【番外編3】獣医助手 美和子


9月7日 久しぶりに美和子と会う。


卒業後、美沙は都内の動物病院に勤めた。

美和子は○○大学霊長類研究所○○モンキーセンターに勤務していた。

霊長類研究所といっても、世界中の猿を集めた、猿だけの動物園のようなものである。

遊具類なども充実し、休日になると近隣の県からも大勢の人達が遊びにやってくる。

まだ大学を出たばかりの美和子は、そこで獣医助手として勤務していた。

「美和子、久しぶりね。」

都内の喫茶店で、美沙と美和子は久しぶりに再会した。

卒業後も連絡を取り合っていた二人だが、今まで休日が一緒になる事が無く、久しぶりの再会であった。

「本当。」

「卒業式以来だから、もう半年近くになるわね」

美沙と美和子、久しぶりの再会に話が弾んだ。

「美沙は彼氏できた?」

美和子は美沙に尋ねた。

「ま、まだよ」

美沙は少し顔を赤らめた。

美沙は「マールが彼氏よ」とは口が滑っても言えない。

それと、もうマールは老犬になったので、新しい犬を物色している最中であった。

「そう言う美和子はどうなのよ?」

今度は美沙が美和子に問い掛けた。

「え、・・・わ、わたしもまだよ」

美和子は一瞬たじろいだ。

最近、美和子は1頭のチンパンジーと肉体関係を持つようになっていた。

美和子もまさか「今度の彼氏はチンパンジーよ」とは言える筈が無かった。

お互いこの手の会話は話づらくなり、他の話題へと移っていった。


美和子は窓ガラス越しに外を見た。

大勢の人が行き交い、渋滞して止まっている車の列。

「ああ、やっぱり都会なのね。」

美和子の勤務先は地方都市の外れの小高い山の一角にあった。

「ねえ、美和子の仕事って、毎日猿ばかり診てるの」

美沙はコーヒーに口を付けた。

「それが違うのよ、牛とか、豚も診るのよ」

外を見ていた美和子が美沙を見て言った。

「はあ?」

美沙はキョトンとした。

「うちの施設の近くには、酪農農家が多いのよ。」

「でもね、近くに獣医が居ないのよ、だから農協の委託を受けて、定期的に私達が検診に回るのよ」

美和子は身を乗り出して言った。

「偶には気分転換になっていいわね」

美沙はコーヒーカップを置いた。

「まあね・・・」

美和子はまた外を見た。


2日前

美和子は先輩獣医の川上と二人で朝倉養豚場へ向かっていた。

「山野君は朝倉さん所は初めてだろ?」

川上は車を運転しながら聞いた。

「はい、初めてです。」

美和子は助手席に座っていた。

「あそこに数頭の牡豚が居るんだが、その豚の子供達が食肉部門で3回も農林水産大臣賞を取ったんだよ。」

「だから、朝倉の親父その自慢話ばかりするんで、嫌になるよ」

「でも、施設は自慢するだけあって、他の養豚場と違ってすごく綺麗に整備されてるんだ。」

話し込んでいるうちに朝倉養豚場に着いた。

車から降りたが、養豚場特有の臭いがしない。

「豚は元来綺麗好きな動物だから汚い所で飼育するとストレスで病気になる。というのが、ここの親父の持論なんだ」

歩きながら川上は話した。

向こうから、朝倉らしき初老の男が近づいてきた。

「お早うございます。」

川上が軽く頭を下げたので、美和子も頭を下げた。

「何だ、川上君今回は女連れかい」

朝倉はニコッと笑った。

「ええ、今日は助手を連れてきました。」

「この春、こちらに来た山野君です。」

川上が紹介した。

「山野美和子です。よろしくお願いします。」

美和子はペコリと頭を下げた。

「こちらこそよろしく、お姉ちゃん」

「さあ、それじゃ早速診て行ってくれ」

豚舎に着くまでの間、朝倉の自慢話ばかり聞かされた。

(川上先輩が行っていたとおりだ)と、思うと美和子はクスッと笑った。

豚舎の中に入ったら、朝倉が自慢するだけあって、糞尿等隅々まで綺麗に掃除されており、

豚舎特有の臭いは少しするが、気になる程ではなかった。


「これが最後の1頭ですね」と、美和子が言うと。

「いや、これから種豚を診に行くんだよ」と、川上が少し疲れた顔で言った。

最後の1頭を診終ると二人は種豚の豚舎に向かった。

「種豚の豚舎はもっと綺麗にしているよ」と、川上が教えてくれた。

種豚の豚舎に入ると、白衣に着替え、真新しい長靴に履き替えされ、消毒槽を渡りエアシャワールームを通って

やっと種豚達と対面した。

(いくらなんでも、エアシャワーは要らないでしょ)と美和子は思った。

それにしても、ここは先程の豚舎よりも、もっと清掃が行き届いていた。

朝倉が居た。

「朝倉さん、あちらは全頭異常なしです。」川上が検査結果を伝えた。

「ご苦労さん」朝倉は当然という顔をして言った。

朝倉が美和子に言った。

「姉ちゃん、種豚の精液の採取をするとこを見た事あるかい?」

「いえ、実際には無いです。」美和子が答えた。

「じゃ、今から息子がやるから見て行くがいい」

朝倉は手招きして歩き出した。

「いえ、またの機会に・・・」

「まあ、良いじゃないか、そんなに見られるもんじゃないし。」

美和子が断ろうとした途中で、川上が横から口をはさんだ。

朝倉の後について行くと、牡豚達が緑の芝生の広場に数頭居た。

ストレスを溜めない様に昼間は外で放畜されている。

朝倉はその内の1頭を指差し、この豚の子供が大臣賞を取ったんじゃよ。」

と、自慢げに教えてくれた。

身体も綺麗に洗われており、毛の艶もあり、毎日ブラッシングをされているみたいであった。

身体も他の牡豚に比べると大きく、美和子はその豚の睾丸に注目した。

他の牡豚に比べると、睾丸の大きさが群を抜いていた。

「立派な睾丸をしてますね」川上が朝倉に言った。

「ああ、だから良いんじゃよ」

朝倉が満足そうに笑みを浮かべた。


柵から一頭が隣の柵へ出されると、準備してあった擬牝台にのしかかった。

息子の手が豚の包皮内の尿溜りの尿を搾り出した。

豚が腰を振り始めると、包皮から細長く先端が螺旋状になったペニスが、包皮を出たり入ったりしている。

美和子は大学時代教科書で見たことはあるが、実物を見たのは初めてであった。

息子の手が豚のペニスの先端を掴むと、液体で包皮口からペニスの先端へと洗うようにしてかけ流した。

「あれは何をしてるんですか?」

美和子は朝倉に聞いた。

「あれは、体温程度に温めた生理食塩水で豚のちんぽを洗うのさ」

「そうすれば、細菌や、汚れが精液に混ざるのを防ぐのさ」

朝倉は答えた。

「こんなのは、人間で言えばセンズリさ」

「種豚の悲しいところは、牝豚の味を知らずに一生を終わるということかな」

朝倉がポツリと言葉を漏らした。」

精液の採取を見終えると、川上と美和子は一頭、一頭検診していった。

「朝倉さん、すべて健康で問題ないですね。」

川上が朝倉に報告すると、美和子と川上は養豚場をあとにした。


美和子は精液採取を見終えてからは、なんとなく悶々とした気分になっていた。

豚のペニスってどんな感触なんだろう?

あのコルク栓抜きの様な先端で突きまくられたらどんな感じだろうか?

あんなに細くて快感が得られるのだろうか?

美和子の獣性が心の中に現れ始めた。

そして、朝倉がポツリと漏らしたあの言葉が頭から離れなかった。

牝の味を知らずに一生を終える。

なんと悲しい事だろうと美和子は思った。

その夜、美和子は悶々とした気分で眠れなかった。

美和子はこの悶々とした気分をリオに慰めてもらおうと思い、

Tシャツにパンティだけの格好で宿舎を抜け出して猿舎に向かった。

猿舎に入るとリオの居るケージの扉を開けて中に入った。

奥で黒い物体がムクッと起き上がった。

「リオ」と、呼びながらTシャツを脱ぎ捨てた。

黒い物体はリオという名のチンパンジーであった。

リオは美和子に駆け寄り、美和子はリオを抱きしめた。

「おねがい、リオ、慰めて」

リオは美和子の乳首に吸い付き、掌で片方の乳房を揉み始めた。

「ああッ」

美和子の口から甘い呻き声が漏れた。

リオとの交尾の最中にも美和子の脳裏からは豚のペニスが離れなかった。


翌日になっても悶々とした気分は続いた。

明日は美和子の非番の日、久しぶりに美沙と会う日であった。

その日の深夜、美和子は車に乗って朝倉養豚場に向かった。

朝倉の家は養豚場から随分離れた所に有る為、夜の養豚場は無人になっている。

美和子は養豚場に着くと、種豚の豚舎へと急いだ。

豚舎は鍵が掛けられているため、餌の搬入口から進入した。

美和子の心臓は期待感と不安感でバクバクと音が聞こえるくらい高鳴った。

すでに乳首はツンと立ち、硬くしこっているのがTシャツの上からでも分かった。

豚舎の中は小さな豆電球が点いているだけなので、薄暗く9月の上旬ということもあって、

ムッとした暑さだった。

豚達は、意外な進入者に驚き、ブーブー、キィーキィーと鳴声を上げたが、やがて静まった。

美和子は柵の中の豚を1頭、1頭見て周り、目的の豚を見つけた。

「居た」

美和子は思わず口走って、慌てて掌で口を塞いだ。

種豚は美和子を見ている。

「安心しなさいよ、危害は加えないから」

美和子はそう言いながら、擬牝台の有る柵の扉を開け、持って来た布製のバッグから生理食塩水を取り出し擬牝台の側に置いた。

種豚の扉を開けて、美和子はバッグを持って柵の中に入って行き、敷き詰めてある藁をバッグに詰めて枕状にした。

種豚は美和子がバッグに藁を詰めている間、反対側で美和子していることを見ていた。

暑さで汗をかいたため、Tシャツが肌にペタリと張り付くので、美和子はすそから巻き上げるようにTシャツを脱いだ。

美和子の形の良い乳房がプルンと震えた。

湿ったTシャツを柵にかけて、上半身裸になった美和子は種豚を追い払うように擬牝台の有る柵へと誘導した。

種豚は擬牝台を見ると、素早く覆い被さり、すぐに腰を振り始めた。

「ちょ、ちょっと、あんた早いわよ」

美和子は慌てて、包皮を掴むと包皮内の尿を搾り出した。

バッグから、生理食塩水を取り出し、包皮から出入りしているペニスを掴むと綺麗に洗い始めた。

初めて豚のペニスを握った。

「思ったよりも弾力があるのね」

美和子はもっと固いものだと想像していた。

これが今から、自分の子宮に入って来ると思ったら、美和子の媚裂は愛液でねっとりと濡れ始めてきた。

「さあ、準備OK」

「さあ、台から降りなさいよ、本番はこれからよ」

美和子は身体ごとぶつかる様にして、豚を擬牝台から降ろした。

「今日はあんたに牝を体験させてあげるわ」

豚はまだ興奮しているせいか、包皮からペニスが忙しなく出たり入ッたりしている。

興奮している豚を何とか元の柵に戻した美和子は、急いでショート丈の黒のスパッツとパンティーを脱ぎ捨てた。

脱ぎ捨てられたパンティーの中心にはシミが広がっていた。

全裸になった美和子は豚の目に前で仰向けになり、枕状にしたバッグを腰の下辺りに入れた。

「さあ、いらっしゃい。」

美和子は豚の目の前で腰を振って催促した。

豚は美和子には見向きもせずにクルッと向きを変えて、美和子から離れていってしまった。

「あらら、振られちゃったのかな、私。」

美和子は移動して、今度は豚の目の前で四つん這いになった。

「さっきは、ごめんなさい、この方が良いのよね?」

美和子は、尻を振ってみた。

豚は、またそっぽを向いて美和子から離れていった。

「・・・・・」

「どうしたの?」

「私がお気に召さないの?」

美和子は尻を豚に向けて後退りしながら、豚を追い回した。

「ふうー」

美和子は立ち上がり、ため息をついた。

「なによ、私は擬牝台以下って事?」

「・・・・・擬牝台・・・」

「そうだ」

美和子は閃いた。

柵から出て、擬牝台の上に覆い被さるように乗ると、身体をくねらせ擬牝台の臭いを身体に擦り付けた。

種豚の柵に戻り、豚の近くに行くと、種豚は鼻息が荒くなり、興奮し始めた事がすぐに分かった。

美和子は急いで仰向けになり、腰の下にバッグを入れた。

ゆっくりしていたら、豚に押し倒されそうな気がした。

「さあ、いらしゃい。」

「私の可愛い牡豚ちゃん」

美和子は豚を迎え入れるように両腕を前に伸ばすポーズをとった。

豚は突進するかのように美和子に向かって来た。

正直、この時美和子は恐怖を感じた。

豚は、美和子の前でスピードを緩め、鼻先で美和子の媚裂を匂いを嗅ぎながら弄った。

「あん、」

媚裂に豚の冷たい鼻先を感じた時、思わず甘い声が出てしまった。

少しの間、美和子の媚裂を弄っていた豚は、覆い被さるように美和子の身体に乗って来た。

今、種豚の顔が美和子の目の前にある。

豚の包皮から激しく出入りするペニスが、美和子の下腹部を擦る。

「あはっ、世話が焼ける童貞ちゃんね」

美和子は激しく出入りするペニスを捕まえると、腰を浮かして媚裂の位置が合うようにバッグを調整した。

美和子はコルクの栓抜きの様な、豚のペニスの先端部分を十分に濡れた媚裂に挿入した。

ニュルと先端が入ると、豚は激しく腰を押し付けてきた。

美和子の媚裂と、豚の包皮は今は完全に密着した状態になった。

豚が腰を押し付ける度に、密着した包皮が美和子の媚裂と女芯を擦り、美和子の官能を刺激する。

激しく挿入された豚のペニスは、美和子の膣の中を暴れまわり、螺旋状の先端があちらこちらの内襞を不規則に擦る。

その動きにペニスを咥えこんだ媚裂から、ジクジクと愛液を滴らせ密着した媚裂と包皮の間からグチュグチュと湿った音が聞こえだした。

豚のペニスは美和子の最奥へとぶつかり、ぶつかっては退いてゆく。

「あ、あううッ・・・」

内襞は退く豚のペニスを逃すまいと絡み付こうとする。

ジワジワとただれた快美が湧き上がり、美和子を溶ろかしていく。

美和子の媚裂からは愛液が溢れ出し、膣の中を往復する豚のペニスが密着した包皮の中に愛液を掻き込んでいく。

美和子の子宮は緩み、口を開けて豚のペニスの侵入を待ち焦がれている。

そんな美和子を焦らすかのように、豚のペニスは子宮口の横に当たっては退くという事を繰り返した。

「ああん、ああうんん・・・・」

美和子は官能の渦に溺れ、無意識のうちに豚の首に腕を巻き付け、豚の腰を押し付けるリズムに合わせ腰がくねり始めた。

豚のペニスを子宮に迎え入れようと、腰が豚のリズムに合わせて勝手にくねる。

大きく腰をくねらせた時、ぐにゅぐにゅという感じで美和子の子宮の中に挿入された。

豚が一際大きく、ドンッと腰を美和子に打ち付けると螺旋状のペニスの先端が、子宮口を突き抜け子宮の中に入った。

「ああ〜ッ」

美和子は待ちわびた事が達成された悦びを感じた。

美和子は両脚を豚の尻に絡みつかせて、もっと深く入るように脚を精一杯の力で絞った。

豚はペニスが子宮に入ると、腰を押し付けるのを止めた。

豚のペニスの先端の螺旋部分が子宮内に挿入されると、美和子の子宮口は豚のペニスを逃すまいと硬く閉じる。

豚と完全に繋がった美和子は、豚の射精が終わるまで身動きが取れなくなる。

ここで、もし、朝倉に見つかっても逃れることはできない。と、一瞬脳裏をかすめたが、

それよりも豚と雌雄一体に成れたことの方が嬉しかった。

シャッ、シャッと、豚が美和子の子宮に射精し始めると、美和子はビクンと仰け反って呻いた。

美和子は子宮に注がれる生暖かい液体を感じた。

シャッ、シャッと、射精する度に、豚のペニスは膨らみ、ペニスの先端が振るえて子宮の内壁を擦る。

子宮の中を愛撫される快美の感覚に美和子は、いつしか意識は朦朧となりグラグラと頭を左右に振り始めた。

「ああ、いいわ・・・たまらないわ・・・ああ〜ん」

肉がひとりでに快楽を貪る動きを見せ始め、美和子の身体を溶ろかしていく。

朦朧とする意識の中で、美和子は雌雄一体に成るとはこういう事だと思った。

豚が射精する度に体を小さく震わせると、豚の包皮に密着した美和子の媚裂と女芯に伝わり、その震えが美和子の身体の

外側全体に伝わる。

豚のペニスから、子宮全体に伝わり、その震えが美和子の身体の中を震わせ、身体全体で豚の震えを感じる。

この快美な快感は牝でなければ得られない。

徐々に粘度を増していく豚の精液。

ドクッ、ドクッと美和子の子宮に注ぎ込まれる。

豚舎の蒸し暑さも手伝って、美和子の身体は玉の汗でべっとりと濡れている。

白い裸体を豚にしがみ付かせ、悶え、甘くすすり泣くように呻く美和子。

深夜の豚舎に美和子の快美の呻き声が響き渡った。

豚の射精時間は長く、このまま永遠に続くのではないかと美和子は思った。

30分後、喘ぎ、呻き続けた美和子と豚との別れの時が近づいてきた。

豚が美和子の子宮に粘度を増したゼリー状の精液を射精し始めた。

それが、豚のペニスが美和子の子宮に別れを告げる合図であった。

ゼリー状の精液を吐き出しながら、ペニスはゆっくりと子宮口から抜け出ようとする。

美和子は豚のペニスとの別れを惜しむかのように、豚の尻に絡ませた脚を絞り媚裂を包皮にグッと押し付けた。

射精が終わり、ぐったりとした豚のペニスが美和子の膣の中に留まっている。

美和子はせがむように腰を振り、膣の中に留まっているペニスに刺激を与え続けた。

やがて、美和子の願いも虚しく豚のペニスは、美和子の愛液が浸み込んだ包皮の中に納まった。

(ああッ、もっと、もっとちょうだい)

美和子はおねだりするために、媚裂を包皮に力いっぱい押し付け、腰をくねらせ、包皮ごと揺すって刺激を与え続けた。

ぐちゅぐちゅと湿った音が豚舎に響いた。

しばらくして、美和子はあきらめて、疲れたようにぐったりと身体中の力を抜いた。

豚は何事も無かったように美和子から離れていった。

しばらくの間、豚との交尾の余韻に慕っていた美和子は上半身を起こした。

「どう、人間の牝は?」

「お気に召して?」

「私は満足よ、牡豚ちゃんに」

豚を見詰めて美和子は言った。

身体に力が入らない為、よろけながら立ち上がると、豚の精液の重みをズシッと子宮に感じ、自分の子宮の形までわかる。

腰に宛がっていたバッグを拾い上げると、詰めていた藁を振って全部出した。

脱ぎ捨てたスパッツとパンティを拾い上げた時、内腿に生暖かい液体がゆっくりと降りてくることを感じた。

見ると豚の精液であった。

子宮から出る時に少し漏れたものが、降りてきたのだった。

「チンパンジーのリオの精液なら、入り口で固まるから漏れることは無いのにね」

美和子はパンティで拭き取ると、美和子は豚の方に振り向いて言った。

「なかなか良かったわよ。」

「また今度も逢いましょ、私の可愛い牡豚ちゃん」


「美和子、美和子ったら」

美和子はハッと我に帰った。

「さっきから、外見てボーッとしちゃって」

「私の話聞いていた?」

美沙は少し怒っていた。

「ごめん。」

美和子は両手を合わせて、拝む格好をした。

「もう、久しぶりに会ったのに美和子ったら」

美沙は笑顔で言った。

「本当に、ごめんね。」

「今日、少し寝不足なの」

美和子の子宮の中には、まだ今朝の豚の精液が滞留したままであった。

美和子は今日一日は漏れ出すことは無いと思い、漏れた時の準備はしてこなかったのである。

窓の外は相変わらず車の渋滞が続いていた。・・・・・



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