5編の物語をまとめたアンソロジーです。収録作品中の「青輝丸」が獣姦モノです。
ただし獣姦シーンは第一章のみ。以降は、青輝丸の命を救うために自らその身を投げ出すヒロインを中心に、ストーリーが展開していきます。が、ストーリーの要所々々でヒロインと青輝丸の心の交流が描かれるので、単なる獣姦ものではなく、まさに人と獣の間に生じた愛の物語となっています。獣姦ラブロマンスとしても二重丸。
ラストシーンのセリフは、よく考えると秀逸。娘の父となる人物は、青輝丸との関係を知っていたんでしょうか? その人物がヒロインと結婚した後、青輝丸との関係はどうなったのか? 私個人はげしく気になる点として、ヒロインが本当に結婚した相手は誰だったのか?
余韻の残る、良い物語です。