【番外編1】美和子


7月25日

美和子と塾の夏季合宿に来た。いよいよ受験モードに突入。

ガンバルぞ!


美和子が友達の美沙と昼食を摂っていた時だった。

「美和子、三本松で待っているから」

川田は、食器を返却口へ返す途中美和子の耳元で小声で言った。

「へ〜ェ、今からデート?」

「羨ましいわ」美沙は美和子に顔を近づけて冷やかす様に小声で言った。

「そ、そんなんじゃないわよ」美和子は少し顔を赤らめた。

「そういう美沙はどうなのよ」

「本当はカッコいい彼氏が居るんじゃないの?」美和子は怪しいぞという顔をして美沙に切り返した。

「い、居るわけないじゃない。」美沙は美和子と視線をずらした。

まさか愛犬のマールが彼氏なんて言える訳が無かった。

山野美和子、響野美沙二人は同じ高校の三年生だ。

美和子達は、大学受験の為に塾での夏期合宿に出席していた。

合宿先は、美和子の住んでいる街から電車で1時間程の処にある高木山青少年センターである。

1週間の予定で今日が3日目であった。

美和子は食事を済ませると、川田が待つ場所へと急いだ。

川田とは、付き合い始めて8ヶ月位になる。

もちろん川田と肉体関係を結んだことは数回ある。


「ごめん。」

「川田君待った。」美和子は息を切らせながら、約束の場所に着いた。

木の裏側に回ってみたが、川田の姿は見えない。

「どうしたんだろう?」

「私より先に出た筈なんだけど」

美和子は木にもたれかけながら、川田を待つ事にした。

川田を待ち始めて5分が過ぎた頃、美和子の前5m程の所に野猿が1頭現れた。

「そう云えば最近、野猿が里山に下りて来て畑の作物を荒らすと聞いてたわ」

美和子は野猿と目を合わせないように、そっと木の反対側に回ろうとしが、そこにも野猿が居た。

美和子は不安になり、ゆっくりと周りを見回した。

「ひッ」知らぬ間に美和子は野猿達に取り囲まれていた。

野猿達のテリトリーに美和子は知らずに入り込んでしまったのであった。

「キーィッ」と1頭の野猿が美和子めがけて牙をむいて駆け寄ってきた。

それを合図に他の野猿達も牙を向いて走り寄って来た。

「ひッ」美和子は引きつた顔で、猿の居ない方の斜面を必死に駆け登った。

猿達は牙を剥き、美和子の傍に来ては咬みつく素振りをした。

美和子は必死に逃げた。

途中で人里とは反対方向に逃げている事を悟ったが、数十頭猿に取り囲まれ追い立てられるように逃げた。

息も絶え絶えになり、足をもつれさせて転んだ。

もうこれで、猿達に咬み殺されると思った。

太い木を背にして蹲った。

数頭の猿が美和子に近づいてきた。

牙は剥いておらず、美和子のスカートを引っ張ったり、髪を引っ張ったりしていた。

美和子が動くと牙を剥いて唸った。

その気になれば猿達は美和子をその牙でズタズタに咬み裂くことはできる。

もう、猿達のなすがままになるしかなかった。

美和子は恐怖で震えが止まらなかった。

数頭の猿達が美和子に寄って集って、ブラウスを引っ張り、スカートを引っ張ったりした。

中には、ブラウスの隙間から手を突っ込み、ブラジャーの上から乳房を鷲掴みにするものや、

スカートの中に手を突っ込みパンティを引っ張ったりするものもいた。

やがて1頭の猿が唸り声を上げた。

日本猿にしては身体が大きく1m位ある猿が唸り声を上げて、他の猿達を美和子から追い払った。

美和子はこの大猿の股間の細くても隆々と天を向くものを見て、このもの達の目的を理解した。

大猿は美和子に近づくと、髪の毛を鷲掴みにして思いっきり手前に引っ張り、美和子はうつ伏せにされた。

すかさず他の猿達が、美和子のスカートをまくりあげ、パンティを引っ張り合っていたが、

最後には咬み裂かれボロ布にされてしまった。

美和子の白い剥き卵のようなお尻が猿達の目の前でプルンと露になった。

シミ一つ無く形の良い美和子の双臀はムチッと張って大きく、吊り上って臀丘の谷間は深い。

美和子は猿達に犯されるしか生きる術は無いと悟った。

股を広げ、尻を低く突き上げる姿勢をとった。

大猿は広げられた股の間に入り、身を屈めて美和子の陰毛一本一本丁寧に毛繕いを始めた。

美和子はこれからこの猿達に自分が陵辱されることを思うと、

屈辱と恐怖心の中に何故かそれを待ち焦がれている自分が居る事に気づいた。

その証拠に美和子の媚裂は徐々に潤いを増してきていた。

毛繕いに飽きると、大猿は美和子の媚裂に指を入れた。

ゴツゴツとした指であった。

その指で美和子の媚裂の中を弄った。

どのくらい弄っていたのかは、分からないが美和子の媚裂はすでに十分に潤っていた。

大猿は美和子のムチッと大きく張った尻を掴みマウント行動に出た。

大きく吼え、まるで美和子は自分が占有したと周りの猿達に宣言しているようであった。

大猿は剥き出した肉棒を美和子の媚裂に押し当ててきた。


美和子はまだ陵辱されたままの姿勢で居た。

美和子が気付いた時には、猿達の姿は無かった。

朦朧とする意識の中で上向きに寝返った。

静寂した空気の中にいる。

何頭の猿に犯されたのか判らない。

美和子は上体を起こし、自分の股間を見た。

媚裂から出た猿の精液がガム状に固まっていた。美和子はそれを毟り取った。

毟り取っても、取っても、後から出てきては、固まっていく。

美和子はあきらめた。朦朧とする意識の中で早くセンターに帰らなければと思った。

フラつく足取りで、センターへと歩き出した。

パンティが無いので股間がスースーした。

美和子がセンターに着く頃には夕方になっていた。

「どうしたのよ、その格好」

「それに何処行ってたのよ、心配したのよ」美沙は美和子を見つけると驚いて言った。

ブラウスもスカートも泥だらけであった。腕には猿の引っ掻き傷もあった。

「ちょっと、転んじゃったの」美和子はうそを言った。

「まあ、とにかくシャワーでも浴びてきなさいよ」美沙は美和子を浴室に連れて行った。

美和子は服を脱ぐとシャワーを浴びた。

美和子は媚裂に固まった猿の精液を毟り取ると、シャワーで膣の中を洗い流し始めた。

おびただしい量の猿達の精液が流れ出てきた。

美和子はそれを見て嗚咽を上げて泣き出した。

美和子は何匹目からの猿の時から身体が反応し始めていたことを覚えている。

自ら猿のリズムに合わせて腰を振り、喘ぎ声を上げていた。

猿に犯されて感じてしまった自分が悔しかった。

しかも、川田とのSEXよりも猿との交尾に快感を感じてしまった自分が信じられなかった。

美和子は自分の中の獣性が目覚めてしまったことを、まだ気付いていない。



7月26日

美和子が少し変。どうしたんだろう。


翌日、川田が美和子に謝りに来た。

「昨日はごめん。」

「行こうとしたところへ恵理が解らない所があるから教えてって言われちゃって」

「すぐに行こうと思ったんだけど、なかなか手間取っちゃって」

「終わってから、急いで行ったんだけれど美和子はもう居なかったんだ」川田は頭を掻きながら謝った。

恵理も川田に気があるらしく、美和子との仲を事有る度に邪魔をするのであった。

「そう、もういいのよ、済んだ事だから」美和子は意外と素っ気無かった

「おい、怒ってんのかぁ?」

「怒っているんだったら謝るよ。」

「本当にごめん。」川田は頭を下げた。

「怒ってなんかいないって、本当よ」笑って川田に答えた。

「美沙行こう」美沙の腕を掴んで川田の横をすり抜けていった。

「ちょっと、美和子良いの?」美沙が心配そうに聞いた。

「うん、いいのよ」美和子の心の中から川田の存在が急速に小さくなっていった。

美和子は昨日のことを考えると悶々とした気分となり、塾の講義が頭に入らなかった。

美和子の膣はまだ昨日の猿の肉棒の感触が残っている。


今日が夏季合宿最後の日である。

午前中は各自自習の時間で、午後にはバスで帰路に着く。

美和子は美沙に内緒でセンターを抜け出し、一人三本松に向かった。

自分が今からしようとしている事が、自分でもよく理解できなかった。

猿達との交尾を楽しみたい自分と、そんな事は絶対に駄目という自分が心の中で渦巻いていた。

今、美和子は越えてはいけない垣根を越えようとしている。

自分でもそれは分かっていた。が、身体の奥で目覚めた獣性には勝てない。

三本松の所まで来たが、猿達の姿は見えなかった。

「よかった」という安堵の気持ちよりも「残念」と思う気持ちのほうが強かった。

少し躊躇したが、美和子はもう少し奥へ行ってみようと歩き始めた。

歩き始めて5分位したところで、突然、美和子は猿達に取り囲まれた。

「キキーィッ、キキーッ」

「居たッ」美和子から猿達への恐怖心は無くなっていた。

美和子はゆっくりと先日、猿達に陵辱された場所へと歩んでいった。

途中猿達は美和子を威嚇するために、牙を剥いてスカートを引っ張ったり、手に持っている袋を引っ張ったりした。が、

美和子は怯まず、歩を進めた。

よく見ると猿達も可愛い顔をしてるものだと、美和子は思った。

美和子を取り囲んでいた猿達がサーッと囲いを解いた。

美和子が山手を見ると、大猿が美和子を睨んでいた。

大猿が一吼えした。すると、大勢の猿達が美和子の周りを取り囲んだ。

美和子は、やはり来なければよかったと少し後悔したが、気持ちとは裏腹に媚裂は潤いだしていた。

美和子は持ってきた袋の中から、敷物を出すと地面に広げた。

敷物の上に立つと、スカートのホックを外し、ジッパーを下げた。

紺色のスカートがパッサと足元に落ちた。

ムチムチと官能美あふれる太腿が、猿達の前に露になった。

猿達も思わぬ行動にキョトンとした顔をして、美和子の行動を監視している。

薄いピンク色のパンティをゆっくり脱ぐと、うつ伏せになって脚を大きく開きお尻を突き出すように上げた。

ムチッと大きく張った双臀の臀丘の深く切れ込んだ谷間の先には、もう十分に潤いを増した媚裂が猿達の肉棒を

今か今かと、待ち望んでいた。

美和子はこの姿勢でジッと猿達に犯されるのを待った。

美和子はこの屈辱的な姿勢で猿達に犯されるのを待っている自分の姿を思うと、官能の炎が燃え上がってきた。

「早く、早くして」美和子は尻を振って猿達に催促した。

もうここまでくると、美和子の心の中には後悔という気持ちは無くなっていた。

少し猿達は美和子の行動に警戒していたが、大猿が美和子に近づいて陰毛を一本一本丁寧に毛繕いを始めた。

「ああッ」思わず美和子は呻いた。

大猿は毛繕いを終えると、十分に潤いを増した美和子の媚裂を弄り始めた。

それだけで、美和子は呻き声を上げながら、仰け反った。

手についた匂いを嗅ぐと、ゆっくりと美和子に近づき、牽制するような目付で周りを見回した。

大猿が媚裂に肉棒を当てると、思わず甘い呻き声が出てしまった。

他の猿達が、美和子に触ろうとすると、大猿が一括した。まるで、美和子は俺の女だと言わんばかりに。

大猿の肉棒が美和子の媚裂に挿入された。

美和子は待ち焦がれた分、貪るように肉棒の感触を味わった。

それから、十数頭の猿達が美和子を犯した。

美和子は狂ったように腰を振り、呻き声が森中に響いた。

垣根を越えてしまった事を吹っ切ってしまった美和子は、官能の渦に飲まれ大声で喘ぎ続けた。


「もう、美和子ったら、どこ行っていたのよ、もうすぐ出発の時間よ」美沙は美和子が心配で辺りを探し回っていた。

「ごめんね、ちょっと探し物してたの」美和子は笑みを浮かべて両掌を顔の前で合わせて拝む格好をした。

塾の夏季合宿は今日で終わった。

美和子は以後、時々、電車に乗って高木山まで猿達に会いに行った。

川田とは、自然消滅のような形で、付き合うことは無くなった。

秋が過ぎ、木枯らしが吹き始めた頃、もう猿達には逢えなくなってしまった。

翌年の4月、美沙と美和子は○○大学の獣医になる学部に入学した。



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