毛色について

黒馬

なにも「黒馬」という種類の毛色があるわけではないが、いちおう説明を載せておくものだろうと思うので。

文字通り、全身の体毛が真っ黒な馬。他と同じような「〜毛」という表現をするならば、「青毛」がそれ。生まれたときは真っ黒でも、成長するにつれてだんだん白い毛が混じるようになる場合は「芦毛」に分類される。

白馬

他のように「〜毛」という表現にすると「白毛」となる。生まれたときから体毛は白であり、加齢とともに白くなる「芦毛」とは全然べつの毛色。

むしろ「アルビノ」と言うべきかも。

栗毛

体毛は明るい褐色。黄褐色。一般的に「鹿毛」より明るい色調と思えばよい。

ただし栗毛にも「栃栗毛」という、ほとんど「黒鹿毛」と見分けのつかないような毛色もある。

鹿毛

体毛は暗めの褐色。赤褐色。体毛がかなり黒に近いものを「黒鹿毛」、ほとんどが黒で部分的に褐色を残す程度のものを「青鹿毛」という。

この作品には登場しない(語呂が合わない)が、色味としてはけっこう魅力的だ。

芦毛

生まれたときは青毛や鹿毛、栗毛などの毛色であったものが、年齢とともに色が抜け落ちて白っぽくなったもの。端的に言うなら、灰色。

必ずしも全身の色が変わるわけではなく、体の一部にもとの色を残す場合もある。

年齢とともに……というあたりからの勝手な推測だが、人間が白髪になるようなものか。ただし馬の場合、かなり若いうちから芦毛への変化が始まるようだが。

月毛

クリーム色、または黄白色。早い話が、満月の色。国内では北海道和種によく見られるとのこと。

全くの余談だが、信州地方にはお姫様と月毛の馬の悲恋物語「望月の駒」という民話があるそうな。(ということは、昔は全国的にどこにでも月毛っていたんだね。というより日本馬ではこの毛色は珍しくなかったということか?)

参考にしたサイト

上記毛色の説明については、JRA競走馬総合研究所の「馬の個体識別」のページを参考にさせて頂きました。



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