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2002/08/15(木)

金も時間もないというのに、本ばかり買っている。時間がないので、買うだけ買っておいて、読んでない。読んでない本が何冊も溜まってゆくのを見ていると、ああこれが「積ん読」というやつなのだなあ、などと妙なことに納得したりする。

ここ数ヶ月で買った本の中では、安西徹雄「英語の発想」が目から鱗だった。英語と日本語の違いを実に丁寧に説明してくれて、非常にためになったのだが、この本はその説明の過程で「日本語の文法」にまで踏み込んで解説を行っている。そこで出てくる説明が、最後のほうでは「日本語では主語は無くても良い」という結論(?)にまで到達してしまう。

この考え方があまりに面白かったので、勢いで買ってしまったのが「日本語に主語はいらない」(金谷武洋 / 講談社 / 講談社選書メチエ)。こちらは英語・フランス語・日本語という3種類の言語を対比させつつ、日本語と英仏語の根本的な違いを主張するという形を取っている。著者の主張が強すぎてうるさく感じることもあるが、日本語の文法についていろいろ目新しいことを言ってくれる。例えば「助詞『は』は、句読点を越えて係り受けする」とか。スーパー助詞なんだそうだ。←という書き方がすでにスーパー助詞の実例で、「助詞『は』」が句読点を越えて「スーパー助詞なんだそうだ」に係ってくるのだと。

一昨日、「<h1> も <h2> も無いのに見出しを <h3> から書いてるファイルがある」と書いたが、思っていたより根が深そうだ。当初は小説の一部だけだと思っていたのだが、「妄想断片の倉庫」に書いている、まさにこのページ自体がそういう記述になっているものがある。っていうか、「ものがある」どころじゃなくて、全部そう。とりあえず8月分は今日直すことにする。7月分、6月分についても、早急に直さねば。

他にどこで同じようなことをやっているやら……調べるのが怖い。

台風がまっすぐ日本に向かってきているなぁ。このままだと、週末あたりは雨か。Uターンラッシュにぶつかると、えらいことになりそう。


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