スイッチを切ると、部屋は囁くような雨音で満たされた。
愉悦の波にひたりながら、落ち着いてゆく自分の呼吸に耳を澄ませる。股の中から、役目を終えた塊りが、のたりと排出されていくのが感じられた。
その、ごとり、という音が哀れで、気怠いからだを向きを変え、口許に運ぶと、舌を与えてあげた。
そして、口を。
咽喉を。
すべては終わったことだった。