12世紀中期〜末期に成立したとおもわれる「唐物語」の現代語訳および解説。全27話からなっており、最後の第27話が、犬と2人の娘が契る「雪々」という話。当 ZooM-Palace でも独自に「雪々」の現代語訳をやっていますが、この本は専門の研究者の方々によるものなので、内容の正確さははるかに上です。というより、この本が去年の6月頃に出ていれば、私が翻訳することもなかったはずですが。
肝心の第27話ですが、現代語にするとわずか2ページちょっとにしかならないので、値段と比べると割高感があります。解説文も他の話に比べると少なめですが、やはりあまり扱いたくない話なのでしょうか。
もし買うなら、コレクション・アイテムと割り切った方がよいでしょう。