雑談の広場:コメント投稿
[ 678 ]
Re:小説を書いてみたいと思います。
[ 名前:
ノリチカ
]
[ 日付:
2006年05月07日(日) 13時48分
]
「本当にかわいいのね」
加寿子は満足したようにそういうと夕紀の秘部から手を離して執事の方を向いた。
「武丸を連れてきて」
「はい」
執事はうやうやしく頭を下げると部屋から出て行った。
(いよいよだわ・・・)
夕紀の心臓が激しくなりだした。
夕紀は夫になる犬を出迎えるために四つん這いの姿勢に戻った。
(わたしのこと気に入ってもらえるかしら・・・)
夕紀はあらためて不安になってきた。気に入られなければここで加寿子に飼ってもらうわけにはいかない。早智子達にも捨てられるかもしれない・・・。
そのとき夕紀の背後の扉がガチャリと開いた。
「わあ、すごい、大きい!」
智美が無邪気な声をあげたが夕紀は固くなったまま振り返ることが出来なかった。
ドアが閉まる音がして足音がだんだん近づいてきた。振り返らずとも大型犬のハアはあとした息遣いが夕紀にも感じられた。
(見られている・・・)
夕紀は武丸の視線を感じた。
聡明な武丸は部屋に連れられてくるとすぐに夕紀の異常な姿に気づいた。そしてすぐに夕紀が人間の女ではなくただの牝としてそこにいることを理解した。
執事に連れられてきた武丸が夕紀の前にあらわれた。
「あっ・・・!」
夕紀は思わず声をあげてしまった。
しずかに加寿子の横に座った武丸は夕紀の想像以上に大きかった。身長が150センチをわずかに越えるだけの夕紀よりもずっと大きかった。体重は確実に倍はありそうだった。
「ふふふ、そんなに怖がらなくてもいいのよ。武丸はとてもおとなしいのよ。あなたさえ素直にしていればきっと優しくしてくれるわよ。ふふふふ」
たしかに武丸の顔は獰猛な土佐犬にふさわしい恐ろしげな精悍な顔つきだったが、その目はとても優しそうでしずかな目をしていた。
夕紀はまだ小刻みに震えながらも深く深呼吸をして心を落ち着かせるとそのまま床に伏した。
「はじめまして夕紀です。どうぞ・・・よろしくお願いします・・・」
夕紀の精一杯の心が通じたのか武丸はすっと立ち上がると、
夕紀のそばに寄ってきて顔を近づけると頬を優しく舐めた。
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> 「本当にかわいいのね」 > 加寿子は満足したようにそういうと夕紀の秘部から手を離して執事の方を向いた。 > 「武丸を連れてきて」 > 「はい」 > 執事はうやうやしく頭を下げると部屋から出て行った。 > (いよいよだわ・・・) > 夕紀の心臓が激しくなりだした。 > 夕紀は夫になる犬を出迎えるために四つん這いの姿勢に戻った。 > (わたしのこと気に入ってもらえるかしら・・・) > 夕紀はあらためて不安になってきた。気に入られなければここで加寿子に飼ってもらうわけにはいかない。早智子達にも捨てられるかもしれない・・・。 > そのとき夕紀の背後の扉がガチャリと開いた。 > 「わあ、すごい、大きい!」 > 智美が無邪気な声をあげたが夕紀は固くなったまま振り返ることが出来なかった。 > ドアが閉まる音がして足音がだんだん近づいてきた。振り返らずとも大型犬のハアはあとした息遣いが夕紀にも感じられた。 > (見られている・・・) > 夕紀は武丸の視線を感じた。 > 聡明な武丸は部屋に連れられてくるとすぐに夕紀の異常な姿に気づいた。そしてすぐに夕紀が人間の女ではなくただの牝としてそこにいることを理解した。 > 執事に連れられてきた武丸が夕紀の前にあらわれた。 > 「あっ・・・!」 > 夕紀は思わず声をあげてしまった。 > しずかに加寿子の横に座った武丸は夕紀の想像以上に大きかった。身長が150センチをわずかに越えるだけの夕紀よりもずっと大きかった。体重は確実に倍はありそうだった。 > 「ふふふ、そんなに怖がらなくてもいいのよ。武丸はとてもおとなしいのよ。あなたさえ素直にしていればきっと優しくしてくれるわよ。ふふふふ」 > たしかに武丸の顔は獰猛な土佐犬にふさわしい恐ろしげな精悍な顔つきだったが、その目はとても優しそうでしずかな目をしていた。 > 夕紀はまだ小刻みに震えながらも深く深呼吸をして心を落ち着かせるとそのまま床に伏した。 > 「はじめまして夕紀です。どうぞ・・・よろしくお願いします・・・」 > 夕紀の精一杯の心が通じたのか武丸はすっと立ち上がると、 > 夕紀のそばに寄ってきて顔を近づけると頬を優しく舐めた。 >
加寿子は満足したようにそういうと夕紀の秘部から手を離して執事の方を向いた。
「武丸を連れてきて」
「はい」
執事はうやうやしく頭を下げると部屋から出て行った。
(いよいよだわ・・・)
夕紀の心臓が激しくなりだした。
夕紀は夫になる犬を出迎えるために四つん這いの姿勢に戻った。
(わたしのこと気に入ってもらえるかしら・・・)
夕紀はあらためて不安になってきた。気に入られなければここで加寿子に飼ってもらうわけにはいかない。早智子達にも捨てられるかもしれない・・・。
そのとき夕紀の背後の扉がガチャリと開いた。
「わあ、すごい、大きい!」
智美が無邪気な声をあげたが夕紀は固くなったまま振り返ることが出来なかった。
ドアが閉まる音がして足音がだんだん近づいてきた。振り返らずとも大型犬のハアはあとした息遣いが夕紀にも感じられた。
(見られている・・・)
夕紀は武丸の視線を感じた。
聡明な武丸は部屋に連れられてくるとすぐに夕紀の異常な姿に気づいた。そしてすぐに夕紀が人間の女ではなくただの牝としてそこにいることを理解した。
執事に連れられてきた武丸が夕紀の前にあらわれた。
「あっ・・・!」
夕紀は思わず声をあげてしまった。
しずかに加寿子の横に座った武丸は夕紀の想像以上に大きかった。身長が150センチをわずかに越えるだけの夕紀よりもずっと大きかった。体重は確実に倍はありそうだった。
「ふふふ、そんなに怖がらなくてもいいのよ。武丸はとてもおとなしいのよ。あなたさえ素直にしていればきっと優しくしてくれるわよ。ふふふふ」
たしかに武丸の顔は獰猛な土佐犬にふさわしい恐ろしげな精悍な顔つきだったが、その目はとても優しそうでしずかな目をしていた。
夕紀はまだ小刻みに震えながらも深く深呼吸をして心を落ち着かせるとそのまま床に伏した。
「はじめまして夕紀です。どうぞ・・・よろしくお願いします・・・」
夕紀の精一杯の心が通じたのか武丸はすっと立ち上がると、
夕紀のそばに寄ってきて顔を近づけると頬を優しく舐めた。