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アラクネフィリア

-- 第1部 --

Ver 1.02

Written by Luke 2000
Translation by ZooM

オリジナル版(英語)はこちら



アラクネフィリア -- 第1部 --


[訳注]
 arachne:ギリシャ神話に登場する織物の名手。アテナ神に敗れて蜘蛛に変えられた。転じて「蜘蛛」の意で使われることもある。
 -philia:「〜を病的に愛する」という意味。(例)zoophilia = 動物性愛、獣愛


若い思春期の女の子がそうであるように、彼女も自分の身体の変化にはずいぶんと興味があった。その始まりは、自分の胸のじれったいほどむずむずする感じだった。やがて彼女は胸が成長し、乳首も大きく育って膨らんでいることに気がついた。特に、走ったときなどは。その次に気づいた変化は、太腿の付け根にある裂け目、つまり「下のそこ」にある、まばらで薄茶色の毛だった。シャワーを浴びているときに気がついたのだが、その陰部は何かに似ていると思えた。

運のないことに、たった一つしかない等身大の鏡は、彼女の家に下宿している少年たちの部屋にあった。ある朝、彼らが全員外出するのを待った上で、彼女はその部屋に入り込んだ。鏡に突進すると彼女はパンツを引き下ろし、腰を前に押し出して、自分の生殖器のあたりがどうなっているか調べようした。秘密の部分に指を這わせ、下の唇を広げると、濃いピンク色の肉をようく調べる。左脚を折り曲げて、自分をみるためにヒップを持ち上げ……突然の閃光で、一瞬、目が眩んだ。

彼女は驚いて振り返った。露出した性器がさらに前に押し出された。最初のに続いてまた閃光がひらめき、そしてその背後で、くっくっ、という声が聞こえた。

「いいね今の、なかなかじゃないか?」視界から光の白い縁が消えてゆくと同時に、彼女はその声に思い当たった。家に下宿している16歳の、ケンだ。どうやら彼女に気づかれることなく部屋に戻ってきて、いつも持ち歩いているカメラで、彼女を写真に撮ったというわけだ。「いったい、何してたんだよ?」彼は鼻でわらった。

突然、怒りが噴き上げてきて、彼女は喚きちらした。「このクソッタレ、ママに言いつけてやるから!!」

「それで、どう言うつもりだい?」彼は挑発的に言った。「あんたが鏡であそこを見てるとこを、俺に見つけられた、ってか? ここでパンツを下ろして何やってたんだか、どう説明する気だよ? この写真を見て、あんたのママはなんて言うだろうねぇ??」

その答えに、彼女は黙り込んだ。「何を言うつもりにしても、俺の言うことはよく聞いといたほうがいいぜ。さもなきゃあんたのママは、可愛いちっちゃなお嬢ちゃんが、思ってたほどウブじゃなかったってことを聞くはめになるだろうよ」

「駄目よ!」喚きながら、彼女はカメラにつかみかかった。彼女より頭一つぶん背が高かいおかげで、彼はいともたやすくそれを防ぐことができた。

「駄目だな。まずパンツを脱げよ!」彼に言われて、自分がパンツを引き下ろして半裸になっていたことに、唐突に思い当たった。断固として彼女は、それを引き上げた。彼の手がすばやく両脚の間にのびて、ズボンのベルトを押さえた。秘密の部分にどれだけその手が近づいたかを知って、彼女はどきりとした。彼の手が太腿に触れ、そのぬくもりが感じられるほどだ。両脚の付け根が急に、そわそわと熱くなってきたようだった。

彼は手首を返すと、手のひらを上に向け、いきなり恥骨の上に乗せてきた。彼女は飛び上がった。何も予期する間もなく、誰にも触れられたことのない秘密の場所に触られたのだ。その感触が……良かった。中指が内側に曲がって、下の唇の細いラインを辿っていった時など、特に。

「な、何してるのよ?」彼女はあえぎ、触られたことで身震いした。しーっと言ってもう一度彼女を黙らせると、彼は指を引きずって、下の肉襞の中にある、身悶えするほど敏感な点を横切っていった。「うぅぅっ!! ……っはぁっ!!」彼女にはそれしか言えなかった。彼は肉の中に隠されたつぼみを見つけたことを知って、わずかに圧力を加えた。それは苦痛にも似た快楽だった。手足から力が抜け落ちていくのが感じられ、身体を支えるためには彼に寄りかからねばならなかった。

彼はペースを速めた。指先を土手へと滑らせ、そこからピンクの切れ込みへと上がってくると、クリトリスを掻き回す。「あぁっ!! あーっ!! あーっ!! あぁぁぁーっ!!」彼女は呻いた。興奮が柔らかい核から外側へと拡がっていき、全身に染みわたる。彼は爪の先でクリトリスの周囲をめぐり、ときどき動きを止めてはクリトリスをつついた。淫核を掻き回されるたびに神経が沸き立ち、鳥肌が立った。最後には、ふっくらした陰唇をほじり返すのをやめて、クリトリスの根元を何度も小刻みに連打し、彼女を最初のオルガスムスへと押し上げた。

彼女にとって、それは今までの13年間では一番の、世界を揺るがすほどの感覚だった。クライマックスに到達する直前、彼女はもう死ぬかと思い、やめてくれと言おうとして、言葉を押し出そうと、呻き……しかし、まともに喋れなかった。そしてその代わり、疼いて敏感になっている唇の、そのぬかるみの中をもっと探らせるために、両脚をふしだらに開いてやったのだった。

「どうだい?」彼はにやついた。「今なら、俺の言うことを聞く気になったんじゃないのか」彼女には答えられなかった。初めてのオルガスムスの余波で身体が震え、あえいでいた。裂け目がぬるぬるし、脈打っていた。「おまえが言わないなら、俺が言おうか。おまえのママに、俺が見たことを言ってやるよ。おまえがオマンコをいじって、穴の中に指を入れて遊んでたってな」ぜぃぜぃと息を切らしながらも、恐怖に駆られて彼女は首を横に振った。「ようし、それじゃ今夜、階段の下で会おうぜ」彼は命令した。「2時だ。それから、何も着てくるな」

「む、無理よ!」彼女は弱々しく言った。「もし誰かに会ったら、どうするの?」

「そんな心配は俺にさせておけ」半裸の少女を舐めるように見て、彼は言った。「午前2時だ。さもなきゃ、なにがあったのか、ママに言いつけるぜ」彼女はうなづいた。恥ずかしさで顔が燃えるようだった。

彼女はぼうっとしたまま、その日の残りを過ごした。心は寝室での事件に飛び戻り、身体はその部分がきしむような快楽を与えられたことを思い出していた。クリトリスと割れ目が、その想い出に疼いた。

「大丈夫?」一度、ママがそう尋ねた。「なんだか熱っぽく見えるわよ」

「大丈夫よ、ママ」そう答えておいて、彼女は熱くなった顔に水をかけるためにバスルームに突進した。

彼女はアラームを午前2時にセットし、早めにベッドに入った。が、思ったようには眠れなかった。心の中は、彼がするはずのことの想像でいっぱいだったし、彼女の想像していることを、彼はやるに違いなかった。セックスのやり方なんて、まったく経験がなかったので、当然ながらそれがどんなものなのか推測することは出来なかった。しかし股間を通り過ぎていくのを感じた、あの強烈な快感は、いまだに濡れて疼いている穴で彼がするはずのことと、間違いなく大いに関係あるはずだ。

午前2時、彼女は命令通り階段の下に降りて来た。正真正銘、裸だった。裸でいるところを見つかるのがちょっと心配だったが、選択の余地はなかった。自分の身体を見たりいじったりしていたことを、ママに聞かれたくはない。

夜の風は、むきだしの肌には冷たかった。体中の毛一本まで目覚めたかと思うほど、目が冴えていた。乳首もオマンコも、皮膚の上でぴんと張りつめている感じだった。そのうえ風で陰毛がそよぐのが感じられ、ちょっとした動きでもあらたに鳥肌が立って、よけいに目が冴えた。歩くと、淫蜜の小さな雫が内側からにじんで、ふくらんだ恥部がよだれを滴らせるのが感じられた。

「いい子だ」そう言いながら彼が物陰から現れたので、彼女はびくっとした。彼女は息を止め、もう一つの悲鳴を抑えつけた。見たところ彼も素っ裸で、カメラを携えていた。彼女はあんぐりと口をあけて、勃起したペニスを眺めた。赤黒い亀頭の実際の大きさに、彼女は恐怖した。もしそれを突き入れようとするなら、結果ははっきりしている。それは自分のあそこを引き裂いてしまうに違いない。自分の裸にある細長い切れ込みを見下ろし、彼の「それ」がその小さなオマンコに押しつけられている図を思い浮かべて、彼女は身震いした。

「そう心配するなよ」彼はくすくす笑った。「おまえよりはマシな計画があるさ」同い年のお人好しな少年のように、彼は一日中ようく考えたのだった。彼女と姦ってしまうかどうか慎重に考えたのだが、彼がやるよりもっと酷いことをやりたがるように出来れば、ずっと楽しめるだろうと判断したのだ。近所を歩きまわっていたとき、彼はやっとそのアイデアを思いついた。そこは、長い間放棄されていた場所だった。彼は注意深くすべての準備を行った。他の連中の飲み物に酒を混ぜ、さらに彼らの個室に鍵をかけた。同室の下宿人たちが目を覚まさないことを確実にするために、彼らの夜の飲み物には睡眠薬を入れた。最後に、自制できなかったなどというドジを避けるために、バスルームで自慰を行って、夜の活動の準備とした。それなのに、彼女が階段を降りてくるのを見たとき、ペニスはふたたび、びんびんに跳ね上がってしまった。全裸で剥き出しになった裂け目を見て、予想どおり彼は激しくそそられた。

「来いよ」彼は言った。「時間がもったいない。行こうぜ」

「どこへ?」うじうじと彼女は尋ねた。

「行けばわかるって」

彼は裏庭へ連れて行ったが、明るい月光の下で彼女は躊躇した。確信できるが、誰であろうと彼女の隠すものとてない景観を見れるだろう。彼がせき立てるので、彼女はおとなしく2軒の家を隔てている壁まで後をついていった。彼は素早く壁によじ登ると、後についてこいという身振りをした。壁の穴を手がかりに、彼女は彼の横をゆっくり登っていった。てっぺんまでたどり着いて壁をまたがったとき、わずかに開いたあそこに、ごつごつした石のブロックが押しつけられるのを意識した。居心地の悪い思いをしながら移動し、反対側へ足を振って、彼の後から降りていく。火照った膣にあたる固くて冷たい石の感触はもう感じられなかったが、それは嬉しくもあり、残念でもあった。

彼は壁の下で待っていて、降りるのを手伝うために、彼女のちいさな胸を抱え上げた。固くなった乳首に彼の指が触れると、ぞくぞくする感じが身体を駆け抜けていった。その電撃でよけいに興奮してしまい、まさにこれこそ今夜やらせたかったことなのではないかと、不安になった。

「着いたぞ」彼はそう言って、彼女の前で立ち止まって手を振って見せた。彼女は暗闇の中をじっと見つめた。闇に目が慣れるまで、彼よりも時間がかかった。それを見て、彼女はぞっとした。それは床から天井まで届くほどの巨大な網のど真ん中にいる、今まで見たなかで一番巨大な蜘蛛だった。その蜘蛛は全身まっ黒で、背に赤い模様があり、脚の長さは彼女の手ほどもあった。それは彼女に取っては巨大で、毒があることは疑えなかった。思うに、彼は要求を出す前にそれで脅そうとしたのだろう。が、そうではなかった。

彼が前のほうへ連れて行くので、彼女は床にのびた蜘蛛の巣の太い糸をまたいで行こうとした。彼が肩を掴んだので、彼女はびっくりして、脚が蜘蛛の巣の糸をまたいだところで立ち止まった。

「それでいい」彼はそう言うと、持っていたとは気づかなかった小さな懐中電灯のスイッチを入れた。彼は懐中電灯を床に置くと、彼女のふっくらした花弁を左右に押し上げた。陰部の中がほとんど見えるだろうと思うと、彼女は赤面した。

何を……と、彼女は思った。彼は自由な方の手で、彼女の尻を前のほうへと押しやったのだ。太い糸があそこに当たるまで、彼が何をしようとしているのか、理解できなかった。

「これでいい」下の唇が太い紐を挟み込んだのを確認して、彼はにやりとした。彼女はショックで喘いだ。彼女は現実を理解し、驚愕した。性器の裂け目の中を、それは押し上げていた。彼女の予想とは違って、それはぜんぜん蜘蛛の糸のようには感じられなかった。その代わり、まるで太くて粗い紐が、潤っている裂け目を押し上げているような感じだ。

彼はうつぶせに寝ころんで、彼女が立っているところを何度か撮影した。蜘蛛の巣の糸が、ぷっくりしたオマンコの花弁に食い込んでいた。

「蜘蛛の巣で、こすってくれないかなあ」見上げながら、彼は言った。彼女は目をそむけ、きっと彼は冗談を言っているのだと思った。彼がそのセリフをくり返して、そして今撮ったばかりの、彼女が蜘蛛の巣に股間を押しつけている写真をママに見せると言って脅迫するまでは。「ただし、ゆっくりやってくれよ。蜘蛛の巣を台無しにして欲しくはないからな」

その糸に沿って、彼女は疼いている裂け目をそうっとこすり始めた。なんとなく、誰かが下半身を見ようとしている感じだと思った。驚いたことに、これはずいぶんと彼女を刺激した。糸のでこぼこは、その太さと張力で彼女の部分にエロティックな摩擦を供給し、彼女のジュースは糸を濡らし、滑らかにした。ため息を漏らして、彼女は尻の動きを大きくした。蜘蛛の巣があそこの裂け目を通り過ぎる長さを、もっと長くしたかった。彼女は喘いだ。堅い蜘蛛の巣の糸が膨らんだクリトリスをこすって行ったとき、わずかに震えがはしった。薄闇の中、蜘蛛の糸の上の彼女の動きで、下の唇は何度も左右に割られ、彼はぱっくり開いた性器の写真を撮り続けた。彼女もそれはわかっていたが、体中を駆けめぐる感覚があまりにも強烈だったせいで、もうどうでもよくなっていた。「いいぞ、いいぞ」彼女があちらへこちらへと尻をくねらせるので、今や彼は後ろにまわって、波打つ裸の尻の写真を撮影していた。

坊や、彼女、熱烈じゃないか? 締めつけている尻の丸みを見上げて、彼は思った。彼女の尻が後ろに押し出されると、その過程で尻たぶが拡がり、ちっちゃな茶色の肛門を覗きこむことができて、彼はうっとりした。それは何もかも、彼がその美味そうな丸みをわし掴みにして、びんびんに直立しているものを突っ込むことが出来るという事だった。

彼女はさらに熱狂的に腰をくねらせてゆき、膣の奥ではますます欲望が猛りつつあった。その振り方が激しくなり、蜘蛛の巣は振動した。彼女の動きによって、蜘蛛が眠りから起こされ、巣を横切って疾走した。その刺激的な振動が、裂け目に埋め込まれた糸を伝わってくる。心の奥では、ふしだらな行為が写真に撮られていることを理解していたものの、蜘蛛の巣でマスターベーションして欲情を両目にみなぎらせた彼女には、気にもならなかった。オマンコの中で暴れまわる蜘蛛の糸で、こすり続けたかった。彼女の内部で膨れあがってゆく激しいものが爆発するまで、こすり続けたかった。

興奮が激しくなっていることに彼が気づかないわけは無い。「うひゃあ、この濡れ方を見てみろよ」騒ぎ立てると、滴り落ちてしまう前に、露が玉のように連なった糸の写真を2、3枚撮った。

「なに、してるの?」彼女はあえいだ。燃え上がる尻たぶの間に彼が手を伸ばし、肛門の周囲に彼女の蜜を塗りたくっていた。

「おまえが好きなことさ」彼は笑って見せたが、薄明かりのせいで彼の顔つきはかなり狡猾なものに見えた。気にするよりも絶頂に到達しかかっていたので、彼女は自慰を続けた。彼は指先で菊座を愛撫し続け、やがて最後には褐色の皺の中へと指を埋没させた。

尻の穴をまさぐられることで、さらに欲情させられたことは何となくわかっていたが、彼が後ろの口に指を押し込んだ瞬間、彼女は歓喜のあまり呻てしまった。肛門をつらぬかれる感覚はあまりにも強烈で、彼女は快楽に身悶えした。指をくねらせ、ひくついている尻たぶの間にあるきつい通路の向こうへとねじ込んで来たときには、悲鳴が上がった。

いきなり、彼は直腸の奥まで指を突き入れた。彼女の処女のアヌスはあまりにも感じやすく、突き入れられるように使われた経験もない。指でまさぐられるとたやすく屈服してしまった。快感のあまり、彼女は絶叫した。すごく強烈なオルガスムスの波が、彼女を押し流した。身震いし、気を失って、彼女は床に倒れた。

彼はそんな極端な反応は期待していなかったし、さらには彼女が倒れてしまったので、あやうく菊座に入れていた指を怪我するところだった。驚きから醒めた後、彼は指がまだ直腸に入ったままなのを見て、喜んだ。彼女は床の上に仰向けに転がって、両脚を手の幅ほど広げていた。凶暴なオルガスムスのせいで、まだ息を荒げている。彼女の身体は汗に濡れ、薄汚い床に放り出されたまま、ひくひくする太腿の間からの噴出はいまだつづいているようだ。

彼女は朦朧とした状態で、彼が叫ぶのを聞いた。彼女の尻が淫らにも咥え込んでいた指を、彼が引っ込めるのが感じられた。彼は何をしているんだろう? 床に寝ころんで、荒れ果てた蜘蛛の巣を見上げたまま、彼女は心の中でつぶやいた。何かが違う。何か、見失っているものがある。そう考えて、突然、いるべきところに蜘蛛の姿が見えないことに気がついた。何故……どこにいる? 彼女のあそこの上で感じていた動きは、ずっと彼の手のものだと思っていた。だが、彼は離れたところにしゃがみ込んでカメラを手にしているし、彼女は床に大の字になって転がっているのだ。

彼女は頭を上げ、胸の小さな隆起ごしに見下ろした。そして胴体の上の蜘蛛を見てショックを受けた。そいつは彼女のほっそりした白い胴体の上では巨大だった。その体は、彼女の恥骨ほどもある。

「助けて……」彼女は震え上がり、泣きじゃくった。彼は首を横に振って、嘲笑した。「俺は写真を撮ってるんだ、忘れたのか?」

「お願い」彼女は哀願した。「何でもするから、これを追い払って!」

「やだね」にべもなく彼は言った。

動きを感じとって、彼女はますます震え上がった。そいつが、彼女のあそこのふくらみの向こう側へと、降りていくのが見えた。火照った肌の上で、そいつの脚が走り書きしているように感じられる。鼠蹊部の薄い恥毛ごしに、そいつの動きが感じられるようだった。なんとかして、恐ろしげな外見の節足動物から、自分のあそこを守る方法を考え出そうとはしたが、あえてそいつの近くに手を伸ばすなんて出来やしない。

蜘蛛は大急ぎでさらに向こうへと走ってゆき、その頭部は拡がった彼女の両脚の間に入り込んでいた。開ききった淫唇の間を、そのぞっとする生き物が這い回る図が脳裏に浮かんだ。彼女は喘ぎ、そいつが行きそうな方向へ思いきり脚を投げ出してやった。一瞬の判断だった。身体を伸ばしてそいつの様子を窺い、出来るかぎり自分の身体から遠くへと放り出してやるのだ。

その滑らかな幅広の背中に触れた瞬間、そいつはクリトリスのてっぺんに噛みついた。繊細な柔肉に蜘蛛の毒液が注入され、彼女は絶叫した。股間と全身に広がる苦痛に打ちのめされて、彼女は腰をのけぞらせた。突然のその動きで、いっとき、蜘蛛は彼女の柔肉に噛みついていられなくなった。ふたたびピンクの柔肉に顎を締めつける前に、そいつは彼女の汗まみれの肌にむかって荒々しく脚をもがき回した。クリトリスが脈打つように疼いた。

そいつにいちばん敏感な部分に噛みつかれ、彼女はふたたび悲鳴を上げた。彼女は叫びまわり、転げ回ったが、それはずきずきする裂け目から節足動物を追い払うにはまったく役に立たなかった。それが花芯に噛みついている間、汗でぬめる肌に脚でとっかかりを掴もうとしているのが感じられた。

「すげぇぜ!」彼は熱狂した。大股びらきになった股間の、ぱっくり開いたあそこに蜘蛛がいる写真を撮りまくる。いちばんソソられたのは、無防備な尿道口の上で、蜘蛛が脚の一本を滑らせているところをしっかり写したやつだ。噛まれたことで彼女が痛みを感じているのは間違いないし、蜘蛛の毒のせいで、この後ファックすることは多分あきらめねばならないだろう。それでも、濡れひかっているピンクの割れ目に蜘蛛がとりついている光景は、それを補ってあまるものだった。

蜘蛛の毒は、あそこの薄い粘膜を燃え上がらせるように感じられ、まるで誰かが松明を股間にくくりつけたようだった。激しく泣きじゃくり、苦痛でなかば朦朧としつつも、数分後には痙攣している彼女の身体から蜘蛛が這い去ってゆくのを感じていた。股間が膨れあがり、体中の骨がガタガタになったような痛みで疼いた。彼女にわかったのは、濡れた秘部を余すところなく彼に開示して横たわった彼女を、彼が撮影し続けていることだった。

息を荒がせ、肘で上半身を支えた彼女は、脚を動かそうとして苦痛に身をすくめた。まるでオマンコと膣が、本来の大きさよりも膨れあがったような感じだ。両脚の間のつけ根が、巨大な綿のかたまりで塞がれているように思える。

心配げなそぶりで、彼は手を差し出した。自分で起きあがることは出来そうになかったので、彼女は感謝してその手をとった。あそこが疼いてどくどくいっていたので、自分の脚で床から立ちあがるのは無理だとわかった。

足を踏み出すのにもたじろぐ有り様で、彼女はがに股になってよたよたと壁まで到達した。脈打ち、燃え上がる感じは、鼓動と共に大きくなったり小さくなったりしている。燃えるオマンコが一歩ごとに揺すられる。壁をまたがったときには、少しほっとした。石の冷たさが、熱い柔肉を鎮めてくれた。それから安堵感は過ぎ去り、彼女はびくびくしながら、ずっと彼にすがりついて部屋まで戻ってきた。彼はあそこを洗うのを手伝ってくれた。赤く腫れあがった陰部に温かいお湯を流し、そうっとそうっと石けんで洗ってくれた。それからタオルであそこを軽く叩いて乾かし、彼女がベッドに行くのを手伝った。生まれて初めて、彼女はベッドから起き上がれなかった。その代わり、両脚を広げて、開いたオマンコを冷たい空気にさらした。寝つくまで、彼は下の唇を撫でて鎮めてくれ、内部から滲み出た蜜を塗って、その滑らかな液で疼いている裂け目を塗りつくした。


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