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2004/12/24(金)

自分でも気になったので、曾祖父が残したガラクタの用途について考えてみた。

まずは「布切れを巻きつけた木の棒」。うーん、何だろ、これ? 書くときは「なるべくヘンなもの」って方向で考えたからなあ。だいたい、木の棒に布を巻いたからって、それがどうした。自分で考え出しておきながら、用途が分からん。うーむ……。

ああ、そうだ!! これは棒の一端に穴が開いていて、そこに布を結びつけるようになっているのだよ。うむ。そして、布をほどいた(木の棒が剥き出しになった)状態で、この棒を女陰にずずずずず、と挿れていくわけだ。棒の長さはおよそ七寸(20cm)。だいたい全部入ると、布が結びつけられた端がちょっと外に出ている状態になる。で、ほどいてある布を、女の腰と股に巻きつけ、棒が外れないように固定する。すなわち、携帯型簡易貞操帯(膣封印用ペニス付き)という道具なわけだ。

次、「墨で女の絵が描いてある石」。えーと、これはですねえ……、うん、女の絵が描いてあるが、実は注目すべきポイントは別にある。この石をよぉおおおおおっっく見ると、石の表面の凹凸がなんとなぁく馬の形を浮き上がらせている。で、馬の腰と、女の腰が、だいたい重なるように絵が描いてある。……意味、分かるね?

……なんで私は、こんな下らない事にかぎって、すぱっと思いついてしまうのか。○| ̄|_

毒を食らわば皿までなので、「和紙を束ねた帳面」についても設定をでっち上げてみるテスト。

この帳面は全部で11冊あったのだが、後に、紙袋なんかに入れて駅のベンチに置きっぱなしでジュース買いに行ったら置き引きされてしまい、6冊は行方不明になった……と、ここまでは本文にも書いてあるとおり。

11冊のうち、2冊が無題で、4冊が「奇想奇話」、5冊が「奇談見聞」、とタイトルが付けられている。「蛇の嫁取り」は「奇想奇話」の3冊目にあったもの。むうう……「奇想奇話」なんて、ますます曾祖父の創作っぽい雰囲気が濃厚だ。


作中の記述についても、少々。

捨てに行った者達の中には女の父親も居り、これはその場を離れるときに、赤い布を一反と、小さな栃餅を二つ、娘のそばに置いてきたそうである。婚儀と見たのかもしれない。

布一反はちょうど着物一着分になる長さ。また、昔は赤はおめでたい色だったので、「これで晴れ着でも作れ」という意味かも。つーか、この時点の娘は素っ裸だし。衣服なしでは生存すら危ぶまれるので、布を贈ったのはそれなりの気遣いか。……ってか、最初からちゃんとした服置いてこいよ>父親。

栃餅を二つ、と言うのも微妙に謎だ。いや、もともと深く考えて書いたわけじゃないのだが、それにしても何故「栃」餅なのか。その一方で、「二つ」というのは、夫が一つ、妻が一つを食べるということで、つまり契りの盃を交わすのと同義である、とこじつけ出来るが。こういう時って、噛まずに丸呑みするんだっけ? それはそうと、蛇に餅喰わせたら、喉に引っかかったりしないだろうな (^_^; 気に入らない婿を事故死させようという、舅の陰謀なのか……?

いきなりだが「舅」という文字はマジンガーZに似ている。

作中ではことあるごとに女に巻きついている蛇だが、これは大失敗という気がする。普通にぐるぐる巻きついただけだと、たぶん蛇自身も動けない。何処か途中で胴体を折り返して、「蛇行」しないと。蛇だって移動するためにはどこかで「作用・反作用の法則」を利用しないといけないわけで、体をぐにゃぐにゃくねらせて「蛇行」するのは、そのためだと聞いたような記憶が……ものすごく微かにある。

余談。のび太いわく「ヤマタノオロチって、頭が八つならマタは七つじゃないか。それなのにどうして“ヤマタ”なの?」

ウソ解説、始動。まず前置きから言うと、ヤマタノオロチは「八岐大蛇」とも書くが、「岐」は「山偏」に「支」という字になっている。漢字は一般的に、偏で属性を、つくりで具体的な様子をあらわす。例えば「滝」であれば、属性が水で、それが竜のような状態になっていることを表している。「支」は物が分かれる状態を表す文字なので(例:枝)、「岐」は土地(陸地や山地など)が分かれてゆく状態を意味している。山脈だって縦筋一本で出来ているわけじゃなくて、裾に向かうに従って尾根がいくつも別れて、山あり谷ありの複雑な襞のような地形を作る。八岐大蛇はものすごく巨大な蛇だから、一つの胴体から八つの頭が出ている様子が、まるで山裾が八つの尾根に分離していく様子を思わせたのであろう。そこで「八岐」大蛇なわけだ。前置き終了。

ウソ解説、本論。ポセイドンが持っている槍(トライデント)だが、あのように3つに分かれている状態を何というか? あるいは、ネコマタの尻尾は二つに分かれるというが、このように「二つに分かれる」という状態を何というか? 答えは、それぞれ「三つ又」「ふた又」。つまり「マタ」というのは「物体がそこで枝分かれしている」ことを言う。二つに分かれていれば「ふた又」で、三つに分かれていれば「三つ又」。ヤマタノオロチは八つに分かれているから……「ヤマタ」でいいじゃん!!

余談終了。上記はいかにももっともらしく思えるかも知れないけど、根拠もなにもなしに私の想像だけで書いているので、信じないように。

「山田の愚爺」ってのもあったかな。凄まじい酒飲み爺。

ええっと、何の話だっけ?

ああ、そうそう、文中の記述についてだっけ。えっと、他には……そうだ、蛇の交尾。

蛇の交尾は、一般に非常に長いらしい。半日くらいあたりまえ。真偽は知らないが、蛇の種類によっては72時間なんて話もある。犬の交尾が数十分なんて、可愛いもんですよ。では必ずそんなに長いのかというと、そうでも無いらしい。気分が乗らないとすぐに離れてしまうこともあるとか。本気で交尾しているときは尻尾の先を絡ませて「指切り」状態になるなど、いろいろ目安があるらしい。

作中では2回交合っているけど、1回目は30分くらいで離れているから、きっと気に入らなかったのだろう。まあ、初めての相手だしな。たいして2回目はがっちり絡まって3日3晩。ものすごく本気。下手すると命がけで本気。運んでた連中、ちゃんと餌やってくれただろうか。それとも交尾中は餌を喰わないものなのか……? だとしたら本当に命がけで本気ってことになるが。

それにしても、妄想2連発はけっこう疲れた。

そして、いつの間にか「ひとこと送信フォーム」が復活してたりとか。掲示板用 CGI の流用なので、管理者側から見ると使い勝手はあまり良くない。投稿された内容の確認とか、色々と面倒だ。そのうち、もっと使いやすいように変更しよう。


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