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2004/05/06(木)

満員電車の中で急にぶっ倒れる、というネタを、あろうことか自分で体験してしまった。

ぶっ倒れる、と言っても、電車の揺れについていけずに転んでしまったとか言うのではなく、むしろ「急病人が出ました関係で10分ほど遅れて運転しております」とアナウンスされてしまったりするほうの「ぶっ倒れる」だ。ま、今回は電車の運行に影響を及ぼすほどのもんじゃなくて、ちょっとした立ちくらみみたいなもんだったが。意識が1分かそこら跳んじゃっただけで、あとは平常だった。(すでに平常じゃねーだろ)

こういう経験は生まれて初めてだったので、さっそくネタにしてここに記録しておくことにする。この記録は物語構造としては「処女喪失の物語」である。(違

その朝、私は寝不足だった。1週間にわたる長い休みも終わったというのに、よりによってその休みの最終日に夜っぴいて「真・三国無双3 Empires」を午前3時過ぎまでやり込んでいたせいだ。今日からまた会社で仕事だというのに、大丈夫だろうか。居眠りして課長に睨まれたりしなければよいが。駅の階段を下りてプラットホームに出ると、ちょうど電車の発車ベルが鳴っているところだった。いかん、この電車を逃すと、次は5分後だ。今朝はぎりぎりまで寝ていたので、時間的余裕は無い。いきなりダッシュで、閉まりかけるドアの間にすべり込む私。うひー、ぎりぎり。

ドアが閉まり、電車がゆっくり動き出す。大丈夫、たぶんこの電車なら遅刻はしないはず。しかしちょっと不安だったので、だんだん加速して過ぎ去ってゆくホームを注視して時計を探す。ええい、時計はどこだ。休みの間に5分以上狂ってしまった私の腕時計では、役に立たんしなあ。その一方、頭の片隅では歩きながら考えていた「真・三国無双 シリーズ比較論」を進めている。第一作以降の各作品について、シナリオ構成がどうだとか、女性キャラが増えたのはどれからだとか、そういったことを記憶と知性のかぎりを尽くして行う高度な知的作業である。どうせ1日経てば忘れちゃうだろうけど。

視線はまだプラットホームの時計を探していたが、なんだか脈拍が激しくなってきたようだ。呼吸も少し苦しい。さっきダッシュしたからな。これが酸素負債ってやつか?

まあそれはともかく、ちっ、時計は見つかんねーな、まあいいか、と三国無双比較論に立ち戻る。あー、なんか頭がくらくらする。ちょっと貧血気味な感じだ。寝てないからなあ。で、三国無双の第一作で出た女性キャラはえっとどこで何やってたんだっけいやシリーズの足がぐらぐらする第一作ってまだ寝てんのか俺猛将伝って変だぞ君主キャラもう出勤途中のはずステージ数が目を開けろやばい何で立ってる状態のはずだいかん強制リブート実行、システム再起動します。

気がつくと、鞄を落として後ろから他の人に支えてもらっていた。半ば膝をついている状態。というか尻もち寸前。うああ、やっちまった。まさか自分でこんな経験をしてしまうとは。なんとか自力で立ち、落とした鞄を手渡されながら「すみません」「大丈夫です」を小声で連発する私。うひー(大汗)。

電車が目的駅に到着し、プラットホームに降りる。まだちょっと変。視野にホワイトノイズが入る。まだ視覚中枢が回復しきっていないのだろうか。大事を取ってややゆっくり歩く。これでもう一度体調がおかしくなるようなら、病院にでも行かねばなるまい。が、そんなこともなく。

まあそんな感じだった。普通にものを考えたり立ったりしていたのが、途中で何が何だかわからなくなり、再び気がついた時には転倒寸前だった。上記ではごちゃごちゃと思考の流れの雰囲気を書いたが、実際にはあの「ごちゃごちゃ」と平行して感情的には半パニック状態でもあった。「変だ」とか「やばい」とかのあたりね。自分が今どこで何をやっていたのか、完全に見失っていたのでパニック寸前。それでもゲームのことだけは考えているってのは、根性入ってるというか、ヲタというか。(^^;

この現象を引き起こした原因になりそうなキーワードは強調表示にしてあるが、もちろんなんの関係もないかも知れない。私の推測としては、寝不足で体力も消耗しきってるところへ、脳味噌フル稼働な状態と酸欠が同時に来たせいで、脳内バッテリーが上がってしまったのではないか、と思う。

ごちゃごちゃ書いてないで、素直に「立ったまま寝ちゃいましたごめんなさい」って言え。

えー、今後の対策としては、とりあえず規則正しい生活とバランスのとれた食事、適度な運動、そしてこれらによる心身ともに健康で健全な生活と性生活がよろしいかと。なにげに無理な注文が入ってるな。健全にしようにも、相手がおらんわ。(←ってそういう問題じゃない)

相手がいたらいたで、動物漢字Tシャツを着せて遊んでしまいそうな予感。

うむ、もう12時か。健全にするために、とりあえず今日はもう寝よう。おやすみなさい。


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