ずるずると後退してゆく陰茎は、だらしないほどに長々しかった。

ずるり、と掌ひとつ分抜けたところでひと休みし、また、ずるり、と抜けてまだ抜けきらないでいる。その間にも、びたびたと溢れる仔種汁が実姉の股と尻を濡らして滴ってゆく。


ようやく頭が、ごろり、とさも面倒くさそうに姉の内部から脱出すると、平太はその異形に目を見張った。

精液をほとばしらせる悦楽を貪ったからか、その亀頭はまるで蛸の吸盤のように先端がはじけ開き、平太の握り拳よりひとまわりもおおきな円形をなしていた。こんなものを身体の深奥に受け入れて歓喜していたとは、姉もまたずいぶんと牝馬じみた女だ。静かに息づいている姉の肢体は、夫の器官との別離を惜しんでいるかのようにも見える。


平太は飼い馬のサオを掴むと、もう一度、姉の股ぐらに押しつけてみた。先端は加代のもっとも深部から採掘してきた牝蜜でぬるりと熱かったが、平太はそれを無理やりに女の穴へと押し込んだ。溢れた馬の精液でさらに手が汚れたが、姉の肉襞がうれしそうにひくひく蠢くさまは、それだけの価値はあった。


「牝馬じゃの」

平太はつぶやいた。

「発情した牝馬じゃ、おねえは」

再度の結合の努力にもかかわらず、欲望を放出しきったイワオの逸物は収縮し、その奇怪な傘もしぼんでしまった。平太の見守るうちにそれは、イワオの股間へと後退し、収納されていった。