髭を生やした中年の男であった。

「ええ、食事に行こうと思って」

「どこか美味しいお店知ってます?」美沙はフロントマンに聞き返した。

「ココノミセガ、ヒョウバンイイデス」フロントマンは地図を描きながら美沙に場所を教えた。

「サンキュー」と言いながら美沙は笑顔で手を振った。

フロントマンも笑顔で美沙を見送り、美沙が玄関を出るとニヤリと笑い、電話である組織に連絡した。

「女は居たよ」その一言で受話器を置いた。

人通りの少ない通りを美沙が地図を見ながら歩いていると、後ろから来た車がゆっくりと美沙の横で止まった。

止まると同時にすぐにドアが開き、美沙目掛けて二人の男が走ってきた。

美沙の背後から、クロロホルムが十分に浸み込んだハンカチが鼻を塞いだ。

美沙は少し身体を捻って抵抗したが、すぐに気を失ってしまった。

男達は手馴れているらしく、サッと美沙を抱き上げ車に乗せ、猛スピードで走り去っていった。


美沙が目を覚ました。

天井も壁も真っ白な何も無い部屋の内で、ストレッチャーの上に寝かされていた。

目は覚めたが、まだ頭がボーッとして、まだ何も考えることができないでいた。

身体もだるく、力が入らない状態である。

ドアが開き黒いフード付のローブを着た東南アジア系の女性が美沙の傍に立った。

女性は、微笑みながら美沙の腕をやさしくマッサージするように撫でまわし、英語で話しかけてきた。

美沙は英語は得意ではないが、片言の英会話くらいはできる。

「安心しなさい、あなたをホテルへ帰してあげます。」

多分彼女は、そのような事を言っているのだと、美沙は聞き取った。

そして女性は移動しながら、今度は美沙の脚を優しく擦りながら話を続けた。

「その前にあなたが今まで経験したことが無いような快楽を堪能させてあげます。」

「快楽?堪能?なにそれ」と思っているうちに、女性のマッサージの心地よさとまだ薬が効いているのか

だんだんと意識が薄れていった。


次に美沙が目覚めた時、先程とは違う女性が食事を運んできた。

いつの間にかストレッチャーの横にはテーブルと椅子が用意したあり、女性がテーブルの上に食事を置くと

「さあ、どうぞ召し上がれ」という仕草をした。

美沙はストレッチャーから降りて、身体がフラつくので女性の助けを借りて椅子に座った。

お腹が空いていたのと、まだ、頭の中がボーッとしていて何も疑わずに食事を食べた。

食事を食べ終えると、女性に「ここはどこ?」と、尋ねてみたが、微笑むだけで何も答えてくれなかった。

ティーを磁器の器に注ぎながら、英語で美沙に話しかけた。

「心配しなくてもいいわよ。」

「もうすぐあなたには、至福の時が与えられるわ」

「何なの至福の時って、教えて」美沙は片言の英語で聞き返した。

女性は微笑みながら、ティーを飲む様に勧めた。

美沙は喉も渇いていたので、疑いも無く飲み干した。

飲み干して美沙は、ただの紅茶だと思った。

女性が食器の後片付けするのを見ているうちに美沙の意識はだんだんと薄れていった。

薄れ行く意識の中で美沙は、紅茶の中に薬が入っていた事を悟った。


美沙が目を覚ました時、美沙は全裸でストレッチャーに寝かされていた。

意識が朦朧として、自分が全裸にされていることも気付かないでいた。

「あれから何時間たったのだろうか」

今は昼なのか、夜なのかさえも判らないでいた。

水着を着た女性が3人部屋に入ってきた。

美沙をストレッチャーから降ろすと、両方から美沙を支えるようにして、歩き出した。

もう1人がドアを開けると、シャワー室になっていた。

意識が朦朧として、身体に力が入らない美沙はシャワー室の壁に寄りかかり、

何とか耐えて立っているのがやっとだった。

3人の女性はシャワーのぬるま湯を美沙の身体に優しく満遍なくかけていった。

シャワーを止めると、ボディーソープで身体の隅々まできれいに洗い始めた。

美沙の媚裂から肛門にかけては特に念入りに洗っていた。

シャワーを終え、3人の女性は身体の水気を拭き取ると、隣の部屋へ美沙を連れて行った。

部屋に入れられると、今度は別の女性達が待機していた。

美沙は椅子に座らされ、コップに注がれた液体を無理やり飲まされた。

その液体は不味くは無く、オレンジジュースのような味がした。

美沙はまだ意識が朦朧としていて、女性達の成すがままにされていた。

そして、女性達は美沙に化粧を施し始めた。

化粧を終えると、一人が鏡で美沙に見せた。

これが自分なのかと思う程の濃い目の化粧で、髪はアップにセットされ、一気に大人びた感じがした。

今の自分を美和子が見ても、美沙だとすぐには気付かないだろうと思った。

この頃になると、美沙はなぜか身体の芯が疼くのを感じ始めた。

さっきの液体のせいだと思った。

先程、美沙が無理やり飲まされた液体は、この国の古くから伝わる媚薬であった。

その媚薬が効き始めてきた事で、美沙の身体の疼きは徐々に強まってきた。

媚薬が効き始めるのとは反対に、美沙の意識は徐々にはっきりしてきた。

「もう、私を帰してください」美沙は片言の英語で女性の一人に訴えた。

女性は微笑みながら言った。

「貴女は、幸運にも選ばれたのよ、ホテルには必ず帰してあげるから安心して、楽しむのよ」

「あなたにこの幸運を譲るから、今すぐ帰して」美沙は懇願した。

「駄目よ、この幸運は貴女のものなの、私達は不運にも選ばれなかったのよ」

女性は話しながら、美沙の手を引き隣の台に横になるように言った。

台は婦人科にある分娩台のような形をしていた。

美沙は嫌がり抵抗した。

一人の女性が指をパッチンを鳴らすと、どこからともなく東南アジア系の男が二人現れ、

力付くで、美沙を台の上に乗せ、足首を持って大きく股を開かせ台に固定した。

美沙は今、大きく股を開いた分娩スタイルにされていた。

大きく開いた股の間に一人の女性が跪き、剥き出しになった美沙の媚裂をゆっくりと撫で回した。

「ううッ」と美沙は呻いた。

媚薬のせいで先程から身体が疼いていたところへ媚裂への愛撫である。

美沙は甘く切なげな呻き声を発しながら、腰をくねらせ始めた。

女性は美沙の媚裂に愛撫を加えながら、媚裂の入り口をゆっくりと左右へ割り開いていった。

ビンに入ったトロリとした液体を指で掬うと、美沙の媚裂の奥の内襞に塗りこんでいった。

美沙は何を塗りこんだかは判らないが、それが淫らな薬であることは想像出来た。

「うッ、うう・・・」

美沙は顔を真っ赤にして大きく仰け反り、双臀をクリッ、クリッとよじる。

台から降ろされると、下着も着けずに黒いレースのドレスを着せられた。

フードを被った黒いローブを着た女性二人を先頭に、美沙は次の部屋へと連れて行かれた。

美沙は黒いローブにフードを被った左右の女性に手を引かれるように、先頭の二人の女性に続いた。

美沙の後ろには、先程、美沙を無理矢理台に乗せた二人の男達が続いた。

ドアを開け、薄暗い廊下を美沙は二人の女性に引かれるように進んだ。

美沙は歩きながらも媚薬の疼きで双臀をよじり、腰をなまめかしくくねらせていた。

東南アジア特有のリズミカルな太鼓の音が聞こえてきた。

薄緑色のドアを開けると、小さなホールらしき舞台の上に出された。

スポットライトが美沙の身体を照らし出した。

舞台の中央で美沙達は止まった。

美沙達が止まるのと同時に太鼓の音もピタッと止んだ。

薄暗くてよく分からなかったが、客席は満席のようだ。

これから始まる淫らなショーを期待したように目だけが輝いていた。

女性達は観客達に満遍なく美沙を見せるために、その場で美沙を右に向けさせると、今度は左に向けさせた。

そして、正面に向かせると先頭にいた二人の女性が美沙の着ているドレスに手をかけた。

美沙の横の二人の女性達が、美沙の腕を横に真っ直ぐ引っ張っているので、美沙は十字架のような形になっている。

「ううッ・・・・」

媚薬が効いているのか、美沙は小さく呻き声を上げると苦悶の表情をして腰をくねらせていた。

女性がゆっくりとドレスを脱がすと美沙の足元にパサッと落ちた。

美沙の十分に大人に成りきった肉付きのよい官能的な裸体が観客達の前に曝け出された。

ドレス姿の時とのあまりの違いに、観客席からは驚きのような歓声が聞こえた。

後ろに居た男の一人が、美沙の背後からプルンと剥き出た乳房をタプタプと揉みながら、

首筋や背中に舌を這わし始めた。

もう一人の男は、美沙の前にしゃがみ込んで美沙の太腿を撫で、ムチッ張った双臀をこねるように撫でまわしている。

美沙は後ろの男にもたれかけ、身体をくねらせながら立っているのがやっとだった。

前にしゃがみ込んだ男は美沙の媚裂を割り開き、舌を使って女芯を撫で回したり、吸ったりと愛撫を加えた。

「う、ううん・・・・」

美沙は切なげな呻き声を上げると、媚裂を男の顔に押し付けるように腰を前後に振り始めた。

顔を横に向け、後ろの男の唇を貪るように吸い始めた。

場内は静まり返り、美沙の甘い呻き声だけが聞こえていた。

女性達によって、円柱状に巻かれたマットが用意された。

マットが用意されると、男達は美沙から離れた。

唇を吸っていた男との別れを惜しむかのように唾液がツーと糸を引いた。


円柱状のマットを横置きに、お腹にマットが当たるように美沙は四つん這いの姿勢をとらされた。

そして、さらに顔と腕を床に着けさせられた。

お尻だけ高く突き上げた格好になった。

一人の女性が液体の入ったビンを持って高く突き上がった美沙のお尻の後ろに立った。

そして、しゃがみ込むと、もう十分に潤っている媚裂を割り開き、先程、美沙の媚裂に塗りこんだ媚薬より、

もっと粘度の濃いドロリとした媚薬をビンから掬い上げると媚裂に塗りこんでゆく。

「うッ、ああ、あうッ」

美沙が呻き声を上げると、双臀をゆするように悶え始めた。

もうたまらないという様に悲鳴を上げて悶えだした。

切なげにゆれる双臀、すすり泣くような呻き声。

何でもいい、誰でもいい、身体の中をかき回してほしい・・・・。

そう云わんばかりに美沙は悶える。

スポットライトが、一つのドアを照らした。

ドアが開き、大きな真っ黒の巨体がゆっくりと歩み出てきた。

ポニーくらいはある黒毛の犬であった。

犬はゆっくりと美沙の方に進んできた。

犬は美沙の熟し開ききった媚裂の前で止まると、クンクンと鼻を鳴らし、鼻先で美沙の陰毛をこね回し

媚裂を押し開くようにして舌先を分け入らせてくる。

熱くザラザラした舌が、美沙の媚裂の内襞をペロペロ舐め始めた。

「あ、あ・・・」

久しぶりの感触であった。

美沙は久しぶりの感触を確かめるように、うつろな目で後を向いた。

黒い大きな犬が見えた。

女性達は美沙が犬を見ても狼狽しないことを不思議に思った。

美沙は大学に入学してからは、アパートでの一人暮らしの為、マールとの関係は

偶に実家に帰った時にするだけになっていた。

それと、マールも7歳になりかなり老犬になっていた。


犬は美沙の媚裂を舐め続けている。

大きな舌が美沙に女芯を舐めながら、媚裂の最奥へともぐりこむ。

「ああッ、はやく・・・」

美沙の肉襞はヒクヒクと蠢き、愛液を吐き出し始めている。女芯も硬く尖ってきた。

美沙はもう我慢できない、というように双臀を振って、入れてほしいと催促した。

犬はハァハァと舌を出し、美沙の腰に前肢を絡ませ、むしゃぶりつくように腰を寄せていく。

先が尖って長大な真っ赤な犬の肉棒が見えた。

犬が必死になって腰を振るが美沙の媚裂の上をかすって、なかなかうまく挿入できない。

見かねた女性が犬の肉棒を掴んで、美沙の媚裂へと導いてやった。

「うッ、ああ〜ッ」

美沙が待ちかねたように、悦びの呻き声を上げた。

真っ赤な犬の肉棒が、美沙の媚裂にゆっくりと分け入っていくのが、観客達の眼にもはっきりと見えた。

「くッ、くく・・・」

犬の肉棒があまりにも長大な為、半分くらいしか美沙の媚裂に収まらないでいた。

美沙は口をパクパクして、小刻みに呼吸をしている

「う、ううッ・・・」

「き、きついわ」

美沙の身体から玉のような汗が流れ出した。

美沙は上半身うつ伏せ状から、腕を立てて四つん這いの姿勢をとった。

四つん這いの方が、犬のリズムに合わせ易いからであった。

美沙は瞳を閉じると、深呼吸をして身体中の力を抜いた。

美沙は以前、土佐犬のタローとしたことがある。

少しきつかったが、何とかタローの肉棒も収めた経験があった。


先程、背後から美沙の乳房を揉んでいた男が、横から美沙の下に潜り込みタプタプと揺れる乳房に吸い付いた。

片方の乳房を掴むと、硬くツンと尖った乳首を指で揉みほぐし始めた。

「ああん・・・」

美沙の口から涎が垂れた。

男は舌と唇を使って美沙の乳房に巧みに愛撫を加える。

もう一人の男が美沙の顔の下に潜り込むと、しばらく美沙はうつろな瞳でその男と見詰め合っていた。

美沙は徐々に顔を下げるとその男の唇と舌を貪るように吸い始めた。

男と美沙の舌が絡まり合っている事が観客からも分かった。

男は美沙に唾液を送り込むと、美沙はゴクリと唾液を飲み込んだ。

美沙の媚裂からは愛液が溢れ出し、犬が腰を振る度に、美沙の媚裂へ徐々に深く入り込んでいく。

内襞が待ちかねたように犬の肉棒に絡みつく。

犬が激しく美沙の媚裂に腰を打ち付ける度に、犬の大きな睾丸が美沙の無防備になった女芯に打ち当たる。

「ああ〜ッ、ああ〜ッ」

美沙は恥ずかしげも無く、大きな声で喘いだ。

犬に快楽を与えられて喘ぐ、姿に美沙が本当に感じている事が、観客達にも分かった。

美沙の裸身がせり上がるように仰け反った。

美沙の腰が硬直してプルプルとつった。

美沙はハァハァと肩で息をしては、ヒイッと悲鳴じみた喘ぎ声を上げた。

犬のリズムに合わせて、美沙は腰を激しく振り出した。

「ヒッ」

ひときわ美沙が大きく呻いて仰け反った。

犬の肉棒の先端が、美沙の最奥にある子宮口に達した瞬間であった。

美沙の媚裂の中に犬の肉棒がすっぽりと納まった。

「オーッ」

観客席から驚きの声が上がった。

まさか、小柄な美沙の媚裂の中にあれほど太く、大きな犬の肉棒が完璧に納まるとは、誰も思ってもいなかったようだ。

サポートの女性達も驚いていた。



美沙は色白なので、のしかかっている黒い犬との対照がひときわ強烈であった。

「う、う・・・うむ・・・」

犬が突き上げる度に、美沙の乳房が大きく揺れ、犬に応えるように腰が大きくうねり始めた。

「ああ・・ああん・・」

「ああ、たまらないわ・・・あうッ」

美沙の眼はうつろになり、頭を左右に振って、口は半開きの状態で涎が垂れだした。

美沙にとっては久しぶりの快感であった。

観客達は美沙の喘ぐ姿に食い入るように見入っている。

内襞がひとりでに快感を貪る動きを見せ始め、美沙は官能の渦に溺れ、頭の中はうつろに灼けただれ

訳が分からなくなっていく。

犬の腰の動きが一段と早くなったかと思うと、美沙は満足に息も出来ない状態に追い込まれていく。

「ひッ、ひッ・・・・」

美沙は四つん這いの腰を跳ね上げ、乳房を揺さぶり、黒髪を振りたくって悲鳴のようなあえぎ声を上げ続けた。

美沙はめくるめく絶頂へ向けて追い上げられていく。

「うッ・・・」

短く呻いた美沙は絶頂に達した。

仰け反った美沙の顔は恍惚の表情であった。

そして、犬の腰が止まると、美沙を跨ぐようにして後ろ向きの姿勢をとった。

美沙と犬はお尻とお尻を合わせた格好になった。

美沙はハァハァと肩で息をしている。

これからが犬の射精の本番であることは、美沙は十分に知り尽くしている。

周りから見れば分からないが、美沙の中で犬の肉棒は律動しながら射精を始めている。

その律動に美沙は、グラグラと頭をゆすり、悶絶せんばかりに呻く。

身体の芯がひきつるように収縮を繰り返し、内襞が快美を貪ろうと蠢く。

美沙の唇を吸っていた男が体勢を入れ替えて、自分の肉棒を美沙の顔の前に曝け出すと、美沙はむしゃぶりつくように肉棒に吸い付いた。

男は気持ち良いのか天を仰いで呻き声をあげた。


犬の精液がもう収め切れないのか、美沙の媚裂から陰毛を伝って、ポタリ、ポタリと床に垂れ落ちている。

「あ・・・あああッ」

美沙の身悶えが一段と露になった。

美沙は背筋をそり返して仰け反り、痙攣が汗まみれの白い裸身に走った。

ほとんど悲鳴に近い声をあげて、美沙は2度目の絶頂へ昇りつめた。

すでに熱くなっている美沙の媚裂は、気を失っていても犬の肉棒の律動に反応した。

肉棒を離すまいと内襞が絡みつく。

美沙は気を失っていても、媚裂だけは別の生き物のように快楽を貪った。


「お客様、お客様、」

美沙はホテルのフロント係に揺り起こされた。

目覚めた美沙は、ホテルのロビーのソファに横たわっていた。

ハッと、我に返った美沙は驚いたようにとび起きた。

「お客様、もうそろそろ御自分のお部屋でお休みになりましたら」

ロビー係は流暢な日本語で話した。

美沙は自分の服装を見た。

ホテルを出た時のままの服装であった。

外を見るともう夜であった。美沙はフロントを見た。

「あの〜う、髭を生やしたフロント係りの人は今どこに居ますか?」

美沙はロビー係に聞いた。

「このホテルには、フロント係りに髭を生やした者など一人も居ません。」

「でも、私に地図を描いて・・・」

美沙はジーンズのポケットに手を突っ込んで地図を探したが出てこなかった。

「お客様、夢でも見てたのでは?」

ロビー係はうんざりとした表情で美沙に言った。

夢なんかではない。

その証拠に、美沙の膣はあの黒い大きな犬の肉棒の感触が残っていた。

「随分、お疲れのようですので、お部屋まで随行いたしましょうか?」

ロビー係が美沙に聞いた。

「いえ、だ、大丈夫です。」

美沙はフロントへ行き、ルームキーを受け取ると部屋に戻った。

翌日、美沙は帰国すると、実家のマールに会いに行った。



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