雑談の広場:コメント投稿


[ 658 ] 勝手に投稿
[ 名前:小説  [ 日付:2006年04月29日(土) 19時11分 ] 
「えぇっ!!」
 麻子は思わず声を出しそうになり、あわてて口を押さえてうずくまった。気づかれないように息をひそめたつもりだったが、身体は震えて心臓がドキドキと高鳴っている。麻子は深呼吸して呼吸を整えたあと、見間違いかもしれないと思って再び葦をかき分けた。
「犬と・・、ホントに犬としてる・・・・」
 麻子の立てた音に気付いた様子もなく、茂みの向こうでその行為は続けられていた。麻子は音を立てないように気を付けながら、目を見開いて驚くような光景を見つめている。

 その日も、いつものように川沿いの道に着いたあと、自転車を止めてブラブラと河原を散歩していた。川面を渡る風が汗ばんだ身体に気持ちよく、何となくウキウキとした気分になってくる。ここは麻子の好きな場所の一つで、バイトの帰りはちょっと遠回りしていつも散歩をしてから帰るのだ。しばらく歩いたところで麻子は土手に腰を下ろし、キラキラ光る川面をぼんやり眺めていた。
 あまりに良い陽気に麻子はウトウトし始め、そのまま1時間ほど眠ってしまった。ハッと気付いて身体を起こすと、眠る前と変わらぬ景色が目の前に広がっている。知らない間に眠ってしまったことに照れ笑いを浮かべ、麻子は勢いよく立ち上がって身体を大きく伸ばした。
「んんっ!!、ふぅ・・、そろそろ帰ろうかな。」
 自転車を置いてある場所に戻ろうとしたとき、麻子は急に立ち止まって辺りをキョロキョロと見回した。寝ている間に風に当たっていたせいか、急に尿意を催したのだ。河原に作られたグラウンドの端にトイレがある事は知っていたが、結構距離がある上にお世辞にもキレイとは言えなかった。麻子はもう一度辺りを見回してから、土手を降りて葦の茂みの中へ入っていった。
「ふぅ〜〜、・・・・。んっ・・、なに、あの声?」
 しゃがんだままホッと一息ついたとき、呻き声のようなものが聞こえて顔を上げた。自分と同じような先客がいるのかとも思ったが、その声はどこかおかしな感じがした。
「もしかして・・、お楽しみの最中かな?!」
 聞こえてくる声のトーンがそんなことを連想させた。邪魔をしては悪いと思ったが、ちょっとくらいならいいだろうと思い直し、麻子は声のする方にそっと進んでいった。
「やっぱり!!」
 進むに連れて声は少しずつ大きくなり、葦の向こうの人影らしきものが目に飛び込んできた。葦の茂みに小さな空間を作って行為に及んでいるらしく、妖しい声がとぎれとぎれに届いてくる。麻子は初めて見る他人の行為に興奮を覚えながら、身体を低くしてその空間を覗き込んだ。
「えっ・・・」
 麻子の目に、全裸の女性がお尻を高々と突きだしている光景が飛び込んできた。その背中には大きな犬が覆い被さり、せわしなく腰を動かし続けている。思いもよらない光景に麻子は息を呑み、まばたきすることも忘れてその行為を凝視していた。
「そんな・・、こんなのって・・・」
 突っ伏しているために女性の顔は見えなかったが、体つきからして自分と同じくらいの年齢のようだった。ウエストをギュッとつかまれて激しく突き上げられ、そのたびにくぐもった呻き声を発している。長い毛に邪魔されて結合部は見えなかったが、犬のペニスが女性を貫いているのは間違いなかった。

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