参考になった文献

人獣怪婚
著者/編者:七北 数人 編
出版   :筑摩書房(ちくま文庫)
本体価格 :\780

人間と異生物の交合をテーマにした短編集。官能小説としては、そそられる点は少ない。

この本の「解説」で、唐物語に犬と契る女の話が収録されている、とあったのが「雪々」を知ったそもそもの最初であった。

異本 唐物語
著者/編者:安田 孝子 編
出版   :古典文庫
本体価格 :非売品(古本屋の店頭で \3,500)

「唐物語」の写本の一つであるが、全27話の配列が他の写本と異なっていたり、文章の違いや欠文などがある。ちなみに「雪々」は他の写本では第27話にあるが、「異本 唐物語」では第6話である。

唐物語に収録されている物語はどれもそうなのだろうが、仏教にもとづいた説話を行うのが目的であるようだ。したがって「雪々」の結末でも、人と動物が契ることになったとしても、それもやはり前世の因縁なのだ、という結びになる。

なお、この「異本 唐物語」には解説はあるが現代語訳はない。[影印]とか[翻刻]とかいうのが載っているだけである。現代語に訳したものが読みたい人は、そういう本を探し出してなんとか入手するか、私の(超)訳で我慢していだだくしかない。

全訳読解古語辞典【第二版】
著者/編者:鈴木 一雄 編[代表]
発行   :三省堂
税込価格 :\2,600

古語辞典。「唐物語」のような古文を訳そうと思うなら、必須。

どうでもいいが、私はあれやこれやと、ちと、買いすぎである。だから財布が壊れてしまうのだ。それとも前世の因縁か。



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