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アラクネフィリア

-- 第2部 --

Ver 1.01

Written by Luke 2000
Translation by ZooM

オリジナル版(英語)はこちら



アラクネフィリア -- 第2部 --


[訳注]
 arachne:ギリシャ神話に登場する織物の名手。アテナ神に敗れて蜘蛛に変えられた。転じて「蜘蛛」の意で使われることもある。
 -philia:「〜を病的に愛する」という意味。(例)zoophilia = 動物性愛、獣愛


彼女は浅い眠りから目覚めた。深い眠りの底からゆっくりと、自分がベッドに素っ裸でいて両脚を広く開いていることが、意識の表面に浮かんでくる。あわてて両脚を引き上げると、鋭い痛みで彼女はたじろいだ。昨夜のエピソードは奇怪なただの悪夢だろうという当初の期待は、自分のあそこがいまだに腫れあがり、痛んでいるという実感によって薄れていった。まったくのところ、そこは自らの命を持っているかのように脈打っていた。

そうっと、彼女は太腿の間の割れ目に手を伸ばした。自分のあそこの土手がどう思えるか、今日ならいくらでも言えるだろう。不意に、締めつけられるようなか細い悲鳴が、彼女の咽からもれた。触れてみると、皮膚越しにも、プッシーの敏感で虐げられた柔肉の内部が燃え上がっているように感じられる。おもわず引いた手を、彼女は再び剥き出しの裂け目へと降ろしていった。

「うぅぅぅぅっ……」指がぽってりした淫唇を辿るにつれて、彼女はかすかに呻いた。

そこらへんは何だか歪んだようで、てっぺんは大きすぎるように感じる。さらには、荒々しく外に飛び出している部分もある。指先がその縁を感じられるようだ。性器の裂け目の深淵から、奇妙な厚みのある勃起が突き出している。彼女が触ることが出来たのは、その縁のふわふわした感じの部分だけだった。なにしろ、たまたま指がそこをかすめただけで、快楽の苦痛が体内を疾りぬけ、息も絶えだえになったのだ。

最後にはなんとか、自分の脚を床に降ろすだけの感覚を取り戻した。ありがたいことに、ママが彼女専用のバスルームを与えてくれていた。男の子3人とバスルームを共有したくはないだろう、と言って。そう言う理由で、今、素っ裸でよたよた歩きで行こうとしている化粧室という贅沢品を、彼女は許されたのだった。シャワーは最高だった。いつだって、とにかくシャワーを浴びるのは最高なのだ。とはいえ、いつもしているように、両脚の間を洗うためにシャワーのノズルを持っていく勇気はなかった。とっても敏感な秘密のところへの水圧が、強烈すぎるのではないかと怖れたのだ。蜘蛛に噛まれた生殖器をさらけ出して、シャワーを浴びながら素っ裸で気を失っているところを発見されるなんて、絶対におことわりだ。

シャワーの後、彼女はひどく尿意をもよおした。ところが驚いたことに、いざトイレで腰かけてみると、なんにも出てこない。まるで何かが尿道を塞いでいるみたいだ。せいいっぱい膀胱に力を込めてみたところ、やっと小さな雫が一滴したたっただけだった。不愉快な状況をもたらした原因に気がついて、彼女はそうっと手をさしのべて、下の唇を広げてやった。不快の元だった尿道への圧力はついに解放された。黄みがかった尿の強い水流が、便器のボウルに飛びちった。放尿の水流は、炎症を起こしている彼女の柔肉にとっては沸騰しているみたいなものだった。水流による、腫れあがったクリトリスへのはなはだしい圧力は、あっというまに、いや、むしろあっけなく、彼女をオルガスムスに導いた。ティッシュで注意深く自分自身を拭き取るときに、さらに別の快感の衝撃が身体をつらぬいた。炎症を起こした裂け目が何かに触れるたび、小さな快感のショックを喰らう危険があることを、彼女は即座に理解した。

それはつまりパンティを穿いてはならないということだった。もちろんだ。ぞっとするようなアイデアだが、ズボンを穿いたとき、股間にかかる強烈な圧力で息を喘がせているのに気がついて、選択の余地はないことを思い知った。ズボンや半ズボンを着用するという選択もまた、駄目なようだった。なにしろ、さほどきつくないズボンでさえも、歩いたり座ったりしたとき、敏感な部分に対して激しく擦れるのだ。一番古くて一番穿き心地のいい半ズボンを穿いて、2歩と歩く前に床にぶっ倒れて身震いしたとき、彼女はそれを思い知った。うつぶせの状態から起きあがるのは、一筋縄ではいかなかった。というのも、半ズボンの股の柔らかい繊維にクリトリスが擦れつづけ、手足の震えが予想外の接触をさらに引き起こしたからだ。

最終的に彼女は、腰回りがふわっと拡がった古いドレスに決めたが、膝下までも届かない代物だった。彼女としてはもっとおしとやかさを保護してくれるような、長いドレスのほうが望みだったのだが、適度な長さのある唯一のドレスは、どういうわけでか彼女の溝を擦るような材料で作られていたのだ。彼女は擦られたくなかった。少なくとも、誰かがいる前では。

そんなわけで、彼女はパンティを着けずに、階下へ昼食に行くことになった。ちょっとした風のひと吹きで、むき出しのプッシーがまる見えになってしまうだろうというのは、わかりきったことだったが。そういうハプニングを思いついたのが発端となって、まだ脈打っている陰部の奥にあった小さな残り火が、どうしたわけか白熱することになった。階下についたとき、内部の奥深くから雫が垂れはじめるのが感じられた。自分を調べるために立ち止まって注意を引かずにいることは無理だと、彼女は判断した。だから彼女は食堂のほうへ歩き続けた。床の上に愛液の筋を引いてたりしませんように、と願いながら。

一度だけ、彼女は来たほうを振り返り、そしてプッシーから滴ったのかも知れない雫を見た。だが、そうだという確信はない。それに、床に見つけたどんな染みであろうと、そんなものを拭くようなことはしたことがなかったから、彼女はそれをどうこうしようとはしなかった。その代わり、彼女はドアを開け、ママと下宿人たちが座っている部屋に入っていった。

彼女は自分の動きが風をまきおこし、スカートを揺らしたことに気がつかなかった。が、彼は違った。こんちくしょう、あの女なにもパンティを着けてねぇんじゃねぇか。彼は腹の中でにやりとした。何てシロモノだよ! 彼女の赤くなったあそこがちらりと見えたような気がする。昨夜、潤沢な愛液で優しく鎮めてやったやつだ。まあ、確信はできなかったが。ちょっとだけ、彼女が可哀相だという気もした。そのプッシーが通り過ぎていったときの、彼の感じでは……それは腫れあがり、怒張しているように見えた。ぽってりした淫唇が腫れあがって、その結果、まん中の裂け目はより深くなっているようだ。

彼女は向かいに腰をおろしたが、彼とは目を合わせようとしなかった。彼は内心、ほくそ笑んだ。昨夜起きてしまった出来事で気恥ずかしい思いをしたことを、彼女は憶えているわけだ。実際、彼はひと月分の小遣いを賭けてもいいと思った。彼女は、昨夜味わったあの凄まじいオルガスムスを、もう一度繰り返したいに違いない。

それを考えると、彼はまた勃起させられた。事情を考えてみれば、それは驚くべき事だった。彼は昨夜、彼女の過敏なあそこをなだめてやったあとで、一発抜いていた。そして今朝、もう一度だ。目が覚めた後、昨夜撮影したデジタル画像を見てのことだ。その写真で彼女は、蜘蛛の糸で茂みの薄いあそこのまん中を裂き上げられ、顔には淫らな呆けた表情を浮かべていた。その糸に愛液を数珠のように滴らせながら、尻をくねらせ、尻の穴をちらちら覗かせていた。そして蜘蛛のやつが、彼女の淫肉に脚を食いこませてぶら下がったのだ……強烈な記憶と共に。彼女がイっている間、挿入した彼の指は捩られ、搾り上げられていた。翌日か、それとも2日後にでも、もう一度最高のをやれれば、彼のモノではらわたが捻れるようなオルガスムスを与えられるだろうと確信してもいた。

そして彼は今ここで、彼女の向かいに座り、ドレスの下で彼女のプッシーが剥き出しになっていることを知って、またもや硬直してきている。下に手を伸ばしてペニスの長さを探ってみて、自分がどれだけ固くなっていたかに驚いた。それは、自分の太腿の間にある巨大な石柱のようだった。露出された穴がすぐそこに待っているという知識のおかげで、ずきずきと疼いた。

彼女は尻からスカートをよけて、木の椅子に裸の尻をのせるようにした。滲み出た湿気が、スカートにしるしを残さないようにするためだ。もちろん、椅子の上の湿気に、誰かが気がつく可能性もある。でもそれは、彼女にも何とか出来るチャンスなのだ。うまくすれば、不注意でちょっとスープをこぼしたのだと言えるかも知れない。

何か温かいものが、疼く裂け目をこすりあげてゆき、彼女はぎくりと引いた太腿をテーブルの下面にぶつけてしまった。

「大丈夫?」ポテトを手渡しながら、ママが訊いた。

「大丈夫よ、ママ。ちょっと楽にしようとしただけ」彼女は嘘をついたが、つま先は彼女の秘密の部分の周囲を掻き回しつづけていた。時折、クリトリスに一撃を与えては、彼女の膝を萎えさせる。彼のほうを盗み見ると、彼がこちらに微笑みかけてきたので、彼女はすばやく視線を落とした。母親は微笑んだ。つまりは、若者というのは恋に身を焦がしたりするものだ。自分の娘がそれと少しでも違っているなどとは、彼女は思いもしなかった。

彼の巧妙な指使いは、股間で大きな濡れた音を立てさせた。彼女はすくみ上がりそうになって、彼のつま先から、燃えるようなあそこをなんとか引き離そうとした。同時に彼が鼻をかむふりをしたので、彼女は驚いた。あの大きな水音を説明することから、彼女を救ってくれたのだ。ほっとしたせいで、無感覚になっていた股間の苦痛は、またも腰をうかすほどきついものだった。淫部の右の柔肉につま先を突き立てられ、彼女は椅子の右に腰をよじった。

クソッタレ、と彼は思った。彼女がすくみ上がるのを見守り、そして柔らかな果肉がつま先の先端を呑み込むのを感じた。この女、本気で感じてやがる! ゆっくりと彼のつま先が下がっていき、そして膣の入口と思われるところで円を描いた。それからまたクリトリスをとんとんと触ると、いきなりそれを引っぱり上げた。彼女が急に息を吸い込んだのには、みんなが気づいた。彼女はなんとか、この料理の香りは天国みたいだとかなんとか、震える早口で言い訳した。

何する気なの、と彼女は思った。彼のつま先が、性器の裂け目を下に降りていく。クリトリスの先端から垂れた雫が糸をひくのが感じられるほど、彼女は濡れていた。そして切実に、もう一度彼女のそこに触れてほしかった。その代わり、彼は別のところでつま先を回し、そこへ入ってきた。彼女もその場所は知っていた。膣だ。おののくように震える穴につま先をちょいと浸すと、その新奇な、しかし歓迎されざる感覚で、彼女の背をわずかに反らせた。そして素早く、脈打つクリトリスへと持ちあげた。もう少しで彼女は悲鳴を上げるところだった。彼女から液体が噴き出し、そこらじゅうにまき散らされた。なんとか、ちょっと早い程度に呼吸を抑えると、神経を駆けめぐる興奮にわずかに身震いしつつ、彼女は、この料理の香りは天国のようだと皆に話しかけた。この、ろくでなし! と彼女は考えた。彼は、わざとやったのだ。いつか仕返ししてやる。だが、オルガスムスが彼女の体内から消散するまでは、何かものを考えるのは困難だった。

食事はその後、それ以上何事もなくつづいた。彼が両のつま先を伸ばし、もっと時間をかけて彼女を愛撫したにもかかわらず。彼女は、彼の悪戯に対して心構えができており、それゆえに、二度と跳びあがったりしなかった。その代わり両脚を開くと、勇気を振り絞って腰を前にずらし、ぽってりしたあそこへ自由に触れるようにしてやった。大喜びで、彼はぬるぬるになった性器を探った。つま先を使って淫唇を拡げ、クリトリスをこすり上げる。彼は一度、膣の中へつま先を挿入しようとした。が、彼女はそうはさせず、椅子の端からすばやく引き下がった。彼はしばらく拗ねてしまった。貴重な宝物を拒否されたことに戸惑っているようだった。だが彼はすぐにそれを克服したようで、同室の仲間とジョークを飛ばしながら、彼女を無視しつづけた。

彼女は食事を終えて立ちあがると、食器を集め、ママの手伝いにお皿を洗った。ママは驚くほどの笑顔を見せてくれた。

「おやおや、小さな家政婦さんってわけね」

彼女はただ弱々しく微笑むだけだった。いかに彼女のあそこが腫れあがっており、潤沢な液体を漏らしていることか、母親に告げることなど出来はしない。立ちあがったとき、椅子の小さな窪みに、透明な液のちいさな水溜まりを残したが、そのことは全然気にしていなかった……他のみんなは行ってしまったし、彼女は昼食の後でいろいろなものを拭きまわることを口実に、それを拭き取れるのだ。彼が食堂にこっそり戻ってきて、椅子のその液体を布にしみこませたのを、彼女は見ていなかった。そして布を鼻先に掲げて、彼女の匂いを深く吸い込んだのを。そういうわけで、テーブルクロスを持って食堂に戻ってきたとき、椅子の上が乾いていたのを見て、彼女は驚いた。うむむ、声に出さずに彼女は考えた。たぶん、これは乾燥するのが早いのね。でもそれなら、なんで私はまだ濡れてるのかしら? 指をドレスの下に伸ばして調べてみる。まだ性器は、滲み出たジュースでぬるぬるだった。

ママが大声で、テーブルをきれいにし終わったかと声をかけたので、彼女は慌てて指をひっこめた。彼女は素早くドレスを降ろすと、テーブルと椅子を整えた。自分の部屋に戻って自由に出来るころには、彼女は、こんなにもたくさん不愉快なことを引き起こしてくれた彼に対して腹を立てていた。だが実を言えば、自分の裸を彼に見られることを思うと、彼女の秘部は疼いた。彼がどんなふうに彼女の裸身を見ていたかを、彼のペニスが揺れて彼女の大事なところを脅かしたことを思い出すと、いっそうよけいにそうなる。だが彼は、あやうく彼女に赤っ恥をかかせるところだったのだ。彼にはもういっさい何もさせないことにしよう、と彼女は決心した。

そして彼女は、夕食の時間まで二度と彼に会わなかったし、夕食の間も彼から離れて座るように気をつけた。母親は、彼女はずいぶん早くのぼせた状態を脱したものだと、面白がった。そして彼女が後かたづけを手伝うと言い出したときには、驚きとともに喜んだ。娘のこういう面は、今まで知らなかった。

手伝いを終えて彼女が部屋に戻ったのは、8時過ぎだった。彼のそばを通り過ぎたとき、まるで彼に対してものすごく怒っているかのようにつんとした態度をとって見せたが、彼は気にするふうでもなかった。いいでしょ、こっちはぜーんぜん構わないわよ。と彼女は心の中で思った。もしあたしが、こういうのをすぐにも止めなかったら。彼は自分の「アレ」をあたしに入れたくなってるはずよ。この思いつきは、緩いドレスと擦れ合うような下半身の部分に、熱烈な満足感を運んできた。疾風のように彼女は自分の部屋に飛び込むと、ドアをロックした。眠ってる間にあの変態野郎が入ってきて、悪戯するに違いないと確信していた。

本を取り上げ、くつろぐために読んでみる。でも心にわき上がるいけない想像から引き離しておくことは、出来なかった。柔らかい果肉へ挿し込まれた彼のつま先の感じを思い出したかのように、あそこがひくひくした。あれこれ思いを巡らせていると、熱い噴出を感じてしまう。いったいどんな感じだろう、硬くて、大きなアレが、自分の処女の鞘に入ってくるのは。

「うぅん!」そっと彼女は呻いた。性器のまだ腫れている包皮を指がたどり、下にさがって、熱くなった土手に沿って透明な液を塗りひろげる。ゆっくりと、彼女は土手の中の溝へと指を滑らせ、その裂け目の深さにおどろいた。それは温かく、じっとりしていて、指先を囲み込んでくる……そして、その感動、まさにその中心から外へと拡がってゆく慰めるような温もり、指がこれほどまでの快感を与えてくれるとは。それは……信じがたいほどで、でもなぜか飽き足りないものだった。あの電撃のような感じは、なかった。あの蜘蛛の巣で悶えまわった時のような、それとも、今朝のように腫れあがったあそこが擦れるごとにとても激しく反応したときのような感じは。今、彼女はエロティックな刺激でじぃんとしていたが、あの強烈な初めてのオルガスムスには足元にも及ばない。

がっかりして、彼女は指をぬぐってベッドにもぐり込み、眠ってしまうことにした。寝返りを打ちながら、これはまた別の失敗だったとわかった。前夜の冒険のイメージが、心を去らなかった。

夜中の2時頃、彼女は決意した。あの蜘蛛に会うために、あの隣の家に戻ろう。そして今度こそ、体中を這い回らせて、脚の間の割れ目に巣を張らせてやろう。もしかすると、もう一度噛まれることもあるかもしれない。苦痛/快楽の思いつきが心にひらめく。服を脱ぎ捨てると、再びあそこから透明な液体が垂れ始めた。素っ裸で家の周りを歩いていくのは、一か八かの賭けだということはわかっていた。だがそれは、必要なことに感じられた……同じくらいの快楽の高みに達するためには。彼女の考えでは、正確に同じ状況を作り出す必要があったのだ。

あそこが、熱くてぬるぬるしている感じがした。壁をよじ登り、頂上をまたぐと、あそこの襞が淫らに擦れた。しばらく、彼女はそこに座って、割れ目に押しあてられた冷たい石の感じを悦しんだ。まるで、明るい月光の中で身体が熱く発光するみたいだった。乳首でさえ、いつもの薄いピンクより銀色っぽく見える。内省にひたったあと、彼女は脚を引き上げ、反対側を降り始めた。股間を何かが突き上げるのを感じて、彼女は動きを止めた。太い棒状のものがぐっと押しつけられ、たわんだ彼女の下の唇がちょっとかぶさっている。数秒が経過する間にも、彼が待ち伏せをかけていて、今、彼女の割れ目を貪欲なペニスで突き上げているのではないだろうか、という思いが飛来した。耐えがたい興奮が、股の奥からわき上がるのが感じられる。がっかりしたことに、それは誰かが無造作に壁にむけて立てかけておいた、熊手の取っ手だった。ちょっと自棄になって、彼女は壁下りの残りを、潤ったあそこをそいつで擦りながら終わらせた。

ばか! 間抜けだわ、灯りを持ってくるのを忘れるなんて! 薄暗い家の中に踏み込みながら、彼女は思った。ぼんやりした暗がりを窺いながら、蜘蛛の巣の残骸でも見えないかと目をこらした。蜘蛛にはまだそこにいて欲しかったし、真っ暗闇の中で巣にぶつかってその網を破壊したくはなかった。だが、彼女の目に映っているのは、床にうち捨てられた何かの輪郭でしかないかもしれない。ゆっくりと彼女は家の中に足を進め、手を前に出して蜘蛛の巣を手探りした。

突然、背後で物音がしたので彼女はくるりと振り返った。だが、いまだに満月で明るく照らされている庭に、何も動くものは見えなかった。再び振り返った彼女は、まさに自分が探していた蜘蛛の網の中へと踏みこんでしまっていた。胴をこする太い糸の感触が、すぐにオルガスムスを引き起こす……どうやら、身体はまだ昨夜の快楽を憶えていたらしい。あぁっ! 彼女は考えた。蜘蛛はどこ? 彼はここにいるの? 彼女の身体の上を引きずられていく蜘蛛の糸は、もし蜘蛛がもう身体の上にいたらということを思わせる。柔らかい絹のような皮膚をうろつき廻ったら。隠された部位を見つけ出してしまったら。彼女は混じりけなしの歓喜で身震いした。そして両脚を大きくひろげて立つと、自分の秘密の部分を探るようにと、蜘蛛を誘う。彼女は、その生き物の長い脚が、尻の下へと這い降りてゆくところを想像した。そして尻の割れ目を探り当て、無防備なアヌスへの素敵な眺めを得るのだ。彼女の皺の寄った開口部を、そうっとそれが探るのを感じ取れる。キチン質の脚の先端はどれも、彼女の直腸へと突き入れられる危険をはらんでいる。そのせいで彼女は喘ぎ、そして尻たぶをわし掴みにして、その不法侵入者をアヌスへと導く。蜘蛛は邪魔されずにすむ。なのに、開いた両脚の間をさらに遠くへ進み降りてゆく。彼女は思い描いてみた。どんなふうにその巨体が感じられるものなのか。だらしなく漏らしている膣を押し上げるものなのか。そして、股間の中でもう一つの興奮のちょっとした震えが、どんな体験になるものなのかを。彼女の心の中で、その蜘蛛は大口を開けている穴を調べるために立ち止まり、ひくひくしている彼女のおまんこからふんだんに溢れている樹液を得ようと、そのペンチを伸ばしている。そして、そいつは身震いするクリトリスへと突き進む。その生き物の顎の下に生じる激痛の予想に舌なめずりしながら。身体の前側を彼女の両手がすべり降りてゆき、淫唇の傍らをそっとつつく。彼女の貴重な宝物を、蜘蛛のあまたの目にさらして。彼女は想像した。どんなふうに蜘蛛が立ち止まり、彼女の脈打つ核を凝視するのか。どんなふうに今度のひと噛みの苦痛/歓喜のために身構えるのか。かさかさ走り寄って、その強力な顎で、彼女の繊細な果肉にがっぷり噛みつく前に。

心の中のその強烈なイメージに、彼女は喘いだ。クリトリスの周囲からキチン質の顎が締め上げる、その具体的な感触。その生物は彼女の果肉を噛んだり放したりを繰り返すが、彼女のマスターベーションほどにはたくさん噛みつかない。身震いしながら、彼女は目をひらいた。そして、大きく開いた彼女の両脚の間で、彼が床に寝ころんでいるのを見てショックを受けた。彼の助平ったらしいにやにや笑いは、彼がしばらく彼女を観察していたことを物語っていた。そして彼女のあそこにくっついている蜘蛛の糸は、彼の指先へとつながっていた。彼女が想像していた「蜘蛛」が彼だったことは、疑う余地もない。彼女のアヌスの中をまさぐっていたと感じられたのは、彼の爪だった。そして、クリトリスを締め上げている蜘蛛の顎に感じられたのは、彼女の小さな核を取り巻いた網の糸で、彼の曲げられた指で操られていたのだ。目を閉じていたせいで気づかなかったが、今やペンライトが濡れたプッシーの唇を照らし上げ、彼に向かってなんとも淫らに拡げられていた。自分の秘部を彼に晒したことで、いまや彼女は羞恥心におそわれていた。たとえ、彼が昨夜分かち合った全ての秘密を、既に見ていたとわかっていても。彼女が抗議しようとしたとたん、彼は糸を引っ張り、クリトリスを締め上げて、彼女から悲鳴を引き出した。両脚の間から液体が噴き出し、まるで内側からめくれあがるかのようだ。わずかな明かりに微光を発しながら、太腿の内側を雫が痕をひいて下ってゆくのが見えるようだった。

「昨夜のことが忘れられなくてな、お前はどうだ?」彼は横目で見て、そしてもう一度引いた。

「あぁーーっ! やめて! あぁっ!」彼女は喘いだ。

まるで小さな手でクリトリスを搾り上げているような感じだ。糸を引いて、彼女からもっと愛液を搾り取るために。彼は本当にツイていた。窓から外を見て、壁のてっぺんに彼女が完全に素っ裸で座っているのを発見できたのだから。即座に、彼は彼女の意図を理解した。そして速攻で、昨夜の逢い引きの場所に行ったのだ。彼女がずいぶんと蜘蛛の巣で興奮しているように見えたので、彼は本気で嬉しかった。彼女が目を閉じて、彼の目の前で尻を拡げたとき、彼女に淫らな悪戯をできるかどうか、彼は賭に出た。彼が菊座の中へ指を滑り込ませるまで、彼女はずいぶんとそれを悦しんでいるようだった。引き抜くときでさえも、彼の指先をしっかり咥えこんだ彼女の尻の感触は刺激的だった。それでも彼女はまだ目を開けなかったので、彼は拡げられた尻の溝を、膣の入口と目星をつけた淫唇の浅い窪みまで下がりつづけることにした。彼はそこでしばらく貴重な瞬間を過ごすと、内部からたっぷりと湧き出ている液体を弄んだ。ただし、あまり彼女の果肉の奥深くへは侵入しないように気をつけたが。彼女が唇を開いたとき、霊感にうたれた彼は、突き出ているクリトリスの核心の周囲に蜘蛛の巣の糸を巻きつけた。彼は優しくクリトリスを搾り上げ、糸に圧力をかけたり緩めたりした。彼女が目を見開いたとき、彼はただクリトリスに圧力を加えただけで、快楽に座礁した抗議が弱まるのを確かめた。

「ああぁぁぁあ……」彼が再び指を曲げると、彼女は呻いた。かすかに、彼女は自分の太腿の内側を、さらに多くの液体が滴り落ちてゆくのを感じた。両脚を閉じたかった。男の子に自分の秘密の部分を晒すなんて羞ずかしい思いを、もう終わりにしたかった。いや、もっとひどいのは、自分が興奮している証拠である液体を、彼に見せていることだ。「駄目、おねが……あぁぁぁっ!」

彼はすかさず、彼女の懇願を言い切れないようにした。快楽のスイッチがそんなにも押し込まれていては、たしかに彼女は懇願の言葉を言うことは出来なかった。膣からの蜜が長くて太いよだれとなって、待ちかまえている彼の顔に向かって下りはじめたのを見ると、彼女はショックを受けた。彼女の潤滑剤は、途中で切れて雫にならないほどにネバネバしていて……その代わり、充血したクリトリスの先端からぶら下がっている重さを感じられるほどに、ゆっくりと、落下した。それが彼の口に到達した瞬間、2人はその細い流れで結ばれていた。そして、誓ってもいいが、自分の蜜が彼の息で震えるのを、彼女は感じ取ることが出来た。燃えるような股間の近くへと彼が顔を動かすと、彼女は目を閉じた。彼女の両脚はさらに大きく開き、下の唇へ彼の息がかかるのを、疼いている淫部に彼の舌がくるのを、彼女は待った。

彼女が提供した珍味を呑み込んだわけではないと知って、彼女は驚き、安堵し、そしてちょっぴり落胆した。その代わりに彼は、彼女の後ろに立つと、手を彼女のヒップの上に置いた。何をしているんだろう? 思ううちにも、彼は尻たぶをゆっくり押し分け、その間をまさぐってきたので、彼女はクックッと笑った。その背後の動きで、身体の前のほうの裂け目がわずかに押し込まれた。だが、身震いするような小さな官能の波を引き起こすには、それで充分だった。それはつまり、彼がさらに尻たぶを引き離すのを、彼女が反対しなかったということだった。その代わり、彼が汗ばんだ半球の分割をさらに推し進めやすいように、身体を前方に傾けた。

ごつごつした木箱に手を置いて、彼女は尻を後ろに突き出すと、探りまわる彼の手と目のほうへと自分の性の秘密の谷間を押し広げた。それが恥ずかしいかどうかを気にする時点は、今や過ぎ去ったのだ。あるいは本当のところ、彼がやろうとしている相手として彼女が怖れげもなく差し出したのは、運命の人だったのか。彼女には、自分の裂け目に沿って彼の猛り狂ったペニスの頭が滑ってくるのが感じられた。そしてその巨大な頭部が、押しひらかれた自分の性器の内側をかるくえぐるのを感じて喘いだ。引き伸ばされた膣口はそういうことはまだ未経験で、苦痛だった。だが彼女の欲望はすぐにも満たされることを要求していたので、そのごつい侵入者から逃げたり抗ったりしようとはしなかった。それどころか彼女は自分から後ろに押しつけてやると、呻きながらも、自分の柔らかい鞘を彼の太い一物に捧げたのだった。膣はその突き棒のために、一生懸命、自身を拡げようとしていた。その柔組織は彼の侵入を受け入れるために、伸びきっていた。

大量に潤滑液を垂れ流してぐちゅぐちゅ大きな音をさせている、自分の疼く放出口から彼が引き抜いていくと、彼女はがっかりした。だが彼が裂け目を狙って下から手を当て、指でそれを拡げたので、彼女はかすかに呻いた。そして彼のぬるぬるした性器の頭が尻の穴を押し上げて来たのを感じて、彼女は鋭く息を吸い込んだ。

そりゃ確かにどうするかは言われなかったけど……彼女は驚愕し、そして愛液を塗りたくった先端が彼女のバージンの排泄口をつらぬくと、苦痛とショックにうめき声をあげた。引き伸ばされた膣のほうは、場違いなほど気持ちよく思えた。唐突に彼の剛健な探針に献上されたアヌスは、実のところ苦痛でしかなかった。彼がいきなりクリトリスを引っ張ったので、彼女は悲鳴をあげ、うめいた。苦痛と快楽が混じり合い、男色に抗おうとする彼女の意志を弱めていった。

「おねがい、それ……あぅぅんっ!!」彼がまた引っ張ったので、彼女はうめいた。腰が上下に、前後にくねり初め、クリトリスへの小さなひとつねりが強められると、彼女の身体を興奮のさざ波が疾りぬけた。

文字通り、彼女の「紐を引く」ことができることに気がついて、彼はぞくぞくした。彼は、彼女を下から舐めようとしたのだ、床から起きあがったときには。だが彼はもっといいことを思いついた……彼女が喜んで従うことは明白だ。彼女のめちゃくちゃぴっちりしたショーツの下のきつい裏門を垣間見て以来、彼はそれをずっと夢想していたのだ。彼は背後をとると、彼女の潤んだ女性器に自分の穂先をちょいと浸した。ゴムのような淫唇の溝は滑るように左右に分かれ、彼の亀頭を挟み込んだので、彼はあやうく制御を失うところだった。彼は略奪目標にしたお宝のほうに集中しないといけなかった。さもなければ、待ちかまえている膣の中へ、根元までコックを突っ込んでいたことだろう。彼はそれでも、満足することは出来た。彼が引き下がったとき、彼女の排泄口から、愛液が文字どおり噴出したのを記憶に留めることが出来たのだから……彼女が、もっと深く貫いてくれといわんばかりに尻をさし出したときには、なおさらだった。贈り物のあら探しはしちゃいけない。彼は自分の突出部を前方に押しだすと、アナルの茶色の輪がうしろの柔肉の中へ消えてゆくのを見て、喜んだ。

抗いながらも、尻の方からの野太い侵入者に、自分を奥まで突き刺されているのは彼女もなかば認識できた。だが両脚の間にある極上の感覚は終わらなかったし、自分でもどうにもできそうにない……肉体が自分を裏切っている。もう恥ずかしさなどわずかしか感じなくなっていたが、その代わり、血管を駆けめぐる官能的な波には屈服しなかった。彼女の腰は背後へと突き進み、菊座は肛門の奥深くを彼の太棒にまさぐらせる。後ろで感じるこの苦痛は、おまんこ深くの快感を補って余りあるものだ。いつのまにかもうクリトリスを引っ張られなくなったのに彼女は気づいたが、それは後ろの内部に彼のペニスを感じたからだった。熱い丸太が、感じやすい通路をいかずちのように上下する。それと一緒になって彼女の果肉も引っ張られ、襞に擦れるクリトリスが彼女を狂気に駆り立てる。彼女は、どう動くべきかは知っていた。尻をくねらせ、張り出した菊座へ彼を引き入れ、押し出すのだ。思いきり熱心に、そしてエキサイティングに。淫らに見えたとしても、かまわない。望みの全ては、ゴールに達することだ。昨夜知り得た、純粋な感覚の頂点へ。

うひゃあ、この女、ほんとに入れ込んでるな。そう思って彼はふぅと息を吐いた。彼女の反応の獰猛さには驚かされる。肛姦への彼女の反抗が弱まったことに気づいて、それには確かに喜んだ。だが彼女はさらに進んで、いまや彼に向かって熱狂的に肉体をくねらせている。彼女と姦っていれば、大口を開いた菊座へと、自分のコックが出たり入ったりするのが見られるだろう。コックが音を立てて、彼女の後ろへと大喜びで丸呑みされていくさまは、たいそう刺激的だろう。もう、すぐにもイきそうだった。

だが、彼女の方はすぐにはイきそうもない。昨夜の経験から、それは知っている。もしかすると彼女の処女を奪うチャンスもあったのだが。クリトリスを弄ぶのは、彼女をその気にさせるには役だった。だが彼女をクライマックスに押し上げられるかは疑わしい……でなければ、もうとっくの昔にイっちまっているだろう。突然、彼はインスピレーションに打たれた。

彼女は絶望的になっていた。彼の股間に向かって尻を思いきり突き上げ、無理やりペニスを肛腔のもっと奥へと試みる。ゴールが近づいてくるのが感じられるようだったが、それはまだ遠く、手の届かないところにあった。

「あぁ! あぁ! あああ! あぁ!」つぶやきが洩れた。肺から息が押し出される。彼の肉棒を、後ろの最奥部までまさぐらせようと挑む。「うわぉ! おい、あれ見ろよ! 蜘蛛だぞ、それ……!」彼がそう言うのが聞こえ、そして彼女は汗ばんだ背中にその脚を感じたように思った。

その思いが、求めていた地点を越えてなお、彼女を突き進ませた。呻き、悲鳴をあげて、彼の腰に向かって彼女は後ろ向きに突き上げた。そして昨夜よりもっと激しく、彼女は達した。尻の中で勃起したコックは膨れあがって破裂し、彼女の腹部の奥深くで、熱くてどろどろした液体を浴びせかけた。肛門の鞘の中の、荒っぽく突き上げられた臓器は、引き伸ばされ、彼女の内部でまだ陵辱されていない部分へ向かって押しやられ、苦痛/快感をいや増した。それはまるで、太くて熱い糞便のチューブが、彼女の中で生命を得たかのように感じられた。彼女の世界はいきなり拡がっていった。汗ばんだ自分の身体の外へ、じめじめした薄汚い家の外へ、そして世界の外へ……彼女は星の中へと舞い上がり、意識は突然爆発して、感覚の輝く花になり、そしてそれ自身の中へと押し潰され、後退していった。

蜘蛛を話題にしたのは大当たりだった。その生き物の話が出たとたんに彼女はものすごく反応した。そうして、彼に向かって自分自身を激しく投げ出して、まっすぐ伸ばした尻の半球を、いまや細身になってしまった素の肉棒に淫らに打ちつけている。彼女が達したとき、彼は自分のいちもつが根元から折れてしまうのではないかと心配になった。それで握りしめ、しっかりと掴んだ彼女のその筋肉は、とてもすばらしかった。それは彼を搾り上げようとしているというよりは、彼女の熱い尻の中へ呑み込もうとしているようだった。自らも達した彼は、叫び声をあげた。それは驚くべきことだった。少女の美味な尻は、彼の棘を激しく引き入れた。その強烈さとボリュームに、彼は驚愕した。彼の射精は、充分に……それでも、彼の睾丸をすっからかんにしてもなお、足りない。彼女の肛腔はなおも根元まで強烈に吸い込んで、精液の残りかすまですべて引き入れている。神さま、こいつはホントにアツいぜ。そう思いながら、彼はゆっくり失神状態へと滑りこんでいった。


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