「NO DOG NO LIFE」「ずーふぃりあ・しんどろーむ」に続く、栗田勇午3冊目のコミックスです。今回は長編です。
この作品はもともとは成年向け雑誌の「フラミンゴR」で連載されたものですが、第4話まで掲載した時点で「フラミンゴR」が休刊するというアクシデントに見舞われました。その後、2006年12月にコミックスの発売予定が告知されましたが発売直前に延期となり、今年に入ってから2007年04月25日の予定で再告知、発売となりました。まあ実際には25日より前から店頭に並んでいたお店もあったようですが。
(註:第1話が「フラミンゴR」に掲載されたのは、2006年4月です。ということは、連載も含めて約1年で全10話+カラー4P+エピローグ8Pを仕上げたことになります。月刊ペースで考えるなら、これでも結構早い仕事ではないでしょうか。というか最初の2006年12月というのがデスマ的に無理なスケジュールのような気がしますが……)
さて、「ずーふぃりあ・しんどろーむ」のあとがきで「次は妊娠ネタ」とありましたが、どちらかといえばリアル指向な物語を描くこの作者が、実際にはあり得ない妊娠ネタをどう描くのか? この点も1つの注目すべきポイントだったのですが、思いのほか違和感のない流れでやってくれました。ただし今回も現実寄りのお話なので、ファンタジーな期待をするとアテが外れます。また、人によっては「グロい」という感想を持つかも知れません。
ストーリー全般について言うと、今回はあらゆる要素が詰め込まれています。もちろんベースになっているのは犬との獣姦なのですが、そもそもその獣姦からして「スワッピング」です。その後「結婚式」ネタがあり、そしてその後が(きわめて珍しいことに)強姦系のネタ、野外輪姦、アナル獣姦、2本挿し、スカトロ、さらには人間との獣姦(とは言いませんが、この作者の場合はそう表現するのが適当かも)、脇役の人々も近親相姦とかあるようで(セリフの上でのことですが)、もう出来ることは全部やろうとしたかのような感じです。そういえば、この作者が獣婚ネタを描いたのはこれが最初ではないでしょうか。
その他、プロローグとして付いたカラーの4ページも、女の子複数×犬複数による乱交という、普通ならそれだけで買い要素になってしまう内容です。ちなみに4ページ目左上のセリフは、ありふれているようで、でも普通の獣姦マンガでは書けないだろうセリフですね。よくぞ書いてくれました。
参考までに、収録作品の一覧を以下にリストアップしておきます。初出については、コミックスの最後のページにある「初出一覧」を参考にしています。