雑談の広場:コメント投稿
[ 1198 ]
Re:落日2-6-1
[ 名前:
maxi
]
[ 日付:
2010年11月12日(金) 02時27分
]
6
初体験から二週間後。少し遅れて訪れた生理を彩子は複雑な気持ちで迎えていた。
大好きな人の子供を妊娠できなかったことが残念ではあったが、倫理に反する子供を妊娠しなかったことに安堵もしていた。
約束通り祐介は酒を断ち、毎晩、彩子は父親のベッドで愛を確かめ合い、男を歓ばせる術を次々と習得していった。
彩子の躰は完全に女の歓びに目覚め、愛する人から与えられる安らぎと快楽とを貪欲に貪っていた。
昼は普段通りに学校生活を過す彩子は、夜には父親の娼婦となった。休日には昼間からどちらからともなく躰を求め、
愛し合う。そんな不道徳な生活が半年を過ぎようとしていた頃。前の生理から二ヶ月経っても次の生理が彩子に訪れなくなっていた。
元々乱れ気味ではあったが、一ヶ月も遅れるのは非常にまれなことだった。
乳房の張りは以前からあったものの、吐き気を催して初めて、彩子は父親の子供を身籠ったことに気付いた。そして、
学校帰りに薬局で買った妊娠検査薬には、くっきりと妊娠の疑いを示す線が現れていた。
「ねぇ、お父さん。出来ちゃったみたいなの……」
彩子は、その日も幾度となく絶頂を味わわせてくれた愛する父親の裸の胸に頭を乗せ、嬉しそうに微笑みながら妊娠の疑いがあることを報告した。
「出来ただって?――ははっ、まさかそんなことあるわけないだろ?」
子供が欲しかった弓子とは一切の避妊をしていないにも係わらず妊娠しなかったことで、祐介は彩子が妊娠することはないと碌に避妊もせず、高を括っていた。
「本当よ、今日買った検査薬に反応があったの。つわりもあったし、間違いないと思う……。ねぇ、お父さんも喜んでくれるよね?」
「――ははっ、うそだろ……。そんなことあるわけが……」
己が犯してしまった過ちに気付き、祐介の軽薄な笑顔が強張っていく。
「堕ろせ……。病院に行って、すぐに堕ろすんだ!」
彩子を突き飛ばして起き上がった祐介は優しかったその目を吊り上げ、自分の子供を身籠った娘の肩を乱暴に揺り動かした。
「どうして?――大好きなお父さんの子供よ。なんで産んじゃいけないの?――私、この子を産みたいの……」
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> 6 > > 初体験から二週間後。少し遅れて訪れた生理を彩子は複雑な気持ちで迎えていた。 > 大好きな人の子供を妊娠できなかったことが残念ではあったが、倫理に反する子供を妊娠しなかったことに安堵もしていた。 > 約束通り祐介は酒を断ち、毎晩、彩子は父親のベッドで愛を確かめ合い、男を歓ばせる術を次々と習得していった。 > 彩子の躰は完全に女の歓びに目覚め、愛する人から与えられる安らぎと快楽とを貪欲に貪っていた。 > 昼は普段通りに学校生活を過す彩子は、夜には父親の娼婦となった。休日には昼間からどちらからともなく躰を求め、 > 愛し合う。そんな不道徳な生活が半年を過ぎようとしていた頃。前の生理から二ヶ月経っても次の生理が彩子に訪れなくなっていた。 > 元々乱れ気味ではあったが、一ヶ月も遅れるのは非常にまれなことだった。 > 乳房の張りは以前からあったものの、吐き気を催して初めて、彩子は父親の子供を身籠ったことに気付いた。そして、 > 学校帰りに薬局で買った妊娠検査薬には、くっきりと妊娠の疑いを示す線が現れていた。 > > 「ねぇ、お父さん。出来ちゃったみたいなの……」 > 彩子は、その日も幾度となく絶頂を味わわせてくれた愛する父親の裸の胸に頭を乗せ、嬉しそうに微笑みながら妊娠の疑いがあることを報告した。 > 「出来ただって?――ははっ、まさかそんなことあるわけないだろ?」 > 子供が欲しかった弓子とは一切の避妊をしていないにも係わらず妊娠しなかったことで、祐介は彩子が妊娠することはないと碌に避妊もせず、高を括っていた。 > > 「本当よ、今日買った検査薬に反応があったの。つわりもあったし、間違いないと思う……。ねぇ、お父さんも喜んでくれるよね?」 > 「――ははっ、うそだろ……。そんなことあるわけが……」 > 己が犯してしまった過ちに気付き、祐介の軽薄な笑顔が強張っていく。 > 「堕ろせ……。病院に行って、すぐに堕ろすんだ!」 > 彩子を突き飛ばして起き上がった祐介は優しかったその目を吊り上げ、自分の子供を身籠った娘の肩を乱暴に揺り動かした。 > 「どうして?――大好きなお父さんの子供よ。なんで産んじゃいけないの?――私、この子を産みたいの……」 >
初体験から二週間後。少し遅れて訪れた生理を彩子は複雑な気持ちで迎えていた。
大好きな人の子供を妊娠できなかったことが残念ではあったが、倫理に反する子供を妊娠しなかったことに安堵もしていた。
約束通り祐介は酒を断ち、毎晩、彩子は父親のベッドで愛を確かめ合い、男を歓ばせる術を次々と習得していった。
彩子の躰は完全に女の歓びに目覚め、愛する人から与えられる安らぎと快楽とを貪欲に貪っていた。
昼は普段通りに学校生活を過す彩子は、夜には父親の娼婦となった。休日には昼間からどちらからともなく躰を求め、
愛し合う。そんな不道徳な生活が半年を過ぎようとしていた頃。前の生理から二ヶ月経っても次の生理が彩子に訪れなくなっていた。
元々乱れ気味ではあったが、一ヶ月も遅れるのは非常にまれなことだった。
乳房の張りは以前からあったものの、吐き気を催して初めて、彩子は父親の子供を身籠ったことに気付いた。そして、
学校帰りに薬局で買った妊娠検査薬には、くっきりと妊娠の疑いを示す線が現れていた。
「ねぇ、お父さん。出来ちゃったみたいなの……」
彩子は、その日も幾度となく絶頂を味わわせてくれた愛する父親の裸の胸に頭を乗せ、嬉しそうに微笑みながら妊娠の疑いがあることを報告した。
「出来ただって?――ははっ、まさかそんなことあるわけないだろ?」
子供が欲しかった弓子とは一切の避妊をしていないにも係わらず妊娠しなかったことで、祐介は彩子が妊娠することはないと碌に避妊もせず、高を括っていた。
「本当よ、今日買った検査薬に反応があったの。つわりもあったし、間違いないと思う……。ねぇ、お父さんも喜んでくれるよね?」
「――ははっ、うそだろ……。そんなことあるわけが……」
己が犯してしまった過ちに気付き、祐介の軽薄な笑顔が強張っていく。
「堕ろせ……。病院に行って、すぐに堕ろすんだ!」
彩子を突き飛ばして起き上がった祐介は優しかったその目を吊り上げ、自分の子供を身籠った娘の肩を乱暴に揺り動かした。
「どうして?――大好きなお父さんの子供よ。なんで産んじゃいけないの?――私、この子を産みたいの……」