CCライセンスに関する、私の理解と説明を書いておくことにしよう。それにCCライセンスにはオプションの組み合わせで11種類くらいのライセンスがあるので、私がどのオプションを選択するつもりなのかも説明しておく必要があるだろう。これを説明しておかなかったら、賛成も反対もないわな。
まず第一に、「CCライセンス」という言葉は、私の造語だということを言っておかねばなるまい。クリエイティブ・コモンズ・ジャパンからリリースされたライセンスは、正式には「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」と表記するらしいのだが、いちいちそんな長ったらしい名称を書くのも面倒だ。なので、私はそれを略して「CCライセンス」と表記することにする。
さてそのCCライセンスだが、上記リンク先を見れば分かるとおり、2004年3月11日現在では11種類のライセンスが存在する。11種類というと多そうだが実際には、
で、「風の記憶」のライセンスとしては、とりあえず現在のところ、
では「アトリビューション」ライセンスにした場合、どういう事になるのか? えーと、ここからが自分自身でもちょっと理解に自信がないところなんだが……。間違ってるようだったら、ツッコミ歓迎。もちろん、ここは大いにひとこと送信フォームで。
まず、「風の記憶」を配布しようとする人は、その配布物(つまり「風の記憶」のコピーや2次著作物)に、著作権者(つまり ZooM という名前)や元々の作品名(つまり「風の記憶」)を明示しなくてはならない。また、それら配布物に、元々の作品に付けられていた使用許諾(つまりCCライセンス、の事だと思う。たぶん)の全文の写しか、あるいは URL(これは ZooM-Palace に置くことになる、取得済みのCCライセンスを指している……のだと思う)を明示する必要がある。
大雑把に言うと、「原作のタイトルと原作者名を表示しる!!」「原作にくっついているCCライセンスの文章も表示しる!! でなきゃせめてそのCCライセンスへの URL を書いとけ!!」っつー事ですな。
そして、そういう風に原作のクレジットを表示しといてくれるなら、「風の記憶」をあんたの好きなように書き直したり、マンガにしたり、動画にしたり、マナ板本番ショーにしたりしてもイイよー。「風の記憶」をまるごとコピーした物をあんたのサイトに掲載しても構わないし、CD-ROM に焼いてばら撒いてもイイよー。それをばら撒くときに金取ってもぜーんぜんオッケーだよー。……という事になる。
具体的な例を挙げると……えっと実名出しちゃうけど、あくまで例えですんで……「風の記憶」をネタにしたイラストなんかを yosino さんが描いて、その絵と原作の「風の記憶」をセットにした物を CG-VIKING とかで有料配布しても良い、ということになる。しかもこれをやる際に、原作者である私(ZooM)にいちいちお伺いをたてる必要は、まったく無い。
ところで、2次著作物を作成した場合、そのライセンスはどうなるのか? もしや原作と同じようにCCライセンスが適用されるのか……というと、そんな事は無い。原作のクレジットを明示する必要だけはあるが、2次著作物はあくまで2次著作物で、原作とは別の著作物になる。なると思う。私の理解ではそうなんだが、そこらへん、どうなんでしょうね。うむぅ……。まあ、とりあえず結論だけ言えば、2次著作物が同じCCライセンスの適用を受けるということは「無い」というのが、私の理解だ。でなければ、CCライセンスの1種類として「アトリビューション・シェアアライク」などというものが存在する説明がつかない。
そこんとこをざっくりまとめると、CCライセンスが適用されているのはあくまで原作の「風の記憶」であって、2次著作物は自分の道を往くがよい!! ということか。
「風の記憶」や2次著作物によってお金を取った場合、原作者(ZooM)に著作権料かなんかを払わなければいけないのか? これは、まあ、CCライセンスとは別の話になる。つまり配布者と私との間で、著作権料を払うのどうのという契約を別途行う必要があると思う。んー、私としてはそこらへんの金の流れを管理するのが面倒くさいんで、まっ、好きにしたらええねん、と思っているが。お金という利益よりも、その利益計上とか管理とかにかかる精神的コストのほうが、よーっぽど大きくなっちゃう気がするからなあ。っつーか、勝手に配布とかされるのを許可してるんだから、どこで誰が「売って」いるかなんて、追跡しようがない。
以上、あくまでも「今のところの予定」だが。みなさまのご意見・ツッコミ・ネタ・その他を大募集中。よろしく。m(_ _)m